マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

悪友 されど親友なり

2005年10月13日 | お出かけ
今日は比較的早くに片付いて、急いで夕食の片付けをして
お風呂にも入ってパジャマを着て
新しく始まったテレビドラマを観ながらリビングで寛いでいた。

10時過ぎに一通のメール。
ハンドルネームで呼び合う友人の女王さまからだ。

「駅前のバーでキノさまと飲んでいるから来ない?」

突然のショットバーへのお誘いメールだった。

「もうお風呂に入ってスッピンだから行かない。キノさまによろしく」

そんなメールを返したら、またまたリピートで返信して来た。

「暗いからわからない。スッピンでおいで」

いくら暗くてもスッピンじゃバーへはいけない。
このまま返信しない方がいいと思い放っておいた。
5分後に再び女王さまからメール。

「マキさまも猫さまも来るらしい。だから待っているからおいで」

時計は10時半。

「20分で仕度して行くから待っていて」とメールを返した。

スッピンの顔に厚化粧してパジャマからお出かけの洋服に。
まるでシンデレラに魔法をかけるように変身していく。
その様子をダーリンが見ていてあっけに取られている。
つい5分ほど前に髪をバスタオルで巻いていた女がここまで変身するかと
まるで怖いもの見たさみたいに見ていたのが気にかかる。(笑)

なんという不良主婦かと思いながら自転車で3分。
20分後にはショットバーのカウンターに座っていた。
マキさまと猫さまもほどなくして現れた。

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高級住宅街の一角に
洒落たショットバーが出来たのは半年前。
安藤忠雄氏が設計するような
鉄筋コンクリートの打ちっぱなしの素敵なビル。
その1階が夜にショットバーになるのを雑誌で知った。
雑誌の編集記者をしている女王さまの息子さんが
少し前に取材に行って、このお店を紹介したのだ。

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取材のために女王さまが息子さんと行き
マスターとも顔見知りになりお気に入りになった。
一度みんなで行きたいわ・・・と言っていたものの
まさか計画もなくいきなりお誘いとは・・・
ハンドルネームで呼び合う友人たちは戸惑ったが
このグループは付き合いがいいというか
メールから30分後に全員集合した。

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マスターは気さくな人。
「甘くて口当たりのいいカクテルを作って」と
注文したらモヒートが出てきた。
モヒートはカリブ海で生まれた海賊のカクテル。
秋の夜長に雰囲気のあるショットバーでモヒートはいい。

BGMのジャズが耳に心地よく、カクテルが五感に沁みてゆく。
落とした照明は女たちを饒舌にしてゆく。
おしゃべりは絶品のおつまみだ。

キノさまが早朝ジョギングをしてかなり痩せたとのこと。
興味津々で聞くのだけれど、実行できない意思の弱さ。
もともと私は体育会系じゃないから、絶対に続かない。
賞金をチラつかされてもダメかもしれない。

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あとは飼っているペットの話や夫の話や世間話。
他にもお客はいたものの
マダムが5人集まってカウンターにずらりと並ぶと
かなり目立つ存在。
話は私たちのことから次第にマスターのことへと変わる。
ターゲットにされたマスターは尋問されてタジタジ。

「32歳。独身。まだ若いわ。私たちの子供みたいじゃん」
・・・・などと言われながら、カクテルやブランデーを作ってくれる。

お開きの時間はとっくにシンデレラタイムを過ぎていた。
屈託のないシンデレラマダムはガラスの靴を落としてくるでもなく
無事にそれぞれが自宅にたどり着いた。

悪友からの誘い。されどその悪友は親友なり。



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