マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

秋の京菓子

2005年10月11日 | グルメ&美味しいもの
旅をするとみやげものを買いたくなる。
その土地の名物や拘りのものを旅の思い出に買って来たくなる。
いい旅であればあるほど、いつまでも余韻に浸りたいものである。

京都・三十三間堂の近くに「七條甘春堂」という京菓子の店がある。
1865年の創業で和菓子一筋の老舗である。

三十三間堂や国立博物館へ行ったら、是非立ち寄って
みやげに買いたい京菓子の数々と甘味処。
「七條甘春堂」の甘味処では
京菓子を懐石料理風にあしらった和菓子膳が食べられる。
以前一度だけ食べたことがあるこの和菓子膳には感動した。

和菓子は季節の趣向を凝らし、作り手の真心が伝わってくる。
生菓子、薯蕷まんじゅう、干菓子、焼菓子、水菓子、最中。
たくさんの種類の和菓子がある。
そして京都ほど和菓子の店が多く点在する街も類をみないだろう。
200年300年の歴史を持つ老舗の京菓子の店が今も健在だ。
京都への観光の楽しみのひとつとも言える。

今日友人から宅配便が届いた。
遠方の友人だが京都で学会があって関西入りしたようだ。
その友人から七條甘春堂の「煎茶器」の菓子が届いた。

sencha1

干菓子で出来たこの煎茶茶碗。
この茶碗でお茶が楽しめる。
程よい甘みが解け込んで、煎茶の風味を引き立てる。
一度使用したあと、乾かせば数回使える。
あとは干菓子として食べられる遊び心のあるお菓子だ。

sencha2

煎茶器や抹茶器は七條甘春堂の人気の菓子。
友人は京都へ来ると必ず「煎茶器」を買って行かれる。
以前にもこの友人から贈って頂いた。
どうやらとてもお気に入りの菓子のようだ。

食べるのがもったいなくてしばらくはこうして飾っている。
中に入っているもみじやイチョウの干菓子もまた可愛らしい。
こんなのを眺めているだけで嬉しくなってなかなか食べられない。

あなたに秋をプレゼントする方法はたくさんある。
あなたの乗る自転車のカゴに金木犀の花を一枝。
あなたのデスクに秋桜の花を一輪。
マロングラッセを作ったのと二つ三つ。
ふるさと宅配便の柿やみかんや梨のおすそ分け。

友人は京菓子に秋を詰めて届けてくれた。
友人の真心に感謝しながら、もう少しだけ食べずに眺めていたい。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする