夢

　将来の夢ではなく眠っているあいだに見る夢ね。
　工事に使う大型自動車で重い四角いブロック（コンクリ？）をいくつかいっぺんに運んでいたわけですよ。誰の操縦か分かりませんけど、あれは結構な高さでの作業でしたね。
　しかしその下のほうになぜか、それなりに親しかったクラスメイトのＦくんがいて、ブロックが落下して、彼、つぶれちゃうんです。
　死んだな……とか思ったんですが、どうも当たったのは片足の甲だけだったようで、足がぺちゃんこに潰れてました。
　彼はそのショックで、
「ムカつくムカつくムカつく……絶対絶対絶対お母さんに言いつけてやる言いつけてやる……ッ!!」
　と、下を向いたまま、すごい怨念のこもった調子でつぶやいて、そのまま走って行きました。
　終わりです。
　足が潰れていたのに走れた彼はすごいです。
　しかし夢の中にＦくんが出てきたのは初めてのような気がします。