古い100円玉

買い物をした時のオツリの中にヘンな物が混ざっていた。一瞬、ゲーセンのメダルか？と思ったら古い稲穂の100円銀貨でした。
古銭商で入手するならともかく、一般流通で巡り巡って手元に来るのはレアです。しかしまだ流通していたとは驚き。
僕が子供の頃はこれを普通に使っていたので凄く懐かしい。親から「タバコ買ってきて」とお使いを頼まれ、この100円玉を持ってよくタバコ屋に行ったものです。10歳にも満たない子供がタバコを買うなんてシチュエーションは、今じゃちょっとやりにくいけど、昔は普通に買えたんだよね。これも時代の何たら…ってヤツですか…。

この100円玉は正式には「稲100円銀貨」と呼ぶそうです。マテリアルは銀品位600と流通貨幣としてはまずまずの含有量。鳳凰100円銀貨に次ぐ２代目として昭和34～41年の間流通しましたが、当時は写真工業や電子産業の分野等、銀の需要が増大して保有不足したという背景もあって、昭和42年に現在の100円白銅貨に切り替わりました。
今日現在の銀価格で換算すると、これ１枚で約260円。100円玉の額面金額を軽く超えちゃってます。古銭としての相場は未使用のミント状態なら上限3500円ぐらい行くらしい。
まぁそんな薀蓄はともかく、この100円玉は使わないで記念にとっておこうと思います。