ひよっこだもの

SMAP香取慎吾くんのファンです。
ときどき、ぬる~く語ります。

テラヤマキャバレー

2024-02-22 11:19:00 | 日記
2月16日~18日テラヤマ慎吾に会いに、
東京へ行ってまいりました。

魅惑のキャバレーには2回訪問。
うまくまとめられないので、思うままに綴ります。

17日ソワレ公演が1回目。
初見であり、できるだけ情報を入れないようにしてきたので、
寺山の言葉をとりこぼさないように、
必死に聞きながら物語を追っていた。

言葉を捨てる、言葉は誰のもの、
生きている者にしかできないこと、
借り物、人生は競技、想像は自由、
曜日と夢、劇場での出会い、血が混ざりあうetc…
いくつものワードが飛び交う。
劇団員は寺山が生み出したもの。
寺山修司はそうして言葉と向き合い、
彼らと格闘しながら創作してきたのか?

一幕目は摩訶不思議な世界に頭が追い付かない。
でも少しずつ死がせまる二幕目。
終盤の母親との場面からの寺山の魂の叫び。
この慎吾くんを観られただけでも、
東京に来た価値があると思えたほどのお芝居だった。
慟哭、激情、そんな言葉が思い浮かぶような叫び。
毎日こうして叫ぶのかと思うと、
魂が削られていくのではないかと心配になるほど。

また、小さいころから想像・創造し、
さまざまな競技で競争をし続けてきた慎吾くんと重ねてしまうこともあり。
ラストシーンでは、現世を生ききり、
清々しい表情で次を求めて明日へ向かう寺山。
光の中に消えていく寺山が慎吾くんに重なり、
「慎吾くんが行ってしまう」と涙。

そしてカーテンコールのカンパニーの皆さんの明るい歌声と、
慎吾くんの優しいほほえみに、
そこにいてくれる安堵と、
素晴らしい作品を見せていただいた喜びとが混ざり合って、
また涙。

この日は、なんと前から3列目の神席。
ここで神様ポイントを使いました!
表情もよく見えて、
感情の動きや慎吾くんのエネルギーがダイレクトに伝わってきて、
圧倒された。

18日マチネが2回目の訪問。
2階席のうしろA席に近い席だけれど、
通路側で遮るものがなく舞台全体が見える。
昨日は観られなかった景色であり、
これもまた良席です。
キャバレー感を感じたのは2回目の方。

昨日は近いこともあって、
どうしても慎吾くんを中心に観てしまったし、
寺山の言葉を頭を使って考えながら観ていた。
対して、2回目は作品全体を心で感じながら観たという感じ。
はじめはやっぱり言葉を受け取ろう、受け取ろうと思って、
視野が狭くなっちゃったけどね。
もっと素直に自由に楽しもうと。

そしたら、個性豊かな劇団員たちが愛おしくなって。
寺山にダメ出しされたり、
死から必死で守ろうとしたり。
役名や衣装もとんでもないし、
いろんな役柄に転生するし、
でもそれも違和感を抱くことなく受けとめている。
まさに現実に存在する夢の世界。
彼らがいてくれたなら、
寺山は孤独ではなかったんじゃないかな、
なんて思ったり。

3人の女性たちとの場面が印象に残っている。
愛し憎み
愛し愛され
愛され焦がれ

死役は宝塚の俳優さんだけあって、
男性でもない、女性でもなく、
透明感があるけど、力強さもあり、
硬質な雰囲気だけど、最後はあたたかみも感じ、
という絶妙さ。

今は体調不良で代役の方が演じているとのこと。
雰囲気が違うけど、それもまた素晴らしいと。
スイングという役があることを今回初めて知ったけど、
すごいなぁ。
そうして公演をとめない。
そういう現実の世界がまた、作品に力を与えていく。

慎吾くんがいう「本物のひとたち」というのがよく分かる。
キャストの皆さんがとても魅力的。
蚊役の伊礼さん、青肺役の横山くんがキュートだったなぁ。
アンサンブルもゾクゾクしちゃう。
皆さんの動きのキレが素晴らしく、
静の場面がより生きる。
「寺山さんに返したいんだ」(だったと思う)と白粥が静かに伝える、
あの静寂さがとても好きだった。

音楽までは受け取めきれていないし、
あと2~3回は観たかったなぁ。

私は寺山修司のことはほとんど知識がなく、
見えていないものもたくさんあると思う。
でも劇場で幸せだと思える時間を過ごせた。
今も心はあのキャバレーにいる。
寺山が令和の世にかけた電話、
いったいどんな言葉を私たちに投げ掛けるのだろう。

慎吾くんは本当に舞台映えする人だね。
舞台上での存在感や掌握力というのは、
ファンはよく知っていることで、
あまり観たことがない人ほど感じているのかなと思う。

私はアイドルの慎吾ちゃんが一番好き。
舞台は観られる人が限られている。
私も慎吾くんの舞台を観たのはオーシャンズ11以来の10年ぶり。
でも、舞台役者としての才能を目の当たりにすると、
もっともっと舞台で活躍してほしいとも思う。

パンフレットではルヴォーさんが、
慎吾くんのことをすごく褒めてくださっていて嬉しい。
慎吾くんはじめ、
キャストの皆さんのこの作品への思いが聞けておすすめです。
舞台経験豊富な強者の皆さまにとっても、
かなり挑戦的な舞台のようで。
そんな舞台で座長を務めることができて、
慎吾くんは幸せだね。

公演は折り返しを迎えたとのこと、
どうか大阪千秋楽まで無事に完走できますように。
この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 職業 香取慎吾 | トップ | 修司と慎吾 »