唯記【飲み会／鑿かい？】

　本日、飲み会。
　県外に就職したとある同級生が帰省するとのことで、地元で集まって飲み会をやろうという企画。
　約３年と５ヶ月ぶりに、相見(あいまみ)えることになる級友達。
　就労４年目にして、どうしてこんな企画を立ち上げ、どうして音信不通だったボクにお声がかかったのか。
　どうやら。
　声を掛けたのは当時のクラスメイト３人と仲の良かった他クラスの１人だけだったらしい。
　結局集まったのは企画した本人とボクともう一人だけ。
　小数精鋭である。
　むしろボクなんて要らないんじゃないか？
　とか思うほど、ボクと二人の間には大した絆はない。
　親交もなかった。
　むしろ、ボクと企画した彼とは、敵対することのほうが多かったのではないかと思う。
　だから、どうして、彼がどうして、ボクなんかに声を掛けたのかは知らない。
　まぁ、たかだか３人の飲み会なのだから、その理由は本人に聞いてみよう。
　３年以上のブランクを置いて会うってのは、ボクとしては非常に珍しいケースだ。
　貴重な体験、だねぇ。
　ちなみに高専の５年間を共にした３人組である。
　ほとんど一匹狼だったボクに積もる話などないから、彼らの話を聞くに徹するか、逆にこの数年間音沙汰無かったボクへの質問責めが来るだろうことは、想像に難くない。
　話したいほどいい思い出なんて、はるかちゃん関係のことくらいだが、まぁ、それだけでも、「いい思い出がある」というだけでもう、御の字とするよりほかないだろう。
　あぁ。
　はるかちゃんの「愛しちゅう。」(ＣＤ)でも持って来れば良かった。
　何枚かあるが、全て実家に置いて来ていたのだ。
　仕方ない。
　自分で描いた似顔絵だけでも持って行こう。
　地元を離れていた彼は絶対に知らないだろうなぁ。
　もう一人は、うーん……微妙。
　宣伝しときます！