ホンダ系の130mmブレーキシューを2種類借りる事が
出来たので、ヤマハ系130mmブレーキシューとの実装比
較実験をやってみたよ。
以前から両社でどんな差があるのか興味があったのだ。
比較対象はこの3種類。
部品のOEMや社外互換品で有名なNTB(株式会社 丸中
洋行)の型番のまま、横浜のスーパーチープツールズが
販売している製品。
ヤマハ互換のBS3KGは今現在、我がYB号で愛用して
いる。
BS3KG:ヤマハ・ニュースメイトやSRV250など
BSK20:ホンダ・プレスカブなど
BS136:ホンダ・プレスカブやGB250クラブマンなど
全てブレーキドラム130mmの仕様である。
実際どこが違うのか知りたかったのだ。
まずは並べて比較。
ぱっと見は同じで若干シューの形状に違いがある程度。
YB/YBR/YX/YS系のリアブレーキパネルに装着してみる。
約129mmでヤマハ系130mmとまったく同じ結果だった。
ブレーキカム部を観察。
特に不具合も無く、ちゃんと動作したよ。
反対側のシャフト部を見る。
まるで純正のようにピッタリ収まる。
ライニングの幅を比較する。
ホンダ・プレスカブ系は2.5mm狭い。
ブレーキパネルをホイールに装着してみた。
特に問題も起きずにブレーキ操作をするとちゃんと食い
つくので、一応流用は可能だと分かったよ。
次はBS136と比較してみる。
ホンダ・プレスカブ・GB250クラブマン用はヤマハ系より
も1.2mm広い。
これはどうなるかな?
ヤマハ用ブレーキパネルに装着。
結果、129mmでヤマハ系130mmと完全互換。
ブレーキカム部。
まったく問題無し。
シャフト部。
これも収まったよ。
ホイールに装着して動作確認。
ライニング幅がヤマハ用よりも広いから奥で干渉すると
怯えてたけれど問題なくフリーで回る。
これも流用可能だと分かった。
さて、ここまで流用可能だと分かったけれど、少し問
題が起きる場合もある。
ブレーキドラムの接触面はブレーキシューの幅に合わせて
少しずつ削れるので、幅が違うシューを使うと馴染むまで
の距離が純正互換に比べて長くなるはずだ。
これがどう影響するかは不明だけど、幅が狭いBSK20
は最初から平面接触するので問題は起きないと思う。
幅が広いBS136は両端が先に接触するので馴染むまで
時間がかかるだろう。
だがしかし、ライニングは柔らかいから意外と早く馴染む
と予想する。
とりあえず使える事は分かったけれど、わざわざホンダ系
を流用するメリットはあまり無いね。
偶然手元に死蔵したホンダ系130mmブレーキシューが有っ
たり、緊急でブレーキシュー交換するのにヤマハ系の入手難
で困った時は「とりあえず使える」と思えば悪くない方法だ
と思う。
昨今のサージカルマスクの入手難じゃないけれど、布マスク
で代用したり自作したりでやり過ごすサバイバル術の一例と
して、覚えておいて損は無いと思うよ。w
以上、ヤマハ系とホンダ系の130mmブレーキシューの互換
について実験した結果でした。
我がYB号は特に改造や整備ネタは今のところ無いし、近所を
徘徊した話なんかつまらないだろうから、しばらくこんなヘン
テコな事をして遊ぶよ。