３０分散歩

　深夜２時過ぎ。
　散歩に出た。
　今回は用意周到な計画的反抗（罪ではないので犯行ではない。やる気無しな自分への反抗）だったため、そばに置いていた靴下を履きシューズに足を入れ、いざ踏み出した。
　微量の雨が降っていたけど、たとえ土砂降りになって道の真ん中で倒れてそのまま死んでもまぁいいや、と思った。
　また国道のセンターラインを歩いた。
　最初はジョギングのつもりだったが、体調が優れず走るのは即やめた。数秒で挫折。
　行けるだけ行こうと思っていたが、結果的に往復で約３０分の散歩となった。４キロぐらいだろうか。
　かなり先まで一直線のこの道だが、途中からカーブやら坂やらが加わる。難易度が上がる。
　とにかく目印になる場所で折り返そうと思っていたが、なかなか見つからない。
　ようやくといった感じでバス停を見つけて踵(きびす)を返した。　〇川口という名の停留所だった（←帰りはずっと名前を呪詛のごとく暗唱してさっきまで覚えていたのに、もう忘れてやむなく伏せ字になった）。
　帰り道も無論センターラインを歩いていたが、車が来たので避(よ)けた。
　車が通るなんて珍しいなと思った。
　何台通るか、指折りにかぞえた（←数台かぞえる自信がなかったた）。
　結果は１台だった。