あてもなく嘘日記 １１月１日

　最近髪が伸びてきて変になっている。大衆理容という安い床屋でカットしてもらっているからか、いつもオッサンカットになってしまうのだ。けれどオッサンカットだって短いときはまだマシである。問題は髪が今のように伸びてきたときで、全体的に髪の長さが均一なので、頭頂部の髪がペタンと寝てしまい、縦よりも横のボリュームが高くなる。すると「よ、マッシュルーム」とか言われる悲しい髪形へと変貌を遂げてしまうのである。
　今まさにそんな感じだ。カツラみたいな変な形になっている。いいかげん髪を切りたいが節約のためにもうちょっと我慢することにする。それか、最悪自分で切って、失敗したら床屋へ行こう。前にもそんなことが何度かあった。
　そういえば５日、日曜日に高松でロボットコンテストが開かれるそうである。ぼくは四国の高専に通っているので先生に「応援に来い」と誘われてしまった。いやそれがですね暇がないんですよ、お姉ちゃんと旅行に行くのでいろいろ準備とかで忙しいんですよ、などと言って断っていたぼくだったが、先生の信頼を裏切らない学生の手本として、しかたなくさっき承諾した。日曜日の朝、ぼくはママチャリを１時間半もこいで学校に来なければならなくなった。しかたない、これも優等生を演じ抜くためである。
　どうせ行っても暇だろうが、我がクラスの女子二人を手玉に取る某氏の様子でも観察して楽しもうと思う。
　それよりも、金曜と土曜に旅行のための買出しを済ませておくべきである。冬物の洋服をゲットせねばならない。できるだけセンスの影響がない無難な物を選ばなければ。
　そうだ。髪の毛もそれまでにはちゃんとしておかねばなるまい。今週末は自分で試し切りをしようか。あんまり短くすると寒いので梳く感じで。
　今日は久しぶりに普通の日記である。
　ぼくが道路に飛び出した猫を助けるくらい普通だ。