赤い嘘日記。 ５月３０日

　私は最近、メールしかしていない。
　だから日記に書けるようなおもしろいことは何もない。
　今日あったことといえば、ついさっきあきら氏に「お前ウハウハなんだって？」と聞かれて、その後なぜか、軽く睨まれたくらいである。
　昨日の話で恐縮だが、Ｓ♀さんから仕事の依頼メールが届いていた。今週の土曜日に仕事してくれないか、という内容だった。
　私は精神的にきつかったのでここしばらく仕事をせずグータラな生活を続けていた。就職活動に支障をきたすかもしれないので、という理由もある。
　しかしＳ♀さん直々のお願いを断れるほど私は意志が強くない。あっさりＯＫして仕事の詳細を聞いた。
　場所や日時などは私の正体がバレて大変なことになるかもしれないので、内緒にする。
　私のアルバイトはたいてい２，３人で活動する。今回も私ともう一人、合計２人で活動することになっていた。
　その相手が……。
　見知らぬ女子高生。
　うわー、やめてくれぇ……。
　なぜだ。なぜいつもオチがつくのだ。オチなんかいらない。どうせならナイスガイにしてもらいたかった。超カッコいいイケメンとかで良かったのに……。
　とりあえず面識がないのできっと新人だ。きっと私が責任をもって指導しなければならないのだ。
　困った。憂鬱だ。
　この幸せなときに、なんたる不運。
　恐怖症をナメるなよ？　ほんとにホントに、やばいんだからな？
　……誰か助けて。