青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

2016年11月・12月の自句

2017-01-09 08:17:42 | 日記
連休が明けたら娘の学校も始業式です。もう、お正月気分を振り払わないといけないですね。俳句もそろそろ新しい季節の作句に取り掛からないと…。

11月は6句中2句、12月は6句中3句が採用されました。2句って…(涙目)。

【11月号】
わが背にもででむしの殻欲しけり
蛭の疵べろりと舐めて竿しまう

【12月号】
秋の蚊や身焦がすほどの恋でなし
老星の赫きを愛し秋袷
借財の残り僅かや衣被

蛭の疵は川釣りの句です。
11月は川釣りに行った時の句を張り切って6句中4句も投句したのですが、それが裏目に出たようです。前の主宰は釣りの句がお嫌いだったと記憶していますが、今の主宰もそうなのかもしれません。たんに俳句以外の趣味の句が良くないのかもしれませんが。

ででむしの句は、〈ザ・私〉と言ってもよいくらい私らしい内向的な句。
グルグルの殻の中に納まってしまいたい。以前、ホタルブクロの中に隠れる句を作ったことがありますが、根底にある願望は同じです。人形の家で暮らす句を作ったこともあります。

秋の蚊の句も私そのものな感じですね。
私の数少ない恋愛経験を振り返ってみても、特に印象的な場面や忘れえぬ人っておりません。いつだって誠実な対応を心がけていましたけど、それだけだったようです。情熱の足りない人間なのだと思いますよ。

赫い老星の句は、蠍座の1等星アンタレスのことです。和名は赤星ですね。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読んで好きになりました。一番好きな星です。
アンタレスは、明るさは太陽の8000倍~1万倍といわれる赤色超巨星で、天体に関心の無い人でもその名は知っている有名な星。ギリシャ神話では、英雄オリオンを殺した蠍の心臓とされているのもドラマティックですね。
蠍座はアンタレス以外も明るい恒星が多く、黄道12星座の中でもとりわけ華やかな印象の星座です。娘は蠍座なので羨ましい。ちなみに私は魚座です。魚座は3等星より明るい星がなくて薄ボンヤリとした地味な印象。黄道12星座の中で一番暗い星座です。何だかガッカリ。夫は夫で、男なのに乙女座だなんて笑われるから嫌だと言っていますが。

借財の句は、住宅ローンのこと。
あと8年で完済です。「残り僅か」は言い過ぎですが、10年を切った時点でほぼ返し終えた気になっている私です。
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