今 日 の 出 来 事

今日あった出来事、感じた事を綴ります…

青梅をぶらりする

2020年11月23日 | 旅行・レジャー・ドライブ
前回は奥多摩の手前、御嶽で下車して御嶽山の神社をお参りしたが、今日はその御嶽の手前、青梅界隈をぶらぶらと逍遥しよう。といっても電車での小旅でなく車で行った。
世間的には3連休だった今日が最終日、まあ今から行楽に出かける人はそう居ないだろう。何よりGoTo何トカのよく分からないキャンペーンのお陰で何かスッキリしない。
朝、時間的に山手トンネルが大渋滞してるようなので回避して途中から首都高速に乗った。流れは順調、そのまま中央自動車道を走り、石川PAで朝飯を取る事にした。ちょっとビックリだったのはほぼ満車状態の賑わいだった事。まだ日帰り旅行組が居るのか。てっきり空いててガラガラだと思った。

イートインでご当地の八王子ラーメンを頂く(石川PAは八王子にある)。玉葱の細切れが沢山入っていてシャキシャキ美味い。早朝は上着が必要だったが陽が上がってくると汗ばんでくるので上着ナシでも大丈夫なようだ。てか大丈夫か地球?もう11月下旬だぞ?
石川PAを出て中央道から圏央道に入る。交通量は少なくないが多くもないので渋滞の心配は杞憂だ。
日の出ICで降りて秋山街道を北上するのだが、峠越えの山道を暫く走る事になった。まあドライブできて結構なんだが、降りるインターが早過ぎたかも・・・

クネクネ山道から宅地に入り、一気に青梅市内の街中へ。一瞬道を間違えたかと心配になったが間違えたのは降りたインターだけだった。
今日のメインディッシュは青梅鉄道公園。小学生の頃家族と訪れた事があるのだが、あまりにも記憶が薄れてしまっているので今回は懐古旅である。
その前に、鎌倉・建長寺の末寺である常保寺を訪ねた。見た感じはごく普通の臨済宗のお寺だが、ここは御朱印好きにはちょっと名の知れたお寺なのだ。

古くは室町時代、応永元年(1394年)の創建と伝わる歴史のあるお寺だ。境内に珍しい「猫地蔵」が祀られている事からネコ好きにも知られている。そして特筆すべきは御朱印の種類の多さ。本堂にも御朱印待ちの参拝客が沢山居た。本堂は明治初期に焼失してすぐ復興したが、後に老朽化して建て直し今に至るそうだ。御本尊は釈迦牟尼如来。

境内を見渡すとまず目に付くのが白滝不動尊の石祠で、ゴージャスに狛犬さんも屋根付きである。不動尊の本尊は俱利伽羅龍王で、黒龍(不動明王の化身)が剣に巻き付いてる姿だ。昔多摩川の水害で流失したが、信者に神霊が乗り移り川底に沈んでいると告げた事から発見され今に至る。

そしてその脇には猫地蔵。ネコのお地蔵様って検索してもなかなか出てこないので珍しい存在なのだろう。個人的には新宿区の自性院以来まだ2例しかない。こっちの方がリアルにネコっぽいお姿だ。いつ頃の時代のものか不明だが、元は青梅市内の無住寺院に祀られていたそうで、土地処分の際に引き取りこちらに安置されたという。これについてはもうちょっと調べてみるのも面白そうだ。
このお寺の御朱印は種類が多い事で人気があり、多いが故に拝受のお作法も他とは違う。まず玄関脇で通し番号の整理券を取り、本堂にあがって壁一面の御朱印サンプルの中から希望の御朱印を申込用紙に記入する。一回の申込は3種までで、3種以上希望する場合は再度整理券を取って申し込みし直す。
御朱印は直書き・書置き・ミニ御朱印の3パターンがあって、それぞれ10種類位あるから結構な数だ。先の本尊や猫地蔵の御朱印の他、アーティスティックな創作物が色々あって面白い。中にはこんな題材も御朱印にするのかってのもあったり、毎月新作が出たり、季節限定があったりとこのお寺のファンやリピーターは結構居るらしい。

自分も早速申し込んでみた。全部となるとベラボーな金額になるのでカッコイイのを3種ほど頂く。どうもご住職ひとりで書かれているらしく、整理券の番号を呼ばれるまで結構待った。御朱印は通常の大きさの他、見開きの大判や4面ブチ抜きの大作まであって一気に御朱印帳が賑やかになる。なお「御朱印お休みの日」は一切受け付けていないので注意。お休みの日はHPに載ってるので事前に確認が必要だ。常保寺の大涅槃図は毎年1~2月頃に特別公開される。テレビでも紹介されて参拝客で賑わうそうだ。それも含めてこのお寺はまた伺ってみようと思う。
さてお次はメインの青梅鉄道公園へ。線路を越えて背後の高台にあるのだが、入路が分かりづらくて迷子になってしまった。クルマだと楽々だが駅から徒歩となると急坂でヒーヒー言いそうだ。

まず、失礼ながら現地は閑散としているかと思いきや駐車場が満車リーチになる程の大盛況だった。
青梅鉄道公園、なんとJR東日本が運営している公園施設なのだ。という事は前回小学生時代に来た時は国鉄運営だった。入園料はたったの100円!コスパ素晴らしい。客層は圧倒的に子供連れの家族御一行で、中にはいかにもユーチューバーらしき御方も。
館内は写真パネルや模型展示で鉄道の歴史や青梅線の生い立ちなどを知る事ができる。巨大なジオラマも人気があるが運転はしてなかった。

ここは東京オリンピックの2年前、1962年に国鉄の開業90周年を記念して造られた施設で、大宮の鉄博ほどデカくないが実物の保存車両を展示していてなかなか見応えがある。何たって100円なのでもう何でも許しちゃう!
ちょうど紅葉の時期なのだが園内は紅く染まる事もなくごく一部だった。とにかくあちこちで聞こえてくる子供の歓声でとても賑やかだ。

園内は然程広くないが聞いた所によると自分が子供だった頃と全く変わってないそうだ。う~ん何か当時の記憶が断片的だがちょっと蘇ってきた感がある。
展示車両は明治から昭和にかけての代表的な蒸気機関車7両に、昔の通勤電車や0系新幹線もあって間近で見ると迫力がある。

戦前に作られたED16形電気機関車は、初期の国産機関車で現存する希少な一両。ビックリなのは何と国の重要文化財に指定されているのだ。クモハ40形の通勤電車も凄く懐かしい。子供の頃の青梅線や五日市線といったらコレが普通に走っていた。チョコレート色の電車って言われていたが小学生のガキんちょの間ではウ〇コ色とかウ〇コ電車なんて言ってたのを思い出す。ここの花形はやはり0系新幹線。大阪万博の時に初めて乗ったが、ここにある個体はまさに大阪万博用に増備された1両だという。
こういった実車展示の他に子供向けの遊具などがあって、家族連れにはお手頃でイイ施設だろう。家族連れじゃなくても、懐かしい電車に会えたり色々お勉強できたりと楽しかった。
しかしJR運営でありながらSuica対応じゃない点は、時代遅れ感を匂わせつつも何か昭和っぽくて憎めない・・・
続いて、少し車を走らせて塩船観音寺へ。大きめの無料駐車場はかなり空いていた。車を停めて少し歩くと茅葺の山門と大きな杉が見えてきた。

花と歴史の寺と言われる躑躅祭りで有名なお寺である。完全シーズンオフだが満開の頃は相当の賑わいだろう。今日は逆に閑散としているがちらほらと参拝客が訪れている。塩船観音寺は大化時代(645~650年)に八百比丘尼が観音像を安置して開山したと伝わる物凄く古いお寺。現世利益の祈願寺で不老長寿の信仰が古くからあった。

家内安全・疫病根絶・交通安全や諸願成就に御利益があり、春のツツジからアジサイ、山百合、ヒガンバナ等四季を通して花の彩りを堪能できる正しく「花の寺」だが完全シーズンオフだった(汗)
ポータルの仁王門から阿弥陀堂を経て薬師堂と参拝しながら本堂・圓通閣に至る。脇の御守所に申し出れば本堂に上がって参拝できる。拝観料は100円。できれば本堂内で参拝する事をお勧めしたい。

本堂のOLD感は素晴らしい。ズシリと重い歴史のオーラを放っている。木造茅葺の寄棟造りでこの佇まいはタダ者ではない!と思ったら国の重要文化財指定だった。茅葺は「奥多摩虎葺き」という独特な交葺きで、本堂自体は室町時代に建てられたもの。脇から堂内上がると外陣から本尊・十一面千手観音立像と本尊を守護する28躰の眷属を拝観できる。これらの仏像は今年の3月に国の重要文化財に指定されたそうだ。28躰の眷属は「二十八部衆」と呼ばれ、文永5年(1268年)~弘安11年(1288年)に作られたもの。28躰が揃って現存している点が評価されて重文指定になったそうだ。京都三十三間堂の二十八部衆に次ぐ存在と言われるというのは凄い。

二十八部衆の重文指定を記念した御朱印も頂ける。上右のがそれで種類は選べないが栞もついてくる。また、本尊と二十八部衆をデザインした限定のカレンダーも800円で売っていたが、無くなり次第終了らしいので買っておけばよかったと悔いが残る。また日を改めて買いに行くか(笑)
本堂を出て高低差のある境内を少し下っていくと視界が開ける。

普門閣(お食事・売店・お休み処)と護摩堂、背後の高台にツツジが群生してその奥に平和観音が立っている。シーズン中はさぞかし圧巻の景色だろう。そのツツジの数2万株というからゴイスー!
ツツジも色々な品種があって20種類以上あるそうで、他の多くは自然交配の無名品種だという。
今でこそ境内はフリーだが、ツツジ祭りの期間中は入山料(拝観料)300円が必要になる。
護摩堂・弘誓閣を参拝。昭和中期に建立された比較的新しい堂宇で、ここでは開山に因む八百比丘尼の御朱印が頂ける。

背後に回ってツツジの間をぬって丘を上がる。何か過日の鹿野大仏とパターンが似てるけど、こっちの方が低山なのでそれ程キツくない。全体的ではないが部分的に紅葉が綺麗だった。

こういう時フルサイズセンサーのデジカメでもあればと思ってしまうが、最近は手荷物軽減でデジカメも小型化を極め、RX0ばかりになっちゃってる。たまにGMやGRを引っ張り出すがこんな事じゃ宝の持ち腐れでイカンなと猛省・・・
ようやく丘を上がってトリの平和観音を詣でて拝み芸終了。振り向くと眼下に護摩堂と境内の森、その先に町が見渡せる。方角的に恐らく河辺とか小作方面だろう。その遥か先に新宿の高層ビル群も微かに見えた。

ここまできてようやく食事がまだだった事に気付いて撤収。一旦青梅駅周辺に戻って食う処探そうかと思いつつ、境内の普門閣前で「観音だんご」の幟がパタパタ招いてるのが目に入った。
気がついたら身体も入っていた。空腹の虫養いには丁度いい。中はお土産コーナーの売店と食事処と休憩所が一体化したような空間だ。だんご5本を注文したら焼きに入ったので数分待った。醤油の焦げた香ばしい味が堪らない。

殊の外美味いのでアッという間に5本完食。意外と腹に手応えあったので軽いブランチのつもりがメインになってしまった。
青梅はまだまだ見所が沢山あるのだが、疲れたので本日のミッションはこれにて終了。まだ14時半だが駐車場はガラガラだった。ちなみに今は無料だが祭り期間中は有料(700円)になるそうだ。
さてさて帰りは3連休のUターンラッシュに巻き込まれるのはカンベンなので、焦り気味に青梅インターを目指した。やはりアクセスはこっちの方が分かり易くて良いかも。

圏央道に乗ったら順調に走れるのでホッとした。中央自動車道に入っても問題なく流れている。交通量少しずつ増えてきてるが八王子料金所を過ぎても流れてるので、帰りは順調に帰れるだろう・・・と思ったら15時半頃ついに渋滞発生。「今のうちサッサと帰ろう組」の第一波に飲み込まれる。ノロノロ状態になって止まっては動きの断続渋滞だった。

まあ延々と数珠つなぎの鬼渋滞じゃないからストレスにはならなかったけど、意外と早い渋滞発生は読みが甘かったので今後の参考にしよう。
今日も含めてまだ行けてないスポットが色々あるので、青梅エリアにはまた行ってみようと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 予定変更して横浜へ | トップ | お役所とお肉 »

コメントを投稿