昨夜、ブログ更新してからタオバオのキャブレター関係を
徘徊していたら、なぜかネジ切り加工用のタップを売る店が
目に入った。 id=13563031996
キャブのバカネジの修正用か?
ニードルジェットホルダーを加工するためのタップだった。
メインジェットが付く筒状の部品がニードルジェットホルダー。
説明書きを翻訳機にかけながら要約してみたら、こんな説明
だった。
「ニードルジェットホルダーの内壁を螺旋構造にする事でガソリ
ンの粒子を細かくさせる。ガソリン霧化が促進されて燃料効率が
上がり、始動性や加速特性が改善される」
どうやらM3のタップを使って中にネジ山をつくり、螺旋と凸凹が
霧化を促進させるって塩梅らしい。
店の購入者コメントを見ると、こんな感想が書かれていたよ。
「好评,摩托车提速更快了!!」
(意訳:いい。バイクがさらに速くなった!!)
これはたぶん加速が良くなっただけだろう。
最高速は減速比と回転数で決定されるから、激的に上がるはずが
ない。w
というわけで手元にあるM3タップで加工できると思い立つが、
もしも逆効果が起きたら補修用ニードルジェットホルダーを入手
しなければならない。
ニードルジェットホルダー検索用語 「化油器PZ泡沫管」
5元(約110円 現在)
愛用のPZ系キャブの物が入手可能だと分かったから、もう怖いも
のは無い。
夜中に室内でコリコリとM3のタップを立てたのだ。w
ニードルジェットホルダーの内径を測ると2.7mmだったので、
M3タップの下穴径に適合する。
説明書きでは深さ18mmまでネジ山を切ると書かれていたけど、
心配なので14mmくらいで止めておいた。
切り粉をパーツクリーナーで綺麗に洗う。
今日になって帰宅後、暗い中で取付作業を行って試走してみた。
結果、すごく変化を感じ取る事が起きたよ。
・全体のトルクを太くなった。
・加速が明らかに向上した。
・濃いめの燃調と違って吹け上がり特性が緩慢になる事が無い。
・いつもの坂道で3速登坂が4速登坂で可能になった。
説明に従うとパイロットスクリューを0.5~1回転締めこんで(薄く
する)から後は微調整との事なので、吹け上がりとトルクのバラン
スを微調整した結果、PZ系キャブでは1/8~1/4回転程度の締め込み
程度で具合が良い感じ。
実はキャブの霧化促進って色々な手法があるらしく、有名なのは
ケンソー・バクダンキットやヨシムラMJNシステムなどがある。
しかし、まさかニードルジェットホルダーにタップを立てる技は
思いつかなかったなあ。
面白いし、実際体感できる効果が起きたので夢ではないみたい。w
短距離な試走だったがプラグを確認すると良好で、ジェット類
の再調整はしないで済む感じだね。
気づいたのは外輪の不完全燃焼の細かいススが無くなった事。
改造前は指で擦ると分かる程度のススが付着してたので、燃焼
促進効果は間違いないだろう。
さて、YB/YBR系の純正BS25やVM22型キャブでの応用は可能
だ。
ニードルジェットホルダーの内径は2.7mmだからM3タップで
良い。エアーブリード穴の配置から判断すると、深さは10mm
でOKな感じだったよ。
メインジェット類の交換などの燃調を必要としないので意外と
気軽な加工だ。
パイロットスクリューの微調整に関しては個体差があるので絶好調
ならそのままか、当ブログ内の「パイロットスクリュー調整」に
従って再調整すると良いだろう。
追記1:コメントで純正キャブBS25を加工して問題は出ていないと
いう報告があった。
後日、我がYB号に搭載運用しているVM22キャブの加工も効果は
出たよ。
追記2:メインジェットにタップを立ててみたらトルクアップな
効果が起きたという報告を読者様からいただいた。
乱流が起きて混合気の霧が細かくなるのかな?
両方、一応自己責任で加工してくだされ。
一度、Fスプロケを15Tにしましたが、元に戻しました。
燃費への影響も気になりますね。
とても興味深い記事をありがとうございました。
ただ、同じ走行条件ってなかなか再現できないのが悩みの種です。
数回測った傾向が良い方へなるなら向上した事になるでしょう。
Fスプロケの純正14T戻し、けっこう4速くらいの加速がよみがえったと
想像しています。
純正の出だしは確かにすぐ吹け切る感じですが、すぐにシフトアップさ
せれば困る事は無いと思います。
燃費に関しては、面白いことに効率の良いギアと回転数の関係って意外と
低回転+ハイギアよりも中回転+ハイギアの方が良いんですね。
自転車のギアと足の重さを体感すると分かるように、ある程度軽く踏める
ギアを選ぶと体力が消耗しにくい感じに似ています。
道路事情も影響しますが5~7千回転の間に収まるようなギア選びとアクセル
の加減幅を丁寧にすると燃費がよい傾向になりやすいです。
今日純正のBS25のジェットニードルホルダー加工にチャレンジしました!
結果としてトルクが上がった感じがしますね!
燃費はまだ見れていませんが試走した感じ、若干悪くなっていそうな気がします。(気がするだけかもしれませんが)
これからもいろいろな生地を楽しみにしています!
トルクが増えるというか力強くなった感じでしょうけど、
燃費はたぶんアクセルワークに直結するので、面白くなって
バンバン引っ張ったり開けると逆に悪くなるでしょう。
無理に開けなくても加速が追いつくのを上手く利用すれば、
無駄な燃料は食わなくなって燃費は良くなると思います。
小さく開けて少し待つ動作が効くみたいです。
いつも感心しながら参考にさせていただいてます。
ほかの人のブログで同様の加工をやってるのを見かけました。その中での注意としてこの加工をやるとニードルが痩せてくるとのことで予備を持って置くことを薦めてましたのでお知らせまで。
ちなみに私はPWK28に加工してみて効果を実感しました。
しかしガソリンがニードルにまとわり付きながら噴出する構造を考えると、果たして短命になるかどうか?という疑問もあります。
幸い今使っているニードルはアルミ製で黒色アルマイト処理されてますから、影響するくらいに痩せるとすると地肌の銀色が
削れた箇所に露出するはすなので、半年~1年後くらいに取り出して観察してみようと思います。
どうなるか?ネタになるか?面白いですね。
PWK28で効果が出たそうで、複数の体験記から思うに割と良い方向へと変わる感じだと思います。
ただし50ccのキャブでパワーアップしたけど燃費が凄く悪くなった話も舞い込んだので、やはりニードル同様にホルダーも予備品の
確保を前提に加工した方が良さそうです。