Road to 50’s ~50歳への道~

ナイスな50歳になるための日記

出題の趣旨(長文備忘録)

2007年12月26日 23時35分51秒 | Weblog
口述試験発表も終わり(合格された方おめでとうございます!)、出題の趣旨が発表されました。

個別にコメントするとボロが出るので、気になった点だけ備忘録として述べたいと思います。

事例1
本番では思考が及びませんでしたが、後に分析した時に、「A社の旧ビジネスモデルは景気の波に依存したインストアショップ展開による収益拡大だったが、それが通用しなくなり、社長もそれに気づいたので路面店をつくった。だけど、2年間運営してみたが、具体的にどうやってブランド価値を高めたらよいかがわからないので、診断士にアドバイスを求めた」というストーリーであり、それを組織戦略、人事戦略で実現し、収益改善を図るということなんだろうなと思い当たりました。そういった点はあっていたのだなぁと思いました。

第4問は、キーワードでも気にしてますが、「企業内の小集団に内在する課題」にういて問う問題ということから考えると、設問3の「上司」は、企業の社長から店員までという長さのラインではなく、小集団の長である「店長」だという判断なのだろうと理解できました。

また、第5問は、自分としては「総額人件費の適正配分」すなわち人件費削減による売上高営業利益率の向上を述べましたが、まんまとはまったという感じです。組織事例で人件費削減はご法度ですね。全体戦略と機能別戦略にずれが出てしまったということでBだったんだなと思います。

事例の中のキーワードとしては、「中小企業の多店舗化戦略」と「企業内の小集団に内在する課題」が気になりました。

事例2

やはり、第3問がマーケティング戦略の方向性であり、マーケティングミックスを各問題に振り分けている構造なんだなと思いました。

第1問の設問2では、4Pのプロダクトの切り口で問われています。

第2問は4Pのプレイス(チャネル戦略)を1店舗展開とし、店舗数は増やさない、面積も増やさないという制約の下で具体的施策を問われています。

第4問はサービスマーケティング問題ですが、4Pのプロモーション(販売方法)という切り口で考えることもできます。

事例3

第2問は既存事業の事業戦略ですね。
経営環境把握力と問題解決能力を問われているとの記載です。
経営環境面では、競合が設備投資などで力をつけ、コスト競争が激化していることが指摘されています。
C社は、新規事業も展開していますが、これも他の印刷会社と軌道を一にする状況で、差別化を図れているという状況ではないことが記載されています。
ですから、新規事業も更なる付加価値の向上が必要だという状況です。
そんな中で、広告代理店経由の受注増はを拒絶するという提案を出したら、社長は「は?」と思うでしょう。
ここは、やはり、広告代理店経由の受注増は受け入れながら、生産面や収益面のデメリットに耐えうる社内環境整備を行うという方向性なんでしょうね。。くるものは拒まずで、低収益だけど、売上高維持を行いつつ、その顧客への要請に応える努力をする中で社内環境を整備する。
並行して新規事業に更なる付加価値を加え、既存事業で社内環境が完全に整備されたら、最終ユーザーと新規事業顧客へ軸を移し利益率を挙げるという流れかな。。

そういったことがしっかりと提案できれば、投資もありという判断になるのでしょう。

第5問は、やはり、設問文の読み間違いで失点したんだなと改めて思います。「こうした新規事業にC社が取り組むことについて、」と書いてあるところを、「こうした新規事業を展開するにあたって」と読み違えてしまったことで、「留意点」として個人情報保護体制へ論点を移してしまいました。

事例4

第4問が解釈の分かれるところなんでしょうね。
設問1では、個人情報保護の観点では書きましたが、やはり、委託業者の観点を落としたのが痛いですね。趣旨では「ウェブサイトの管理運営を外部委託業者に委託することを前提としており、委託にまつわる個人情報の側面からの助言能力を問うている」と明確に書いてありますので、ここで、社内の個人情報保護体制の強化とかプライバシーマークと書いてしまったということで点数入らなかったんだろうなと思います。

設問2では、D社が卸売りから直接販売へ移行するということから、在庫に関して触れることが必要だったようです。一応、自分の解答では、販売を取扱薬局に委託しているビジネスモデルでは、需要予測が立てにくいので、D社が商品流通のバッファとして機能しないといけなかったのだろうなと考えてました。それがネット販売になることで、受注数=生産数という体制をとることができるため、在庫が減少するというロジックで書きましたので、大体あっているのかなと思います。
趣旨ではそのほかに、コスト構造の変化、運転資金についても触れるべきとの指摘があります。BtoBからBtoCへ移行することで、売掛債権も減少すると考えれば、在庫の減少、売掛金の減少で運転資金も減少ということになるんでしょうかね。この辺はもうちょい考えないと・・・

長文失礼しました。


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