Road to 50’s ~50歳への道~

ナイスな50歳になるための日記

受験時の行動と心の動き(第10回)

2009年11月18日 03時16分22秒 | Weblog
今日は、事例Ⅲの取組み状況(解答作成部分)とその時点での心の動きを書こうと思います。

【ご来訪いただいた方へ】
長々と、第10回まで来てしまいました。申し訳ありません。あくまでも記録としての位置づけですので、以下の文を読まれるという珍しい方は、あらかじめご了承くださいませ。

--------------------------------
設問分解の時は、割と明るかった気持ちが、与件読解を終えた段階では曇りがちになっていました。これも昼食時間に黒猫が横切った影響か?などと思いつつ、解答作成に入りました。

事例Ⅰ・Ⅱと同じく、解答を作成する前に、再度、設問見出しメモと与件文を見ながら、解答の骨子を検討し、この事例の全体ストーリーと設問間関係がどうなっているか考えることを行いました。

■第1問
C社が低迷する業界で安定的業績を維持できる理由を要求されています。与件文には、同業他社の記述が無かったので、与件文に記載されていたA社の強みと思える部分を抜き出してかこうと思っていました。もちろん、それが今後、既存事業とOEM事業推進の両方の強みとなり得るものでなければならないと言う点は肝に銘じて、再度、与件文を探索しました。

設問見出しメモには、「ライフスタイル提案を積極的に展開するインテリア用品・生活用品分野へ商品を卸しているから」「消費者の健康志向・安全嗜好にマッチ」「営業が販売店から消費者の嗜好・要望収集⇒製品開発に提案⇒積極的に新製品開発」というメモが書かれています。

いったん、これで第1問の骨子を確定しておいて、後は、他の解答の骨子を確定した段階で、本当にいいかどうか確認しようと思って、先に思考を進めました。

この後で、再現答案を掲載しますが、本当なら、これらの情報を基にして「C社がこういうノウハウや強みを持っているから」というような形で書き直すべきなのでしょうが、そうすると、すごく長く説明しないと、因果がまとまらないということもあり、うまく思考できず、上記部分の与件文の記述をほとんどそのまま解答に落とし込んでしまいました。

■第2問
▽設問1

設問要求は、過大な製品在庫と製品の欠品が生じている理由を求めています。
このとき、同時に設問2も再確認していました。

設問2は、「製品の在庫問題を解決するために、生産面で必要な対策」を要求されています。これを見て、設問1と設問2がペアの関係になっていることを確認しました。

一方、設問2で解決するべきは「製品の在庫問題」であるとのことなので、果たして、過大な製品在庫と製品の欠品が生じる原因は1つの製品の在庫問題を起因としているのか、課題在庫と欠品を別々に原因があるのかが、もやもやしてしまいました。

答えは与件文にあると思い、この辺りをたくさん書いてあった第6・7段落を再度、見に行きました。

第6段落では、生産計画作成後は、営業部門との定期的な情報交換が行われていない点、第7段落では、生産ロットサイズが月販売予測数を上回っている点、製品によっては欠品が発生して、取引先に即納できないばかりか、追加生産が生産計画を混乱させている点が書かれています。

この時点で自分は、第7段落において、欠品が発生する原因は過大在庫が発生する原因と同根であり、それは、「自社の稼働率向上を優先して生産ロットサイズが月販売予測数を上回っていることだ」と考えました。
つまり、ロットサイズを月販売予測数を上回っているので、過大在庫が発生し、その結果、本当に必要な製品を作れず、欠品が生じていると思ったのです。

なので、第2問の設問1については、原因を1つにまとめて書こうと思ってしまいました。

▽設問2
上記で述べたように、設問要求は製品の在庫問題を解決するために生産面で必要な対策です。

設問1で、理由を「生産ロットサイズが月販売予測数を上回っていること」を挙げたので、対策はロットサイズの縮小かと思いましたが、そんなことが解決策ならとっくの昔にC社が対応しているだろうと思い直しました。
この時点で、「なんでC社は自力で小ロット化できなかったのか?」を考えました。

与件からは、問題となる部品機械加工工程は「ボトルネック工程」であることがわかります。ボトルネック工程は、全工程の中で、最も生産能力の低い工程といえます。TOC理論では、各工程の生産量をボトルネック工程の力量に合わせる事で、工程全体の仕掛品をなくしキャッシュフローを、ボトルネックの能力を上げていくことで、全体のスループットを上げるという取組みになるということを言っていたような気がしたので、今のC社の状況は、工程全体をボトルネック工程に同期化させている段階なのだと考えました。

つまり、現段階では部品機械加工工程の1日100~150個の生産可能数はこれ以上あがらないということです。このままで、小ロット化すると、今度は、段取替えの回数が増加し、さらにボトルネック工程の能力を下げてしまいます。

残った手は、外注先を活用し、工程全体の生産能力を上げている間に、当該工程の改善を図ることです。つまり、日産100~150を超えるものは、あらかじめ外注先へ流しておき、その間に、部品機械加工工程の段取替え改善を行うことで、小ロット化を可能にするという戦術です。

設問1との整合性はとれるので、第2問はこれまで述べた骨子に沿って書こうと仮決めしました。

第3問
▽設問1
 設問要求は、大手とのOEM製品取引はC社にとってどのようなメリットがあるのかを述べよというものです。

 設問見出しメモには、設問分解時に書いた「安定的売上げ」「開発に専念」などが書かれています。
 
 第3段落では、「OEM製品受注が現実のものとなると、年間で約1割程度の売り上げ増が見込める」とあるので、「安定的な売上げ」はあながちはずれではないなと思いました。

一方、「開発に専念」というメモには違和感を感じていました。理由は与件文にあるとおり、C社はすでに新製品開発はがんがんやっているからです。

むしろ、今回も設問2との関係を考えると、OEM事業を推進するためには、何らかの追加的な課題をクリアする必要があることがわかりますので、過去からずっと問われてきている「OEM生産を受けることによって生産改善の機会にできる」という方がしっくりくるのでそちらを選ぶことにしました。

ここで、「80文字なので、2つでもいいかな」と思いましたが、第3問の大問の設問文の中で「OME先との共同製品化」という文言があったこと、第2段落に「OEM先から製品アイディアの提供を受けて」とあったことなどから、3つめのメリットとして「OEM先から製品アイディアの提供を受けられ、それを社内に蓄積できる」点を入れようと思いました。

▽設問2
設問2では、「OEM受注のメリットはわかったけど、OEM事業推進をするための課題とその対応策はどうなのよ?」と社長から問われているので、それに答えなければなりません。

与件文の第9段落では「従来の見込み生産とは違い、OEMは受注生産で一括納品、受注後の納期回答が求められる。」、第4問の設問文で「自社製品は見込み生産、OEM製品は受注生産で対応する」とあります。

そうすると、課題の1つは、受注生産と見込み生産を1つの工場で対応するための課題となります。つまり、混流体制の構築です。

全然性質の違う2つの生産体制を1つの工場で対応するわけですが、C社は中小企業であり、いまでも生産能力が高くなく、ボトルネック工程がある中で、「ラインをもっと増やしましょう!」などと提案したら、社長に「帰ってよし」といわれそうです。

このとき、与件文読解中に思い浮かんだ「平成17年度事例Ⅲ」というワードから「個別受注生産と標準品生産の混流体制=セル生産」というイメージが浮かびました。

本当にそれが適用できるのか?を検証してみると、第5段落に工程の流れがかかれています。ボトルネックになっているのは部品機械加工工程でした。この部分は、受注生産であろうが見込み生産であろうが、ロットで生産していくことになります。

ただし、部品機械加工工程の後の工程は、よく見ると「部品仕上げ加工」「組み立て」「塗装仕上げ」と書いてあります。部品まで出来ていれば、あとは受注生産であろうが、見込み生産であろうが、混流が容易そうだし、それらの工程は1人が多能工化できればセル生産にできそうな工程です。
なので、課題を混流体制、対策をセル生産導入にしようと思いました。

また、OEM事業の場合、「顧客が納期回答を求める」とあります。しかし、「与件文の第8段落では最短のもので半月、最長で1ヶ月半とあります。」これが長いか短いかは論議がわかれるところですが、自分がOEM依頼元だったら、長いと感じるので、リードタイムの短縮をもう1つの課題としました。

リードタイム短縮のための対策としては、第8段落に記載のある問題点を解消する方向をとろうと思いました。
第8段落には、生産統制をかけているのは第1工程までで、それ以外の工程は現場任せになっていると書かれています。これでは、納期回答もなにもできないので、全工程で生産統制をはかり進捗を管理することが対策だと思いました。
今思えば、リードタイムの短縮ではなく、生産統制の強化によるリードタイムの短縮と納期回答の正確性向上などと書きたくなりますが、本番ではそこまで気が回りませんでした。

■第4問
 設問要求は、見込み生産と受注生産の違いを、重視すべき情報と管理ポイントの視点から述べよとのものです。

 こういう問われ方は、はじめてなのでとまどいました。「これはIT問題なのか?」

 情報という意味では、情報問題かもしれないと納得させつつ、取り組みました。

 繰り返しですが、問われているのは「見込み生産と受注生産の違い」です。

 なので、C社は与件文にあるように、販売先に即納できないこともしばしば生じているというように、リードタイムの速さは意識しているが、見込み生産なので、自社の需要予測を重視し、自社都合で生産管理している一方、今度新しくはじまるOEMの受注生産は、お客様の仕様や納期情報を重視し、お客様都合で生産管理するという点が違うとおもったので、その方向で解答しようと思っていました。

これも80字なので、ぐだぐだ書くことはできません。違いがうまく伝わるように簡潔に書くにはかなりコンパクトにまとめる必要があると思っていました。



以上で、設問ごとの骨子づくりを終えました。

■設問間関係と事例ストーリーの確認

考えた骨子が、設問関係上で矛盾がないか確認しました。

第1問で挙げたC社の強みを、既存事業とOEM事業で生かしつつ、第2問では既存の工程の問題点を特定し、その改善を図り、第3問ではOEMのメリットとしてあげた新しい生産体制構築の機会を生かすべく、設問2でセル生産を導入する。そして、既存製品・OEM製品を混流させる上で、管理すべき重要な情報と生産管理のポイントを第4問で答えるというストーリーだと思いました。。

「営業との打合せが月1回しかない」という問題に触れていない事に気付かなかったことはしょうがないとあきらめています。

やはり本番では、思考の柔軟さ(もともと柔軟ではないが)が思った以上に奪われるんだなぁと改めて思いました。

その段階では、全体的に矛盾はないなと思ったので、解答作成に移りました。

この段階で、経過時間42分ごろでした。

38分で全部埋まるかは非常に不安でしたが、とにかく、骨子を頼りに、早く・きれいに書き上げようと決心し、第1問から書き始めました。

具体的な解答は以下。

■具体的再現答案
第1問
理由は、①消費者にライフスタイル提案し、売上好調なインテリア・生活用品を扱う小売店を販売先とした事、②有害物質を含まないC社製品が消費者の健康・安全志向にマッチした事、③営業担当者が販売先から消費者の嗜好・要望情報を得て、製品開発に活した事。

・・体言止上等で書きましたw。今見ても、ちょっと練が足りない解答になってしまいました。ま、しょうがない。これが今の実力さ。

第2問
設問1
理由は、自社の工程稼働率向上を優先した結果、部品機械加工工程の生産ロットサイズと月販売予測数にズレがある事である。そのため、各製品の需要量を大幅に上回ることがある一方、必要な製品が欠品している。

設問2
対策は、①外注工場に対し、今まで以上に部品機械加工や完成品までの工程を委託する事で部品機械加工工程の負荷を減らし、稼働率を維持しつつ小ロット化を図る、②段取作業の省力化を図り、段取回数を減らす等である。

第3問
設問1
メリットは、①契約期間中は一定の売上高を確保でき安定的に経営できる②C社の生産体制改善の機会にできる③OEM供給先の優れた製品アイディアを社内に蓄積できる等である。

・・・①は決まり文句、②は設問2への布石、③は第1問で挙げた強みと与件文第2段落の「製品アイディア」を連動させました。

設問2
課題は、①見込生産と受注生産の混流体制構築、②生産リードタイムの短縮である。対策は、①機械部品加工工程より後の工程をセル生産体制とし、多様な製品を混流できるようにする、②日々の作業指示を全工程に行い、進捗を管理する事でリードタイムを短縮する。

第4問
違いは、見込生産が需要予測情報や余力情報を重視し、自己都合で工程を管理するが、受注生産は発注者の仕様や必要納期情報を重視し、発注者都合で工程を管理する点である。

・・いまいち、一般論的な書き方になってしまっています。これは反省ですね。
の予約や宴会の受付、集会場の管理運営を行う等で、顧客関係性を深め愛顧を得る。

手や頭が疲れてきているせいか、中々、気の利いた解答を書けませんでした。かなり、消しゴムを使用しました。そのせいで時間をロスし、事例Ⅲは最後の1分まで書いていました。

■終了後

事例Ⅰ、Ⅱと比べると、自分の悪い癖でもある、「設問ごとの正解をあてにいくだけの解答」になってしまい、全般的に淡白な感じを受けますね。

また、因果をあまり丁寧に書くことができず、列挙型の解答が多くなってしまいました。

いやな予感がしつつ、「終わったもんはしょうがない。解答を埋められただけでもチャンスが広がってんだからOKOK」と自分を鼓舞しました。

また、勉強会の財務が得意なOBが「今年は2次財務事例の問題は簡単だよっ」という、根拠の無いなぐさめをよりどころにしながら、最後の事例Ⅳへ突入していくのでした。

悪夢の第11回へつづく。。。

最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (つばさ)
2009-11-18 09:15:23
こんにちは。
いつも興味深く読ませてもらっています。
問3設問2なんですが、受験校の解答を見ても
納期回答とか、リードタイム短縮とか、進捗管理とか、が多いのですが、こういう課題は、問2の余剰在庫が多い、という問題をクリアする際にも必要な課題であって、OEM推進に限った話ではない気がしており、未だにこの部分がモヤモヤしてます。
このあたり、どういう風に考えられました?
返信する
つばささんへ (madmax)
2009-11-18 11:26:59
つばささん、こんにちは。
わざわざお越しいただき、ありがとうございます。

また、こんなとりとめもないコンテンツをお読みいただき、本当にありがとうございます。

さて、ご質問の件ですが、文章ではうまく伝わらないかもしれませんが1人の受験生である自分の考えを以下に述べさせていただきます。

おっしゃるとおり、納期回答やリードタイム短縮、進捗管理という取組みは、OEMを推進する場合だけでなく、余剰在庫の削減という問題の解決策にも使えると思います。

しかし、これは、何も制約を与えない場合に言えることなのではないかなと思います。

つまり、各設問に制約条件をつけないと、つばささんのおっしゃるとおり、「どんな解答でもあり」ということになると思います。

だから、事例問題では各設問に制約条件を付帯させているのだと思います。

そういう観点で第3問の設問2を見てみると「C社のOEM事業推進において」という制約条件がついています。

つまり、ここは一般的なOEM事業推進のための取組みを問われているのではないと考えました。

この制約条件を自分なりに解釈すると、「C社が新たにOEM生産を受託する場合に、これまで進めてきた家具の製造・卸売という既存事業のビジネスモデル(生産体制含む)をどのように変革することが必要か?」を問われていると考えています。

自分がこう解釈する理由は、第4問や与件文第9段落で、「C社は今までは見込み生産だったが、OEM生産を受託するには受注生産もおこなわなければならない」ということが書かれているからです。

また、過去問題を振り返っても、事例Ⅲは新規事業を受託する際に、既存事業のビジネスモデルを改革するというシナリオが多かったこともあり、上記のような解釈に至りました。

では、第3問の設問2に対して、どう答えるべきかという点について、自分の考えを述べます。

問われているのは、ご存知のとおり、課題と対応策です。

まず、答えるべきは、上記で述べたように、見込み生産であったC社に受注生産を追加するための課題です。

自分は、見込み生産と受注生産の混流体制を構築することが課題で、そのための対策は、セル生産の導入だと思いました。

理由は本文中に書いたとおりです。

これだけをもっと詳しく書いても良かったのですが、もう1つ自分の中で引っかかっていた点があります。

それは、OEMを依頼してくれる大手インテリア用品小売チェーンの要望として、与件文第9段落に「一括納品」「受注後の納期解答が求められる」との記述があったことです。

お客様の要望ですから、これに応えることも必要です。

これに応えるための課題も必要だと直感的に思っていました。

結果的には「リードタイム短縮」と書いてしまいましたが、もし、自分が今解答を書くとしたら、課題を「受注後に納期回等できる体制作り」とし、対策を「生産現場における全工程に亘る作業指示と進捗管理による統制強化」にすると思います。

長々と書いてしまいましたが、つばさんのお聞きになりたかった事に、多少でも応えられたでしょうか?

多少なりとも、ご参考になれば幸いです。

これからもよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (つばさ)
2009-11-18 15:47:24
madmaxさん ありがとうございます。
制約条件というのは理解しています。
つまりは、問2は問3の制約条件ではない
ということでしょうか?
在庫過多、不足は横に置いといて、今の状況
でOEM推進をする場合、と考える。
という理解で正しいですか?

私の理解は、問2で在庫過多、不足の施策を
実施した。さらに、OEMをやると。。。
なんですが、間違ってますか?
返信する
つばささんへ (madmax)
2009-11-18 17:02:11
わかり難い説明ですいませんでした。

自分は、問2は現状のC社の問題点を改善する問題、問3はOEM対応という整理しています。

しかし、問2でしっかり既存の生産ラインを改善することは、OEM事業を推進する前提でもあると思っています。

したがって、つばささんのおっしゃるとおり、問2が問3の制約条件であるということも正しいとおもいます。

既存事業の改善が新規事業の前提になるというのは過去問でも多々出されている論点ですもんね。

そういう意味では、自分は問2で書いたことは問3では書かないという選択をしたということになります。

その点、つばささんは、問2の方でリードタイム短縮や進捗管理を書かれたということなのでしょうか?

ちなみに、つばささんは問2、問3でどのような解答を書かれましたか?それを拝見できると、より論点が明確になり、深く理解できるのですが。。。

お時間がありましたら、また、こちらに記載いただけるとうれしいです。

ではでは。
返信する
Unknown (つばさ)
2009-11-18 17:41:04
質問ばかりですみませんでした。私は

問2 営業との情報交換(生産計画最適化)
   ボトルネック解消
   ロットの最適化
です。リードタイムとか進捗は書いてません。

問3 OEM製品と競合しない製品開発
です。すでに十分なブランド力を持っている
C社なので、OEM製品で自社ブランド製品
が売れなくなることを懸念しました。
事例Ⅱに近いのが気になりましたが、他に
書くことがなく、あえて書きました。

生産計画が最適化されれば、見込み上ではあり
ますが、必要なときに必要なものができる体制
ができ、納期回答も進捗管理もリードタイムも
問題なくなります。計画通りに製造するという
前提ではありますが。
ボトルネックを解消し、ロットを最適化できれ
ば、計画通りに製造でき、在庫の過不足もなく
なるので、生産面での問題はすべて解決すると
思います。

問2は生産面という制約がありますが、問3は
そういう制約がなかったので、それが上記解答
という判断となった一因でもあります。
返信する
つばささんへ (madmax)
2009-11-18 18:19:23
なるほど!!

言われてみれば、そういう見方がありましたね!!

自分は、問3の設問2を単視眼的に「C社がOEM生産をするための課題と対応策」と考えていましたが、つばささんは、「OEM生産をした場合の課題と対応策」と捉えたということですね。

そして、問2では、生産面での課題は全て解決しておくということですね。

そういう見方は「あり」だと思います。

設問1で挙げたOEM受託のメリットもあるけど、デメリットもあるだろうと。。そのデメリットを解決するための課題と対策はなんだ?を設問2で問われているという観点ですよね。(違ったらすいません)

つばささんがもやもやしていたのは、多分、上記の論点の違いがあったからだと思います。

どちらが正解かということは無いと思います。全体の整合性がとれていて、相手に伝わりやすい解答が書かれていれば合格すると思います。

とても勉強になりました。ありがとうございます。こっちがすっきりしちゃったみたいですいません・・・。

ではでは。
返信する
はじめまして (bear)
2009-11-19 14:00:00
madmaxさんはじめまして。

深い読み込みと思考過程、非常に参考になりました。
つばささんとのやりとりも興味深く、拝見させていただいていました。
私も受験機関の模範解答、う~んって感じていて、その点はつばささんに同感でした。
OEM推進に限れば、私のも入れないかなあ、と思っています。
解答自体はつばささんと違いますが、流れは似ているように思いました。

私は3問では、
OEM相手先への設計レベルや開発レベルからの早期連携が重要な要素と考えました。

第2問2で、
安全在庫削減、見越し在庫削減のほか、
「ロットサイズ在庫の削減と欠品防止方策のために、
ネック工程の小日程計画を立案し、全工程での平準化生産を推進する」と答えた流れから、

この第3問では
「生産計画への早期折込みと平準化生産が課題。対策は、受注先との連携を強化し、自社設計、営業がOEM先設計、販売計画段階で関与、協力し、自社の平準化生産計画へ小ロットで落とし込む。現工程も混乱せず、納期回答も迅速化する。」
と解答しました。

OEMを受ける前のC社の現状の問題点は次のように考えました。

C社は見込み生産。
見込み生産は需要予測が重要。
C社は大半を直販してるので、本来その予測精度を高くできる余地があるにも関わらず、
現状は、1営業が計画立てるから安全見すぎているし、2アイテムが多すぎて収集つかなくなってるし、3生産効率ばかり考えてロットサイズ大きくなってる、
4ロットサイズが大きすぎて時間とられるから、本来、今必要なものを作る時間が足りなくて欠品している、ことだと思いました。

それを解決するのが第2問で、次に新たな課題が第3問のOEMと考えましたので、ストーリー的にはつばささん似です。
確かに混流生産するには違いないのですが、
見込み生産は、(気持ち)引っ張り方式で小さいロットで平準化生産、
新たな受注生産は今は1社だけなので、連携強化して見込生産と一緒に平準化生産。
というストーリーです。


返信する
bearさんへ (madmax)
2009-11-20 00:17:33
はじめまして。わざわざご来訪いただき、本当にありがとうございます。

自分も受験機関の模範解答が正とは思っておりません。過去問を見ていても、納得性のある受験機関の模範解答って少ないのではないでしょうか?一般論に終始したり、「大体の受験生がこう書くだろう」という最大公約数を述べている会社もあります。また、切り口にこだわりすぎ、事例企業の与件から乖離している解答もありますよね。

自分は、つばささんやbearさんのように、深く考えていたわけではなく、与件文や設問文の流れを過去問における流れなどを背景として解釈し、自分の解答を構築しています。

作問者の想定する正解は1つであろうとは思いますが、受験機関の模範解答とは異なる視点での解答も必ずや存在し、十分合格すると思っております。そうじゃなかったら、金太郎飴みたいに、同じ視点の人だけが診断士になってしまいますよね。

もしかしたら、つばささんやbearさんの解答が正で、周りがそれに気付いていないということもじあります。

bearさんは、第2問で述べられた取組みの1つである生産現場の計画性と統制を高め、平準化を推進した既存事業の生産ラインに、OEM受託の製品を流す場合には、OEM依頼主の計画立案段階から入り込んで行って、既存事業の生産ラインの計画への影響を軽微にしたいという方向性ですよね。

しっかりと整合を取れているし、実際の回答で、第2問と第3問の設問2がしっかりと繋がっていることを誰にでもわかるような書き方をしていれば、十分説得力のある解答なのではないでしょうか?

あの本番環境で、そういう観点でじっくりと考えることができたbearさんはすごいっと思いました。

自分の解答はある意味、逃げてしまった解答なんではないかと悩む今日この頃です。

また、お二方からのコメントで、多様な角度から本事例を見ることができて、とても勉強になりました。合格していれば、口述対策にもなりそうですね。

お互い合格するといいですねっ

今後とも、よろしくお願いします。

また、今回、私からRESさせていただいた内容が「違うんだよそういうことを言いたかったんじゃないんだよ~」ということでしたら、更なるコメント投稿をお願いいたしまする。

ではでは。
返信する
Unknown (bear)
2009-11-20 10:06:22
madmaxさん、にどめまして。
コメントありがとうございました。
madmaxさんは本当によく勉強されているのと、
理路整然とした解釈ができる方なので、
ついつい、添削お願いしてしまいました。笑

>自分の解答はある意味、逃げてしまった解答なんではないかと悩む今日この頃です。

全くそんな必要ないです。本当に素晴らしい解答だと思います。
私はひとりで勉強でしたので、試験後、意見交換する相手もなく、
他事例124とも感心して読ませていただいていました。
いい講義を聞かせていただいたと感謝しています。
しかも肯定的なコメントいただけて嬉しかったです。
ありがとうございました。
madmaxさんは合格されていること間違いないと思いますが、念のためお祈りしてます。
返信する
bearさんへ (madmax)
2009-11-21 01:19:13
>にどめまして
うお、新しいですねこれ。いただきますw。

独学は本当に苦しいですよね。自分もほぼ独学のようなものでしたが、自分の書いた解答が、人にどのように解釈されるのか?他の人は、この問いに対してどう反応するのか?という点を知る機会が、受験機関や勉強会に通って、フェイス トゥ フェイスで情報交換できる方々とは圧倒的に少ないため、自分の回答がいいのか悪いのかがまったくわかりませんでした。

そこで、ブログで知り合った仲間や、所属している勉強会の仲間、様々な診断士の先輩に自分の解答を見てもらったり、仲間の解答を僭越ながら添削することで、正気を保つことができました。

そういう意味で、皆様に感謝しています。今回、違う視点を提供してくださったbearさん、つばささんにも感謝しています。

これに懲りず、また、さんどめまして以降のご来訪をお待ちしておりますw。

ではでは。
返信する

コメントを投稿