
今日のフォト。 ここは大阪市阿倍野区の地下鉄御堂筋線・昭和町駅前にある
登録有形文化財・寺西家住宅。








この寺西家で、地元名産「天王寺蕪」から
「なにわの伝統野菜」の魅力を探るという、お話がありました。

お話してくださったのは、天王寺蕪の会・難波葱の会事務局長&
阿倍野研究家の難波りんごさん。

先ずは、天王寺蕪のお話から。

天王寺蕪は、その昔、歌に詠まれるほど美味しいとされていました。
創立明治7年の 天王寺小学校の校章が、天王寺蕪です。

そして天王寺蕪は、なんと野沢菜の親だったのです。
天王寺蕪の種子を持ち帰ったお坊さんが、野沢温泉の地に植えたところ
美味しい「お菜」となって、野沢菜が誕生したそうです。
野沢温泉の、のざわな蕪四季會社の蕪主になれば、蕪券が頂けて
野沢菜が送られてくる他、蕪主配当として、サプライズな贈りものもあります。
蕪主総会に行けば、手厚いお持て成しで迎えてくれるそうです。

さて、試食が始まりました。
難波葱の天ぷら。 生の天王寺蕪。(左上)
天王寺蕪とベーコンの炒めもの。(右上)
田辺大根の葉のお漬物、奇跡のりんごの自然栽培米、住吉大社のお神酒(左下)
田辺大根のすりおろしをお餅にのせて。(右下)

守口漬(守口大根)。(左上)
守口大根の豚バラ肉巻、守口漬を切ったもの。(左下)
田辺大根の羊羹。 吹田くわい、柿。

阿倍野ゆかりの 陰陽師、阿倍晴明。
NHK連続テレビ小説、「朝が来た」に出演中の
五代友厚のお墓も、阿倍野にあります。

なにわの伝統野菜の石碑が、あります。
天王寺蕪、田辺大根、こつま南瓜。

天王寺蕪の歌も踊りも、あるのですよ。
難波りんごさん、歌って踊って、お話の会もたけなわ。

田辺大根の「田辺の大ちゃんの歌」もある。
長池小学校では、田辺大根の特産品開発に挑戦。 小学生が初プレゼン。

大阪マリオネット都ホテルのレストラン「COOKA(クーカ)」では
店内の壁には、大きな天王寺蕪が描かれています。(左上)
レストランCOOKAのお皿に描かれた天王寺蕪。(右上)
レストランCOOKAのお皿に描かれた吹田くわい。(左下)
天王寺都ホテルの天王寺蕪のスイーツ。(右下)

大阪マリオネット都ホテルの客室に描かれた、松虫をイメージしたデザイン。(右上)
大阪マリネット都ホテルの客室の絨毯には、阿倍野の「風車」が描かれています。(左下)
風車の花は、テッセンのような花です。
あべのハルカスのグランドオープンですっかり新しくなった阿倍野ですが
新しいものの中にも、古きよきものが残されているのです。

手間(毛馬)胡瓜は、長さが30cmにもなります。
淀川のべっこうしじみは、塩分の濃度が高いので、よい出汁がでます。
大阪には、美味しい大阪産(もん)がたくさんあります。
食べてみれば、なぜ大阪で愛され続けているのかがわかる。
そして食べた時の感動を 誰かに伝えたくなるはずです。

天王寺動物園のきりんの名前は、ハルカスちゃん。
背の高さを ハルカスと競い合う。
天王寺動物園の3頭のムフロンの名前は
「ツウくん」、「テンくん」、「カクくん」
天王寺動物園は、通天閣のお膝元にあります。
大阪の歴史、大阪の美味しいもんの話をいっぱい聞かせて頂き
なにわの伝統野菜で作ったお料理を頂き、楽しい時間でした。

おみやげに「難波葱」を頂きました。
かつて、難波周辺は、ねぎの一大産地だったのです。
鴨なんばの「なんば」は、「ねぎ」を指すとか。
難波葱は、やわらかくて、ぬめりがたっぷり。
30年ほど前から姿を消していた難波葱は、なにわの伝統野菜を
応援する人たちの目に留まり、幻の復活を遂げたのです。
「大阪産(もん)」を、どうぞ、よろしく。
大阪産(もん)食べて、元気に年越ししましょう。
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