先週、舞鶴へ里帰りした時のこと。
吉田瑠璃寺の枝垂れ桜がちょうど見頃らしいと聞いた。
舞鶴では、知る人ぞ知る名所。
樹齢300年以上と伝承される「重ね彼岸しだれ桜」を未だ知らないわたしは、ひとめ見たくて仕方がない。
という訳で、瑠璃寺へ直行した。
天気は上々、満開の花に狂喜する。
正面で迎えてくれたのは、現在主役の二代目。
実生ゆえ樹齢は定かではないが100年は超えている。
なぜそのような推測が可能なのか。
実は、それを裏付ける生き証人がいらっしゃるとのことだった。
その昔、この樹にのぼりセミ取りをした少年がその人で、ことし92歳をお迎えになったそうだ。
となれば、その事実から当時の様子が見えてくる。
二代目を見守るかのように、側でがっしりと構える一代目。
僅かながらも、まだまだ元気な花を咲かせている。
青空に花模様がすてき。
少し離れて三代目が育っていた。
こちらは二代目を接ぎ木したもので、寿命は長くて100年。
一般的に植えられているソメイヨシノも接ぎ木で、寿命は同じらしい。
実生の驚くべき生命力をひしと感じとれるほど接近できる。
それゆえに、根を元気に保つのが一苦労だと保存会の方は言う。
駐車場では、「協力金」の名目で保存活動の資金調達をされていた。
今年は開花が早まり、短期勝負のため目標金額を達成できそうにない、と苦笑いされていた。
来年も、微力ながら協力できればいいな。