暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

「エミリー」を読んで

2006年08月03日 23時55分30秒 | 日記系
 家に帰ると一冊の本が届いていた。
 それは嶽本野ばら先生の『エミリー』という文庫本だった。
 そういえば以前に妹が自身のブログで語っていた。
 昨日は激しかった。エミリーみたいに……いいえ、それ以上だったかもしれない。
 たしかそんなふうな意味の言葉である。
 なんとなくその意味はわかっていたけれど、でもたしかではなかった。だからボクは、エミリーを読みたかった。
 相変わらず、野ばらさんの文章は奇妙であった。ひたむきで、深い。そして不思議。
 主人公二人の会話。そのところどころに聞き覚えがあった。二人のやりとりを、たしかにボクは彼女と……妹と行なったことがある。
 だから奇妙。ある意味でデジャヴ。いや、デジャヴは気のせいかもしれないが、この場合は気のせいではなく事実なのだ。
 内容は内緒にしておくが、たしかにエミリーという作品は激しかった。主人公二人の過去の凄絶さを別にしてみたところで、激しいという印象に、変わりはない。
 果たしてボクはこんなに激しい人生を歩めるのだろうか。ここまで深く、精神的ではなくもっとリアルに感じることができるのだろうか。
 ボクは、ほんとうに、自分の本性を晒け出すことができるのか。
 そして、晒け出してのち、元に戻れるのか。
 狂ったまま全てを失うのじゃないか……。
 ボクは、自分という生き物が怖い。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿