入院をしている夫のもとに、幼馴染がお見舞いに来てくれました。
お互いが 『一番の悪友』 と言い合うほどの間柄で、顔を合わせれば下町の 『べらんめぇ語調』で、軽口をたたきあっています。
「お前ねぇ、この、くそ忙しい時期に、こんなところ(病院のベッド)で、のうのうと寝てんじゃねぇよ!」
今回も、夫の顔を見るなり、その人は言いました。
私は、それを聞いて、思わず涙が出そうに。。。。
一見、乱暴な言葉の中にも、言いようのない優しさを感じたからです。
今回も、夫の大好物の 『どら焼き』 を持ってきてくれました。
結婚以来、我が家に来るときのお土産は、決まって同じもので、子供たちは 『どら焼きおじさん』 と呼んでいたほどです。
食事制限が続いている夫ですが、退院してきたときのために、私は、このどら焼きを冷凍しました。
夫の入院以来、こんな風に、何かを頂いたら、何でも冷凍する癖がつき、いま、我が家の冷凍庫は隙間のないほどパンパンとなっています。
でも・・・・。
この、冷凍庫の中身に、夫が舌鼓を打つ日はいつになるのでしょう・・・?
私も、夫に言いたい!
「いつまでも、病院のベッドなんかで、のうのうと寝てんじゃないわよっ!」・・・と。