今 日 の 出 来 事

今日あった出来事、感じた事を綴ります…

5年ぶりの高尾山

2017年06月20日 | 旅行・レジャー・ドライブ
今日は朝早く起きてギクシャクする腰と膝をかばいながら電車に乗った。天気予報に傘マークがない、梅雨の合間の貴重な行楽日和である。と言っても気温が30℃まで上がるのは調子に乗り過ぎだ。まだ朝は涼しいから良いけど今日は汗だくの一日になりそうだ。
クルマはまた違った楽しさはあるが、電車だと寝落ちの続きができちゃうから有り難い。特急だからヒュンヒュン飛ばして目が覚めたら車窓は山だった。ミヤネ屋というオチじゃなくて良かった(笑)

終点高尾山口に7時半頃着いたがちょっと早かったかな。駅前は殆ど人が居ない。行動前に駅中のATMでマネーを下ろしてノンビリ清滝駅に向かう。早いもんでこの界隈も前回訪れてからもう5年も経ってしまった。
高尾山ケーブルカーは8時の始発に間に合ったけど、乗ろうとしたら既に満員だったのにはビックリ。仕方なく1本遅らせて後続に乗る事にした。

運賃は片道480円、往復930円だ。帰りも乗る予定であれば往復券を買った方がお得である。しかしケーブルカーに通勤定期という設定があるのが面白い。始発が満員のナゾは恐らく山頂で働く人が多いから通勤ラッシュになったのだろう。
ケーブルカーは15分間隔で頻繁に行き来してるので時間の無駄は感じない。

乗ってる時間はたったの6分だが、その6分でしかも500円そこらで上まで行けちゃうんだからコスパは素晴らしいと思う。標高472mの高尾山駅には8時半に着いた。まだ早いな(笑)

今日は梅雨の中休みか良い天気で見晴らしは問題ないが、何気にガスって下界が遠くまで見渡せなかったのは少々残念。せっかくTZ85を持ってきたのに出番がない。

早い時間だからお茶屋とかお店の類はまだ開店前でシャッターが閉まっていた。コンビニでおにぎりでも買っておけば良かったな。これは想定外だった(汗)

ここからはほぼ平坦な薬王院の参道を進む。広葉樹の深緑は眼にも身体にも心地よい。こういう環境でのぶらり散歩なら疲れも心地よく軽減されそうだ。
陽射しは強く気温もグングン上がってきているが、山の上とあって木陰はとても涼しい。

浄心門をくぐり神変堂で手を合わせてひたすら歩く。今日の歩数計はどの位の数値を弾き出すだろうか。やがて山道は二手に分かれた。分岐は急階段の男坂と緩い坂の女坂に分かれる。どちらに進んでも合流点は同じなので好きな方に進めば良い。今回は気合を入れて男坂の階段を進む。煩悩の108階段とあるが、数えたらホントに108段あった。

煩悩108じゃ済まないオヤジはここで息が上がって少し休憩だ。こんな調子じゃ頂上は無理かな?
やがて薬王院に辿り着いた。山岳信仰の聖域はちょっと違ったオーラを放っている。午前9時、荘厳な山門に一礼して中へ進む。

歩いてきた参道を含め疎らだった人影も徐々に増えてきた。若いカップルを散見するが圧倒的にシニアの登山客が多い。しかも登山客はどんどん先に進んで居なくなっちゃうので、境内は誰も居ないかのように静まり返っている。

薬王院の御本堂で手を合わせる。今回は〇〇〇の〇〇と、ナ〇助の〇〇、〇〇の健康等をお祈りした。陽射しが更に強くなってきたが、標高があるのか然程汗ばんでこない。

薬王院は正しくは「高尾山薬王院有喜寺」という。奈良時代の天平16年(744年)に行基によって開山されたとても古いお寺だ。成田山・川崎大師と併せて三大本山に数えられる。
参拝を済ませたが、まだ奥の院まで行ってないので御朱印は後にして、その奥の院まで一気に駆け上がった。

かつてしぽぽと訪れた5年前と変わらぬ情景に心が浄化された(はず)。古くから天狗信仰があり、飯縄権現の眷属である天狗は除災開運、厄除け、招福などの御利益を齎す。

更に進んで奥之院を参拝。もう祈りまくって頭が上がらない(笑)。薬王院はお寺なのに鳥居を散見するのは古くから神仏混淆の習わしがあるからだという。奥之院の裏手にも鳥居がある。富士山信仰で気軽に富士山に行けない人のための浅間神社だ。そういえば頂上で富士山が拝めるそうだが、今日は見れるだろうか?

さてここから先の高尾山頂までの1号路は5年ぶりどころか40年超えのご無沙汰だ。上り下りや階段はあるものの全体的に緩やかな印象だ。しかも全線舗装路なので歩くのがラクだ。

深緑の中を進む。陽射しがカットされて涼しい。山頂までの道ってもっと大変かと思ったが意外とラクチンだった。ルートは6号路まであってそれぞれ登山道の健脚度もハードルは上がるが、ヘルニアのヘッピリ腰にはケーブルカー+1号路が一番オススメかも。

奥の院からは20分程で山頂に到着。登山客はチラホラ来ていて、山頂広場は埋め尽くす程の人出ではないので広々と見渡せる。昔は高尾山=600mが常識だったが、今はどこの表記も599mとなっているのはどうしてだろう?

年間の登山客が300万人という数値は日本一だそうだ。単純計算しても1日に8200人も来ている事になる。富士山が23万4000人というからその凄さが窺える。大見晴園地展望台からは遠くに富士山を拝む事ができた。曇って全く見えない日もあるから今日はラッキーだったね。すかさずTZ85で雄姿を収めた。

少し休憩して、やまびこ茶屋で遅めの朝食をとった。トロロそばのセットでおにぎりが出来立てのアツアツなのでとても美味しい。何より深緑の山々を眺めながらの食事は何を食べても美味いだろう。一服したあと下山だ。といっても登山の感覚があまり無いから今ひとつピンとこないけど(笑)

来た道をひたすら戻る。すれ違うこれから山頂を目指す人々の数がどんどん増えてきている。さすがミシュラン三ツ星の観光地だけあって外人さんの姿も多く見かけた。
奥の院から薬王院に降りて再び参拝、もうかなりの参拝客で賑わっていた。御護摩受付所で御朱印を頂いた。何度かここに来てはいるが御朱印は初めて。なんか喉の痞えが取れた思いだ。

御朱印がお守りになるので、数多ある御守護の類はあまり買うことはないが、「招福の鈴」というのを記念に購入した。

戻る参道の途中で、朝閉まっていた権現茶屋がオープンして賑わっていたので休んで行く事にした。黒ゴマ団子を買って一服。少し固めだがアツアツで香ばしくとても美味しい。

この時間ともなると閑散としていた参道は人で溢れてかなりの賑わいだ。平日でこうだから、きっと土日祝日なんてもっと凄い光景だろう。
参道を降り、次に十一丁目茶屋で高尾山らしいお土産を買った。

何気に気になってた復路のケーブルカーも15分間隔で分かりやすいから行動も立て易い。
高尾山駅前に戻ると、案の定帰りのケーブルカー改札は行列が出来ていたので1本見送った。

次発を待つ間に高尾山観光のアンケートをお願いされ、回答したらお礼にメモ帳を頂いた。やがて復路のケーブルカーが着き、ブログ撮影用に最前列を陣取る事ができた。真っ直ぐ下に伸びる線路の急傾斜はスリル満点。

ケーブルカーの勾配31.18度は日本一の急傾斜だそうだ。まるでゆっくり下りるジェットコースターみたいだ。6分間の下山アトラクションを楽しんだ後は、当然ながら駅前の高尾山温泉へ。今日の歩き疲れにはもってこいだ。ジワジワくる炭酸泉の気持ち良さが堪らない。

湯上りの食事はトロロうどんを頂いた。コシのあるうどんとトロロは結構合う。好物のナメコとネバネバ増しでオクラまで入ってヌルヌルネバネバの競演だ。これはお気に入りに追加しておこう。一服して温泉を出たのが14時。早朝に出発したので時間的ストレスが全くない。
高尾山の締めは町の鎮守である氷川神社を参拝した。

素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祭神とする高尾町の鎮守で、室町時代の応永年間(1394~1427)に毛利備中守師親(片倉城主)が武蔵一之宮の氷川神社を勧請し、寛文2年(1662)に再建され今に至る。今建っている社殿は昭和27年のものらしい。御朱印は線路を挟んだパーキング横の社務所で頂ける。
という訳でホント久しぶりの高尾登山はマイペースで存分に楽しむ事ができた。これハマるかも!
都心から1時間そこらで大自然に浸れるのだから、そりゃ300万人という数値は頷けるわ。

高尾山口駅のホームに上がったらタイミング良く特急が待機していたので、乗車した途端スーッ寝落ちで記憶が飛んだ。終点の新宿駅手前で覚醒して本日のピン行楽は無事終了。眠気覚ましに寄り道してツノハズでコーヒーブレイク。サイドオーダーの厚切りトーストは「塗ったバージョン」なので合格(笑)

気になる歩数計の数値は14921歩。15000歩に達しなかったのは惜しいが充分満足な数値である。休日で1万歩を越えるのは京都以来だ。
高尾山恐るべし・・・また近々行ってしまうかも知れない・・・という予感が(笑)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする