ぷち復帰。

　ケータイ会社変更に失敗。
　またしばし、このケータイで過ごすことになった。
　ケータイのなかったこの数日、かなり不便であった。
　まず時間がわからない。
　ケータイがないから時刻表示できず、居間にあった目覚まし時計を借用した。
　今日はツイてなかった。
　公衆電話で母と連絡を取り待ち合わせたが、待ち合わせ場所が正しく伝わっておらず、一時間以上待ちぼうけた。
　サイフに十円玉がなく、店で両替しようと思ったが、その店は生憎(あいにく)と両替えできない店だった。
　おかげでしかたなく店の商品を買って釣り銭として十円玉を入手した。
　それでも足りなくて、ずっと待っていた場所がクリーニング屋さんで、
「このあいだは両替ありがとう」「いえいえ」
　という会話を小耳にはさんだ。つまりクリーニング屋さんで両替え可能だったのだ！
　それでそのクリーニング屋さんで十円玉に交換してもらって母に電話し、待ち合わせ場所が間違っていたとわかった。
　そこに至るまで一時間以上待ちぼうけていたわけだ。
　ケータイがないって、なんて不便なのだろう。無くても生きていけるが、無いと困るモノだと言えよう。
　それにしても、十円玉一枚の通話時間の短いこと短いこと(泣)。
　十秒。
「もしもし＊＊だけど○○？」
　と、自分と相手の確認をしているあいだに電話が切れる。体感時間では十秒に満たない。
　ケータイの偉大さをまじまじと見せつけられた一日だった。
　ケータイ、と略すのがおこがましいというくらい、偉大だと思ったのであった……。