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少し・・振り返ってみてる  2021-10-18

2023年08月30日 | 音の違い

WADIA6後期型が、

WADIA9とほぼ同じ中身であるが、

WADIA WADIA9 2台目

アナログ出力基板の裏側です。
回路修正用の追加基板が張り付いています。
今回ノイズ確認でまる2日このWADIA9の音を聞いて思うのはWADIA6改LTDに比べ情報量・音の輪郭や繊細さ音の押し出しなどすべてに劣っていると感じました。
アナログ出力回路はWADIA6の後期型とほぼ同じ様な回路設計をしているのでオペアンプ等の変更をする事で間違いなく音が良くなると思い音質改善を提案し、実施する事となりました。

ブラインドで聞けば音はWADIA6改LTDと聴き分けが出来ない位同じ音に成りました。
使用しているD/AコンバーターのICが同じで、出力用のオペアンプ等もWADIA6改LTDと同じものを使用したので音が似るのももっともと言えばもっともですね。
これでまたフラグシップらしい音を聴かせてくれる事に成ったと思います。

*********

2013年の12月掲載記事なので、

Blue化はまだできていない。

まったく無名といってメンテナンス屋であり

そこが作り上げた

WADIA6LTD(改)が、

OHしたWADIA9より、「良い」など、

信じられなかっただろうと思う。

当時、世界最高峰であったWADIA9が

一介の、かつ、AUDIOメンテナンスをやりはじめて、2年半くらいか・・で、

実績らしきものさえ、無いわけだし

そんな人間が作った6LTD(改)が・・・・

Wadia9. ¥2,480,000(1993年発売)

Wadia6. ¥680,000(1992年発売)

値段も全然違うし

WADIA9のほうは、まだ

Wadia7. ¥1,700,000(1993年発売)という相方が居る。(要る)

つまり・・・値段からして、6倍も・・・差がある。

そのことからして・・・

信じられない。と、いう気持ちもあったろうけど・・

それよりも、

ネックになったのは、

最高峰の機器に「音質改善」などできるものか?

みたいな一種の神話。

メーカーが出荷した状態が

「一番、良い」という「考え」が

いまだにまかり通っているくらいだから、

OHは致し方ない?けど、

「音質改善」などしたくない。

と、いう観念はあっただろうと思う。

と、いうのも、

メーカー神話ばかりでなく

修理(者)神話といってよいか。

OHですら、

「メーカが選んだコンデンサを換えることはならない。

音が変わる」

と、いう信仰がある。

当然、音は変わる。

もっと、良い方に・・・。

だが、たいていの修理屋さん他

全コンデンサ交換などしたことがないし、

したことがない人が、

もっと良いコンデンサをチョイスできるわけがない。

(マッチングを含め)

音質改善をすると、

音がキンキンになったりする・・・

と、いう

既存の改善しか、知らない状態なので、

WADIA6LTD(改)の音がWADIA9(OH)を超えているといっても

おそらく、

施工主の「思い込み」と、思われたことだろう。

どこの修理屋さんだって、

「うちの改善はよい音になりますよ」

と、いうに決まっているのだから。

だが、そこを飛び越えてくださった。

ーキンキンになるとか、そんなのは

音質改悪ですよー

ー自然な音に近づくように、改善するのです。

キンキンな音は、自然ではないでしょうー

そんな言葉を出したと思う。

 

そして、この2台目は、

パルスアレイ(デジマスター)が不具合となり

修理不可能・・ということになったのです。

が・・・

********

返却後3時間でノイズが出てしまい残念ながら再入院と成りました。
調査結果はコントロール基板の不具合と判り一時は修理出来ない旨をM氏に伝えましたが

M氏の諦めない気持ちが通じたようで東京のオーディオショップに不具合のWADIA9が有る事が判り早速送って頂きました。
この不具合のWADIA9からコントロール基板を載せ替えなんとか修理となりました。
今回はM氏には多額の出費となりましたがWADIA9に対する思いが勝った修理となりました。

*********

この破損前にM氏は、

音質改善のWADIA9の音をほんの少しの時間聴くことが出来ました。

そして

「もしも、山手サービス内で壊れていたら、諦めたと思います。

が、あの音を聴いたら、諦められない。どうしてでも、復活させたい」

と、いう言葉をくださいました。

*********

そののち、

縁あって、WADIA6LTD(改)を試聴され

6倍ほど値段が違うということを考えたら

WADIA9(音質改善)のほうが負けている。

と、言うようなことをおっしゃっていたと思います。

6LTDは、OHーLTD仕様音質改善ーLTD化ー(改)ということで

WADIA9のOH-(LTD仕様音質改善)と、は歩が違うという風に思われるかもしれませんが

どちらかというと、ーLTD化ー(改)はトランスポート側への施工が多いので

むしろ、

WADIA7のほうを、OHやクロック他の改善を行わないと

同じ歩合といえないのですが・・・

当方で、WADIA6LTD(改)と、

WADIA6LTD(改)をトランスポートにして

WADIA9につなぐ・・という、二手の試聴をやっていますので

********

ブラインドで聞けば音はWADIA6改LTDと聴き分けが出来ない位同じ音に成りました。
使用しているD/AコンバーターのICが同じで、出力用のオペアンプ等もWADIA6改LTDと同じものを使用したので音が似るのももっともと言えばもっともですね。
これでまたフラグシップらしい音を聴かせてくれる事に成ったと思います。

*********

と、いう結果になっています。

*********

そして、このあたりから、

6後期型と9の構成は、ほぼ同じと判ったのです。

おそらく、6後期型は

9を作るための、パイロット機器ではなかったのか?

と、いう推論に至っています。

6後期型で、良い結果がでたので

いろいろと、盛り込んで、9を作ったのではなかろうか?

と、思えます。

********

ただ・・・

Blueまでもっていってみると、歴然としてくるのですが

(LTD時代にもありましたが)

緻密さ・分離・空気感・世界観・陰影・沈み込み・・と、

音の成分が、

一体型の特性によるのか?

やはり、

「WADIA6は大化け物」

神を超えるのは、自然であるという意味合いで

「神の領域を超えている」

と、思わされます。

 

今は、Blue化という施工ができるようになり

他機種にも流用できるようになり

その機種・その機種の

「枠をこえた音」

を、実現できるようになっています。

 

まだまだ、神話がはびこっていて

時に、

コンデンサはオリジナルのものにしてください・

膨らんでいるものだけ、交換してください。

と、

修理としか、考えてない問い合わせをいただくこともありますが

やはり、

改善というのは、

OHからの

全コンデンサG-UP品に交換(マッチング・品質もチョイス)

全基盤全半田増し

という「礎」があってこそ

音質改善~Blue化が確立していくのです。

積み上げて、積み上げて

作業していくわけです。

改善(OHですら、新品時より良いものになる)ではなく

改悪のお手伝いはできませんので

神話を信じる方は

その通りにやってくれる修理屋さんを探してもらうしかありません。

 

こういうコンデンサ全交換という考え方は

企業では当たり前のことでした。

生産ラインの制御盤のコンデンサが劣化したら

製品や稼働・品質に問題が出てくるので

早い所だと、5年で全交換になります。

ここから、考えても、

20年・30年もたった

コンデンサ・基盤(半田)がまともなわけがなく

製品(音)や稼働・品(音)質に問題が出てくるのです。

これを、全交換しようとしないのは

ひとつに、何かあったら怖い、と、いうことでしょう。

もしも、機器を壊してしまったら・・

弁償だけではすまない(信用問題?)。

メーカーのが一番良い。というふうに

ユーザーをけむにまいたのではなかろうか?

そのチョイスや技術力の不足を気取られないように

「メーカーのままが一番」

と、いう神話を生み出し・・・

逆に、ユーザーがその神話を信仰してしまい

さらに

「音が変わるから良くない」

と、いう域の改善しかできないということを見抜けず

「確かに音が変わるー良くないほうに」

と、いう風に、

ユーザーの方が、メーカー神話の殻に閉じこもってしまったと思う。

ぽつぽつと、

安定した改善を施せる方も増えてきているようにも思えるのですが

それだけ、技術を磨いたり

耳を肥やしたり・・と

チョイスと技術の両立にいくまで、

失敗もあると思うし

試行錯誤も必要だと思います。

高橋は制御などなどの仕事により

1年くらいの修行でCDP他を触れるようになっていますが

これも、今までの仕事の内容が

CDP他の回路・制御・電気・・の考え方・技術とほぼ同じだったことによるものです。


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