今 日 の 出 来 事

今日あった出来事、感じた事を綴ります…

平成最後の秩父酒呑巡礼

2019年04月17日 | 旅行・レジャー・ドライブ
前回は欠員で箱根に行ったが、今日の御朱印倶楽部は予定通り再び秩父巡礼続行だ。7時半過ぎに池袋で合流してまずはベッカーズでモーニング。

特急券は無事確保したので出発まで軽く打ち合わせをした。はたして本日はどこまで巡れるか?
予定では前回時間切れで行けなかった札所12番からの打ち出しとなる。
8時半発の特急は新型車両のLaviewではなく従来のNRA(ニュー・レッドアロー)だ。

NRAは1993年に登場して四半世紀を超え、さすがにニューとは言い難いご老体は残念ながら引退が決まっている。新型Laviewに切り替えて2019年度中には姿を消してしまうので、乗れるのは今のうちである。まあこれからのLaviewはいつでも乗れるしね。そんな話題で盛り上がってた時にC君から「時間が間に合わなくて飯能合流できない」とショートメールが来た。てか連絡不便だからLINEでやり取りできるようにして欲しいんだけど。

10時前に西武秩父駅に着き、結局C君とは現地集合になった。3人揃った所でコンビニで酒肴を仕入れていざ出陣!
最初の札所12番は駅から近く徒歩でも行けるので今回はバス移動ナシである。人通りの少ない国道140号線を進むとさっき通った西武線の高架をくぐる。
やがて札所12番の野坂寺へ。唯一西武池袋線の車窓から間近に見える臨済宗のお寺だ。

重厚な楼門造りの山門に入ると三面のあずかり観音や牛に跨った十王など迫力ある仏さんと出くわす。野坂寺は明治時代の終わり頃の火災で焼失したが、この山門だけは残ったという。
意外と言われないと気付かないが、本堂は昭和49年に再建されたものだそうだ。

手を合わせるお賽銭の横に、お賓頭盧さまかと思いきや「ふれあい観音」というアニメっぽい観音坐像が居て、これが金属製なのに触れると温かい。なんとヒーターを内蔵していて、高温になるとセンサーが作動して一定温度を保つハイテク観音なのだ。冬の寒い時期はここで暖をとっていく参拝者が多いという。

御朱印散歩倶楽部もなかなか行く機会がなかった札所12番を制覇したので、これで札所1番から21番まで参拝済となった。となるとお次は流れ的に22番からとなるのだが、場所が荒川を挟んだ対岸で移動に時間を食うので、今回は26番から攻める事に決定。
行き先は決まったが腹事情は情報が乏しいので、昼食は最寄りの蕎麦屋で済ませる事にした。

月見とろろ蕎麦に熱燗でパワーを蓄えて巡礼続行。さて次の札所26番と27番、オプションがあるのだが?
できれば行くのがベストだがそれ相応に時間がかかる。等と悩んでるうちに26番の円融寺に着いた。

ここ秩父ではまだサクラが頑張っていて、あちこちで俄か花見をしながらの巡礼は今日が最後になるかも知れない。次回の集まりはサクラどころか平成でもなくなるので複雑な心境だ。
さて26番の円融寺は、奥ノ院である岩井堂を管理する別当寺に過ぎない。でも御本尊の聖観音はこちらにあるので参拝して御朱印を頂いた。

奥ノ院の岩井堂はここから徒歩30分の山中にあるので、行くとなると往復1時間を見なければならない。では岩井堂からハイキングコースを経て護国観音を巡って札所27番へ至るという行き方もあるが、そうなると1時間半以上かかりそうだ。トリの28番も奥ノ院が控えているのでここで山登りをしてしまうと時間的に厳しくなる。

最終ジャッジの分岐点で路上ミーティングをした結果、26番奥ノ院は残念ながら諦めて27番を目指す事にした。平坦な道を秩父鉄道の線路に沿って進むと10分程で札所27番・大淵寺(だいえんじ)に着く。やはりこの場面で時計と相談したら、山歩き1時間半より平坦路10分に軍配が上がる。

山門越しの背後の山の切れ目に奥ノ院の護国観音が建っているのが見える。高崎観音・大船観音と並んで関東三大観音に数えられるがその中では小振りな方だ。それでも高さは15mあって電車の中からでも見える。今回26番27番の奥ノ院は断念したが時間が限られているのでやむを得ない。お次の28番へ向かう。今までは電車や車で行ったが、27番から徒歩で向かうのは初めてだ。地図に道の記載がないのでオカシイと思ったら、どうも巡礼古道らしい。

クルマ通行禁止で徒歩オンリーの未舗装路が線路伝いに続いている。恐らく江戸巡礼古道だと察するが、やがて県道72号に合流。案内板に従ってひたすら歩くとようやく札所28番・橋立堂に着いた。時計は15時ちょっと前。時間的にココが最後かな?という微妙な所だ。

札所唯一の馬頭観世音を参拝して、C君たっての希望で奥ノ院である橋立鍾乳洞も探検する事にした。入洞は大人200円、規模はそれほど大きくないが世にも珍しい縦型の鍾乳洞である。個人的には3度目の探検だが何度探検してもスリルがあって面白い。あ、奥ノ院だから探検じゃなくて参拝か(爆)

鍾乳洞を出て、これにて今日のミッションを無事に消化できたが、正確な電波時計はまだ15時を10分ほど過ぎたばかりだ。もしかして行けるか?次の29番!
今日のミッションでは全く想定していなかった29番は地図上ではそう遠くない距離だが、道筋は上り下りの高低差があるので一筋縄では行かない。

でもダメ元で29番を目指して歩を進めた。最初に買ったワインのフルボトルはもう空に近い。
通常お寺さんは16時で門を閉めてしまうから、この登り下りの苦労と疲労が報われるか運命の分かれ道。諦めず前向きに歩いてなんとか札所29番・長泉院に着いた。

時計は16時のわずか5分前だった。ぎりぎりセーフ!
参拝を済ませて御朱印を頂いた。これで線路を境に内側は30番を残すのみとなった。
御朱印が長泉院でなく石札堂となっているのは、文暦元年(1234年)に性空上人が巡礼の際に石の札を納めた事に由来している。

これにて今日の巡礼は無事に終了。16時を過ぎて達成感と共に一気に緊張が解けてダラけてしまったが、まだダラけるには早い。これから来た道をまた歩いて戻らなければならないのだ(笑)。いや~気が滅入るな。お次の札所30番はここから7キロも先なので、時間的にも体力的にも不可能である。残すは対岸の22番からと30番台か。

来た道を徒歩で戻り、途中から駅近道のショートカットを抜けて最寄駅の浦山口駅に着いた。ここからがまた試練!
ただでさえ運行本数が少ない秩父鉄道、いったいホームで何分待つのだろうか?・・・と思ったらとなりで待っていた人が「もうすぐ来ますよ」と教えてくれた。これは超ラッキーだ♪

タイミング良くトントン拍子にお花畑駅に着いて駅前の食事処で焼ソバを所望した。西武秩父に戻って早々に特急券を購入。出発までの小一時間を駅施設で過ごす。出来たらシメは温泉でノンビリと行きたい所だが、確実に寝落ちするので今回は止めにしておいた。

帰りの特急はレアなクラシック・ラッピング車両だ。これまたラッキーかも。でもレアなのは外面だけで乗ってしまえば中は同じなので関係ないか(笑)。てか結局3人とも速攻寝落ちで果てたので感動もヘッタクレもない(爆)
3人の誰も気づかず池袋でガバッと起きて慌てて飛び降りた。まあかなり歩き回って疲労が溜まっていたので仕方ないか。歩数計は23547歩と3万歩には至らなかったがまずまずの結果だった。本日の御朱印散歩はなかなかの進捗だったので残り9ケ寺となった。しかしこの先はハードルが高いので困難が予想される。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする