読み直していた。
******
音の歪みと一言で言うが、実際には広義の意味と狭義の意味があると思われる。例えばあるオーディオ装置に、一定の波形を入力したとしよう。入力した波形とまったく同じものが出力から出てくれば、それは歪みがない、と言える。
オーディオアンプは波形を変えることなく増幅できるのが理想的なわけだが、実際にはアンプを別の機種に変えただけで音が変わるというのは、よくあることだ。音が変わるということは、すなわち入力波形に対して違うものが出ている、あるいは出ていた、ということである。
オリジナルと違う何か、それは何らかの倍音かもしれないし、ノイズかもしれないが、とにかく入力と違う出力が出てきたと言うことは、歪んでいるわけだ。歪みという言葉を広い意味で捉えれば、オリジナルとは違ったモノが出てくる状態である、と定義できるだろう。
だが歪みには、「結果的に歪んじゃった」と言う消極的な現象のほかに、もっと積極的に「歪ませる」という次元の使い方も存在する。ロック系ギターなどのディストーションは、音の歪みを積極的に利用して表現、あるいは芸術の域にまで高めた例として挙げることができる。こういう積極性を持った歪みというのは、狭い意味での歪みと言うことができるだろう。
芸術的な音の歪みというのを一度しっかりと飲み込んでおけば、オーディオで悪とされる歪みに対してもきちんと区別して考えられるようになるだろう。そういう思いから筆者は、国内でもっとも音の歪みに関して詳しいと思われる会社に取材を申し込んだ。
*******
「当初ギターアンプにはボリュームしかなかったわけですが、音を歪ませるという目標ができたことで設計も変わっていきました。1960年代後半ぐらいから、プリアンプ段の増幅をコントロールするGAIN、パワーアンプ段の増幅をコントロールするVolumeという2段コントロールになっていくわけです」(高田氏)
それまで音を歪ませるには、デカい音を出すしかなかったわけだが、いつもデカい音では音楽全体のバランスを壊してしまう。そこで音量はそこそこでも音が歪む工夫として、プリアンプで音を大きくしてパワーアンプに入力するという仕組みが生まれたのである。
この仕組みを、ギターアンプそのものを使わずにできないかというところから、エフェクターの歴史はスタートした。BOSSでマルチエフェクターを始めとするエフェクターの開発リーダーである高橋政雄氏は、こう語る。
「おそらく歪み系のエフェクターとしては、60年代のファズ(Fazz)が最初でしょう。ただ当時のファズは、今の感覚ではかなりチープな音で、ギターアンプを歪ませたものとは全然違っていたと言います」(高橋氏)
********
1960年代までは、真空管の時代である。当時のギターアンプの歪みとは、すなわちパワー段の真空管の歪みでもあった。
真空管の動作は、入力に対してリニアに動く領域があり、その先には飽和する領域がある。リニアで動く範囲での動作は今のHiFiの理念に通じるわけだが、この飽和する領域の動作こそが「ナチュラルディストーション」として、未だにギタリストの間で信仰とされている部分である。
BOSS、そして親会社のローランドもそうだというが、極力ソリッドステート、すなわちオールトランジスタで作るという基本理念がある。悪条件下でも安定した性能が出せるようにと、ギターアンプにしろエフェクターにしろ、ごく一部のシリーズを除いて真空管を採用していない。では真空管を使わない歪みは、いったいどうやって作っていくのだろうか。
「方法はいろいろあります。トランジスタアンプを使ってゲインを上げる場合もありますし、ダイオードのような素子で波形をクリップさせる場合もあります。どのような方法を使うかによって、歪みのキャラクターが変わっていくわけです。またダイオード1つとってみても、初期のころのゲルマニウムダイオード、のちのシリコンダイオードなどいろいろな素子がありますし、それと回路との組み合わせでキャラクターを作っていくわけです」(高橋氏)
*****「デジタルに起因する歪みが不快なのは、おそらくサンプリング周波数との関係で発生するエイリアスノイズが関係するんだと思います。このノイズは、入力された音とは無関係なスペクトルが発生しますので、音楽に対して追従しないんですね。一方アナログ的な歪みというのは、入力に対してある程度の相関関係を持つ高次倍音が発生していくので、入力信号に対して調和しているわけです」(池上氏)**
ただ歪めばいいだけではない。意味のある歪みは、音楽をより豊かにしてくれる。楽器の世界だけでなく、オーディオの世界でもこれを上手く使うことは可能かもしれない。我々リスナーもただ聴くだけではなく、もう少しアグレッシブに挑戦できる部分があれば、もっと積極的に音楽を楽しめるようになるはずだ。
音楽を聴くことも、もっと深い意味で「PLAY」と呼べる時代が来ることを期待したい。
***********
音の歪みと一言で言うが、実際には広義の意味と狭義の意味があると思われる。
例えばあるオーディオ装置に、一定の波形を入力したとしよう。
入力した波形とまったく同じものが出力から出てくれば、
それは歪みがない、と言える。
***********
これは、つまり、
CDのデータ(情報)をそのまま再現できれば、歪がない。
と、言っていることになってくる。
なので、そのCDに録音が悪いとかあれば、
録音が悪いのをそのまま再現できるものが
「歪がない」
と、いうことになる。
逆に、実際はCDの中に入っている
距離感とか厚みとか陰影とか・・・というものを
きちんと、表現(再現)できないのが、
既存のCDP等であり、
じつは、
そのまま再現できれば、歪がない。
と、いう定義にかければ
既存のCDPから出てくる音は
「歪だらけなのである」
**********
もっと、言ってしまえば
そのまま再現できれば、歪がない。
と、いうのは、当方では(Blueまでもっていくと)当たり前のことで、
「音の歪みと一言で言うが、実際には広義の意味と狭義の意味があると思われる。」
と、いうほうが、問題になってくる。
**********
歪だらけの(素の)CDP等の音をもとに、
歪とはなにか?
ということを定義しようとすると
矛盾が起きてしまう。
音とは、歪なのである。
だから、「歪だらけのCDPなどは良い音になっている」
と、いうことになり、
3点証明が成り立たなくなる。
**********
なので、ここを、うまく、説明しないと
(ようは、自分の頭を整理するためである)
混乱を起こす。
**********
きちんと、3次元・4次元までの音を再現するということは、
いかに、歪を司っていくかである。
「ただ歪めばいいだけではない。
意味のある歪みは、音楽をより豊かにしてくれる。
楽器の世界だけでなく、オーディオの世界でもこれを上手く使うことは可能かもしれない。」
と、いう部分。
この論説は、
「上手く使うことは可能かもしれない」
と、いう未到達のうえでの論なのである。
*********
ところが、当方は
「巧く使っている」状態にある。
なので、空気感とか陰影とか気配とかいろいろ・・・・・・
4次元的なものを再現できている。
**********
なので、
入力した波形とまったく同じものが出力から出てくれば、
それは歪みがない、と言える。
と、いうところがみょうちくりんになってしまう。
***********
CDのデータ(入力した波形)をそのままに再現するためには、
「歪」(音-データ)が必要なのである。
ところが、
歪がそのままにでてくる=歪がない
と、いう定義になってしまい・・・
わけがわからなくなる。
***********
と、いうほどに、違いがある。
当方は
「巧く使っている」状態にある。
なので、空気感とか陰影とか気配とかいろいろ・・・・・・
4次元的なものを再現できている。
******
片一方は、
「上手く使うことは可能かもしれない」
と、いう未到達のうえでの論なのである。
*******
なので、妙な矛盾が生じてしまう。
CDPなどは、
歪を巧く使うものである。
こういうと、違うか・・・
音自体、歪なので
それをそのまま、再現するようにする。
********
結局、
音自体、歪なので
それをそのまま、再現するようにする。
と、いう考え(事実)は実現していないという
未踏破の論をもってすれば
登頂したものとの差異は生じる。
エベレストに登った人と、
あがったことがないという人と
実際の「風景・経験」が違うだろう。
なにか、
どこかの先生がその時代においてすばらしいというCDPの話で
最後に、やはり、APには追いつかない。
と、締めくくったので
ああ、まだ、そういうレベルでの話だったのかと
おもったことがあるが、
今回、読み直してみると
同じようなことを思う。
超えてしまったものと
超えていないと思うというものと
まったく、ボーダーラインが違う。
その違いを
現実に感じ取ってもらうしかないのだろう。
いくら、言葉にしても、
現実の音に勝るものはない。
WADIA6LB(改)ー当方システムから
出てきた音を聴いて
「これ・・CDに入っているということですよね」
と、おっしゃったU氏の言葉を思い出す。
それくらい・・・
CDに怖ろしいほどの情報がありながら
それを、既存のCDPでは、
平面的(比べてしまえば、それくらいの差がある)な音しかでない。
そして、さらに、Blueまで、もっていったら
緻密な音を再現するトラアンプをお勧めするが
どういうわけか、
そこまで、いかない音で(既存のCDPのまま)
APとくらべて、劣ってる・・などと
片手落ちな評価をくだす。
正直、Blueまでの施工をというものの
高橋も、この先、何十年も生きているわけではない。
ここ、10年~20年やっていけるかな?・・と思う。
あとで、しまった・・と思う前に、
Blue化まで・・・
そして、素直なトラアンプ(素直でないトラアンプの名前を出せないのが、歯がゆいのだけど~)
で、聴いてほしいと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます