嫌だ

４月５日。
　明日、寮に戻る。
　進級してしまったのでまた一年も寮生活をしなければならない。
　集団生活など、ぼくのような欠陥人間にとっては地獄でしかない。
　寮なんか行きたくない。
　嫌だ。
　嫌すぎる。
　しかも同室者が変わった。
　ただの他人なら徹底無視するが、不運にも付き合いのあるクラスメイトである。無視したらマズイ。
　あぁ、しちめんどくさい。
　無視できない他人というのは、呪いのようなものだ。
　いつまでもまとわりついてくる生き霊みたいなものだ。
　妖怪にとりつかれるようなものだ。
　その相手がぼくのような愛想の悪い人間ならよい。しかし残念ながらそうではないのだ。
　別に、彼が悪いわけではないよ。相性が悪いだけだ。
　いや、ぼくと相性が悪くない人間なんて滅多にお目にかかれないけれど。
　結局どうしたところでぼくは苦しまなければならないのだろう。
　それが運命というのなら、あまんじて受けてやろうではないか。
　しっかしこれは鬱憤ばかりたまる生活になりそうだ。ためすぎて爆発しないようにしないとな……。
　爆発したら大変だ。殺してしまってからでは遅いからな。なんとか発散しなければな……。
　えぇ、今回はただの愚痴です。面白みもないし、当然オチなんかもありません。
　…………。
　どこかに呪いの藁人形セットとか売ってないかな……
（呪いで殺しても罪に問われない）