YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

キャブレターの簡単掃除方法

2020年02月11日 | YB&YBR関係雑記

 キャブレターの簡単な掃除方法を書いてみるよ。
本格的な分解確認・清掃は敷居が高いと感じる人はとりあ
えずこれをやってごらん。
YB/YBR系の掃除方法例。

 ガソリンコックをOFFにする。


 ドレンポートにホムセンで入手可能な透明ホースを付け
る。

このキャブレターは前期型YBR125用のVM22型。
透明ホースの下に受け皿として何か器をセットする。

 先端の大きさが2番の+ドライバーでドレンボルトを
緩める。

 緩めるとキャブレター内のガソリンが排出される。

これが普段から運用されているキャブレター内のガソリン
の状態なのでゴミやサビの粉、水滴などが無いか確認する。
あまりにひどい汚れなら、分解確認・清掃を覚悟した方が
良い。

 後期型YBR/YBのキャブレターBS25型も似たような感じ。

ドレンボルトの向きがVM22と反対側である以外は同じ。

 俺のYB125SPのキャブレター内ガソリンの状態。

ゴミも無くて綺麗だったので、このままガソリンタンク
内へ戻した。
そして再び受け皿をドレンホース端に設置する。

 右側サイドカバーを外してからエアクリーナーボックス
の蓋を外す。

先端3番の+ドライバーで5か所あるボルトを外す。

 中のエアフィルターを外す。

はめ込んであるだけなので、手で引けば良い。

 キャブレターの入力ポートを確認する。

カメラでは写せたけれど実際は目視しにくい。
赤丸部分の貫通掃除をしたいのだ。

 BS25型キャブレターも似たような感じ。

この2つの穴を貫通掃除すれば良い。

 キャブクリーナーのノズルを穴に差し込む。

やりにくいけれど、面倒がらずに各穴に差し込む。
入力口を全体的に吹き付ける例をよく見かけるけれど、
噴射の勢いが細い経路の奥まで届かないので効果が小さい
から、この方法をお勧めするわけだ。

 BS25型でも同じ。

この穴が最重要掃除ポイント。

そして以下の手順で掃除するのだ。

・キャブクリーナーを1~2秒噴射。
・中の汚れが溶ける時間を与えるために3~5分放置。
 噴射した洗浄液はキャブレター内の細い穴を通り、ドレ
 ンホースを伝わって受け皿に排出される。

放置時間を利用して車体の点検でも行えば良い。
・上記を最低3回は繰り返す。
キャブレター外しと分解掃除に比べたら作業時間は短いの
が利点だけど、穴の数と放置時間は我慢するべき。

 俺のYB号は調子が良い状態ではあったけれど、この掃除
方法を実行した結果、予想外の汚れが排出された。

こりゃ1年に一回くらいは掃除しなきゃな。w

 数回のキャブクリーナー噴射後、廃液を排出しきったら
ドレンボルトを締める。

締めすぎると本体のネジ山が破壊されるので要注意。
エアクリーナーなどを元通りに組んでからガソリンコックを
ONにし、30秒待ってからエンジン始動確認で終了。

 分解組み立てに慣れてる人ならエアクリーナーボックス
を外してキャブレターの入力を露出させればもっと簡単だと
思う。
なお、キャブレターとエアクリーナーボックスを繋ぐコネク
ティングチューブをエアクリーナーボックスから外して行う
方法もあるけれど、継ぎ目にシーリング材が塗られているから、
組付け後にはG17やビニール接着剤などを塗っておかないと
「二次エアー」混入現象が起きて調子悪くなる場合もある。
ですので、穴が見えにくくても頑張ってキャブクリーナーを
直接穴に噴射する方が気をつかわなくて済むのだ。

 以上の掃除方法でも調子が悪いままならキャブレターの分解
と徹底掃除し、それでも不安定ならば別の原因が考えられる。
長期放置車両や経歴不明な中古車を久しぶりに運用する前にや
っておいたほうが良い、キャブレターの簡単掃除の一例でした。