暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

待っているのか。

2006年08月09日 13時49分44秒 | 日記系
 なんということでしょう。僕は携帯電話を忘れたままこの炎天下の中をママチャリを100分もこぎ学校まで来てしまったのです。
 この暗室でしか生きていけないようなカビのような僕が、しかたなく命をかけてやってきたのです。それは義務なのでしかたありません。いえ、そんなことは関係ありません。
 この僕が携帯電話を携帯せずに移動するなんて、これは果たして前代未聞なのです。
 先月に携帯電話を手に入れてからというもの、僕は片時も携帯電話を離しませんでした。なぜならそれが僕と彼女を結ぶ大事なモノだったからです。
 僕は、いつ彼女からの連絡が来てもいいように、ずっとずっと、肌身離さず持っていたのです。そして携帯電話は僕に安心感をもたらしてくれるのでした。
 そんな大切なモノを、僕はすっかりと忘れてきてしまったのです。なぜでしょう。きっと、それは……僕にとってすでに携帯電話が彼女との架け橋ではないから、でしょう。
 しかし今、僕は携帯電話を携帯していないことに、一抹の……いいえ、かなりの不安を感じてしまっているのです。
 もしも……、という言葉が頭をよぎります。こうしている間にも、誰か僕の親しい人に、何かとんでもないことが起こっているかもしれないのです。
 誰かが僕に連絡を取ろうとしていたら……。
 いいえ、誰かではありませんね。僕が誰かの連絡を待つとしたら、それはただ一人。
 彼女だけなのですから。
 嘘だと偽ったのに……、必死で逃げたのに……。
 僕は彼女だけは否定できなかった。
 帰ってきて……くださいませんか。


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