何で急にダーマーの話をしたかと言えば、彼の父ライオネル・ダーマーの『息子ジェフリー・ダーマーとの日々』を読んだからなんですよ。モンスター級の殺人者の生みの親がどんな人間なのか知りたかったんです。このお父さん、分かりやすい毒親ではないんですよ。少なくともヘンリー・リー・ルーカスの母親みたいなキチガイと一緒にしてはいけない。誠実で知的レベルの高い紳士。息子のことも彼なりに愛している。だけど、どこかよそよそしい。それを本人は、自分は理系の人間だからと分析しているのだけど、愛情表現が下手な上に息子からのサインにも鈍感だったという感じなのかな。何かが決定的に欠けているんだけど、その何かがはっきりとは分からないから対処の仕様がないという…。読後もずっとモヤモヤした感じが拭えませんねぇ。人の親として読んでおくべき本であるとは思いました。
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