報道写真家から(2)

中司達也のブログ 『 報道写真家から 』 の続編です

21世紀を賭けたプーチンの戦い

2015年06月29日 12時34分53秒 | 時事・評論

15年前、世界中の人々は新世紀の到来を希望とともに迎えた。
しかし、この15年はいったいどういうことなのだろうか。

すべてはデザインされている

2001年9月11日、ニューヨークのタワービル二棟に航空機が突入し、二棟は垂直に崩壊した。
この事件が不自然の塊で構成されていることはいまや周知の事実だ。

「アルカイーダ」という架空のテロ集団を匿っているとして、アフガニスタンが爆撃された。
でっち上げの「大量破壊兵器」と「アルカイーダとのリンク」を理由にイラクが爆撃された。

マドリッド、ロンドン、アンマン、バリで爆弾が炸裂。そのたびに世界中のメディアが「アルカイーダ」を連呼した。しかし、いまだに明確な証拠は提示されていない。今後も発見されることはない。「アルカイーダ」などどこにも存在しないからだ。自分を「アルカイーダ」だと思い込んでいる少数の集団はいるだろう。

「アラブの春」という仕組まれた茶番が北アフリカを吹き荒れ、リビアが不法に爆撃された。
そして、シリアが爆撃寸前まで追い詰められた。

いったいこの15年間でどれだけの爆弾が市民の頭上に投下され、どれほどの血が流されたのか。
メディアは流された血の量などにはまったく関心がない。
そして、血の海に浸かった投票箱を指して、「民主主義」が勝利したと高らかに宣言する。
しかし実際は、暴力と無秩序が支配する暗黒地帯へと変貌した。
もともとそれこそが目的の爆撃なのだ。
21世紀になぜこのような蛮行が進行しているのか。

21世紀はすでにデザインされている。
歴史は決してなりゆきや偶然の産物ではない。
あらかじめ引かれた線に沿って流れ、決められた色に塗り分けられていく。

ウラジーミル・プーチンという大誤算

アフガニスタン、イラク、リビアは西側による爆撃と侵略によって完全に破壊された。
欧米の唱える「民主化」とはすなわち破壊と殺戮の同義語にすぎない。

シリアも同じライン上に置かれ、爆撃される運命にあった。しかし、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、国連安保理でのシリア決議をことごとく否決し、シリアの爆撃を許さなかった。

シリアは爆撃こそ免れたものの、西側が投入したISISを含む多数の武装勢力によって国土を切り刻まれ、多くの国民が殺害された。国土の北半分は暴力と無秩序が支配している。

プーチンはなぜ国連のシリア決議を否決し続けたのか。それは、アフガニスタン、イラク、リビアの爆撃は個別の事例ではなく、すべて一貫した路線に基づいて行われていることを知っていたからだ。これ以上の破壊と殺戮を許せば、世界は後戻りできない巨大な対立に包まれることを理解していた。

西側は、ロシアによる国連での妨害行為に対する仕返しとして、ウクライナの親ロシア政権を転覆し、親欧米政権に置き換えた。プーチンも、これは報復であり恫喝であることを理解していた。しかしプーチンは、西側が仕組んだ「対テロ戦争」や「民主化」に同調する気はなかった。それどころかプーチンは西側の目論見の前にはっきりと立ちはだかった。

西側は、プー チンの除去を決定した。
プーチン=「悪」という大キャンペーンを西側メディアは展開した。
フセインやカダフィ大佐、アサド大統領のときと同じ手法だ。

ただ、冷戦の再来や第三次世界大戦はない。
そのようなデザインではないからだ。
21世紀はあくまでイスラムと西欧が衝突する世紀でなければならない。
それを邪魔するプーチンをできるだけ早く葬り去り、もとの『文明の衝突』路線にもどりたいのだ。

主要メディアによるお決まりの「悪魔化」報道

いかにしてプーチンを叩き潰し、抹殺するか。
とりあえず、対ロシア経済制裁を連発しているが、西側にもダメージが跳ね返っている。
想定外の出来事に暗中模索の状態なのだ。

ウクライナの政権転覆は、プーチンにそれほどの打撃を与えなかった。それどころか、クリミア半島の併合でプーチンへの支持率は急上昇した。そこで西側は、ロシア国内の反プーチン運動をでっち上げた。

西側は、ロシア国内に反プーチン勢力を密かに組織していた。表面上は非政府組織や外国企業を装っている。この複数のグループが西側の豊富な資金を使ってデモ隊を動員し、プーチン政権に圧力をかけた。しかし、組織の実体をプーチンに見透かされ、西側からの送金ルートを遮断された。日当が貰えなければ誰もデモなどには出ない。西側は、内側からのゆさぶりにも失敗した。

ただし、欧米の主要メディアによる反プーチン報道は効果を発揮している。もっともらしい記事が西側のメディアにはあふれている。しかし、実態は意図が見え透いたプロパガンダでしかない。ただし三流の陳腐報道も隊列をなすと威力を発揮する。それは20世紀にすでに実証済みだ。

BBCやCNN、NYTやWSJ のようなニュースメディア、ロイターやAP、AFPな どの通信社は、欧米の利益を擁護するための機関にすぎない。事実や真実とはまったく無縁の機関だ。必要になれば、足並みをそろえてでっち上げを報じる。他の中小メディアや海外メディアは、自動的に主要メディアに追随する。したがって、世界中のメディアがまったく同じ報道を垂れ流す。世界は一夜にして同じ色に染まる。

メディアは、フセイン=「極悪」、カダフィ大佐=「狂犬」、プーチン=「狂人」というようなラベルを貼り、相手の人格や人間性を否定する。そして、かならずヒトラーにたとえられ、嫌悪感や憎悪をかきたてる。メディアは、「悪」は退治されなければならないという暗示を人々の心理に埋め込む。メディアによる国家や個人の「悪魔化」だ。

欧米による爆撃が開始されると、いよいよ「悪」が葬られるのだと、読者や視聴者は胸を躍らせる。そして、フセイン政権やカダフィ政権が崩壊すると達成感を感じる。「悪」が巨大であるほど達成感も大きくなる。もちろん、フセインやカダフィ大佐が残忍な殺され方をしても何も感じない。


映画やテレビ、小説なども「悪」は打倒されるべきものという単純な暗示を埋め込む。
報道の暗示を側面から強化している。
こうした暗示から自由にならない限り、現実世界は見えてこない。

暗示から解き放たれれば、世界はまったく別のものに見えるだろう。
ただし、真実がすべて知りたい現実とは限らない。
真実を見ることは苦痛もともなう。

夢の世界で生きる方がずっと楽だ。
「悪」が葬り去られるたびに恍惚感を得られる。
そして、次の「悪」=プーチンが打倒されることをいまや遅しと待ちわびるのだ。

天動説的西側報道の呪縛

真実を見るために必要なものは知識ではない。
いくら知識を詰め込んでも、暗示から自由にはなれない。

おそらく誰もが自分はそんな暗示などにはかかっていないと自信を持っているだろう。
しかしそれは、日本に生まれて日本語の影響を受けていないと主張するに等しい。
われわれは生まれたときから報道に晒されながら生きてきたのだ。
そうした影響がないとしたら、日本語も身についていないはずだ。

もし、報道によって埋め込まれた暗示から脱っしているとしたら、それは人生のどこかで天動説から地動説への切り換りのような、精神的転換を遂げたということだ。それはメディアを批判したくらいでは成し遂げられない。たいていの批判は不満にすぎない。批判や不満ではなく、天動説の完全否定でなければならない。半分の地動説など意味がない。

精神の転換が成し遂げられたかどうかを判定する簡単な方法がある。

サダム・フセインやカダフィ大佐の肖像を見て何を感じるだろうか。
嫌悪や憎悪か、それとも、親しみや敬意か。あるいは、哀れみや憐憫か。
アサド大統領やプーチン大統領の肖像でも同じことをしてみるべきだ。
自分の感情をごまかすことはできない。

たいていの人は、フセインやカダフィ大佐の肖像を見ると、瞬間的に嫌悪感を感じる。そう条件付けられた生理的反応なのだ。この生理現象の前にはどのような知識も役には立たない。フセインやカダフィ大佐が国民の教育や医療、福祉に膨大な予算を費やし、欧米に匹敵する高水準を達成し、しかも完全無料・男女平等で提供されていたと知っても、この嫌悪感は微動だにしない。
メディアの大勝利だ。

メディアは人々の理性にではなく、感情に訴えかける。
残念ながら、感情の作用は理性の働きを凌駕する。
嫌悪や憎悪という感情は刺激しやすく、また一度獲得された嫌悪感はほぼ生涯持続する。
メディアは理性に訴えているように装って、人間の感情の深部を刺激する。
そのため誰もが自分は理性的判断をしていると思い込む。

中世の人々が地動説を受け入れるのは極めて困難であっただろう。それが科学的に立証されているとしても、地球が自転し、公転していることは決して体感できない。体感できないものを納得するのは難しい。大地に立って頭上を見上げれば、何をどう見ても、大地は不動で太陽や星々こそがわれわれの周りを回っている。科学がなんと主張しようが、この大地こそが宇宙の中心であってほしいのだ。

サダム・フセインやカダフィ大佐が国民の教育や医療、福祉に尽力し、安定的社会を築いていたと知っても、巨悪が国際社会の手で打倒されたと信じ続けたい。あのときの達成感や恍惚感をいまさら罪悪感や後ろめたさに変えたくない。したがって、誰がなんと主張しようが、彼らは永遠に巨悪であってほしいのだ。
感情の前に知識や理性は無力に等しい。

こうして西側メディアは安心して現実とは無縁の天動説を垂れ流しし続ける。

呪縛を解き放つために

メディアの暗示から自由になるための処方箋は存在しない。
われわれは報道を空気や水のように日々体内に取り込んできた。
メディアの暗示は、われわれの細胞レベルに浸透しているのだ。
しぼり出すことなどできない。

メディアは報道を現実の反映のように装っているが、実際は映画の中のニュースシーンと同じだ。
映画の中のニュースシーンを現実と見間違える人はいない。
最初から映画という創作物を自分の意思で鑑賞しているのだから。
しかし、報道とはすべからく創作物でしかないのだ。

西側世界は一体となって、「対テロ戦争」や「民主化」という芝居を演出している。
メディアはその芝居に現実感と臨場感を持たせるための役割を担っている。
われわれは観客席から、西側の演じる茶番劇を観劇し、架空のニュースを見ているのだ。
そうイメージできるかどうかが鍵だ。

自転や公転は決して体感できないのに、それが事実であることをわれわれは確証している。
太陽系や銀河系の姿を簡単にイメージできるからだ。

報道が垂れ流す天動説は実に心地よくできている。
つねに正義が巨悪を打倒するのだ。
しかしそれは、現実とはほど遠い架空の物語なのだ。


いまウラジーミル・プーチンは西側メディアが描く天動説を蹴散らし、21世紀のグランド・デザインと孤高の戦いを続けている。もし、プーチンが葬り去られれば、21世紀はデザインどおり、イスラムと西欧が衝突する暗黒の時代となるだろう。

プーチン=「悪」などという報道を、全世界が信じている限り、希望に満ちた21世紀は来ない。








資料編

欧米メディアによる反プーチン・キャンペーン
足並みの乱れた対ロシア経済制裁
新冷戦と第三次世界大戦
ロシア国内反プーチン勢力
反プーチン勢力への不審な海外送金を遮断
同盟関係を強化するロシア
ロシアの通貨政策
その他
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関連記事 <メディアリテラシー>

ブラックボックス
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メディア批判の誤謬
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創造と消費
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo2/e/7de87f5905d36000ae75db39682725ef



21世紀を賭けたプーチンの戦い ; 資料編

2015年06月29日 12時33分05秒 | 時事・評論

 欧米メディアによる反プーチン・キャンペーン

2012.03.05  プーチン時代、終わりの始まり
http://www.nikkei.com/biz/world/article/g=96958A9C9381959FE2E7E2E1878DE2E7E2E1E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E7E2E0E0E2E3E2E6E1E0E2
2014.03.06  プーチン露大統領は「ヒトラーのよう」、クリントン前国務長官 
http://www.afpbb.com/articles/-/3009858
2014.03.06  露TV局キャスターが放送中に辞職、ウクライナ問題で抗議 
http://www.afpbb.com/articles/-/3009836
2014.03.26  コラム:プーチン大統領が見据える「新世界秩序」 
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYEA2R06220140328?sp=true
2014.03.28  Vladimir Putin: The rebuilding of ‘Soviet’ Russia 
http://www.bbc.com/news/magazine-26769481
2014.04.05  米世論、プーチン氏とヒトラー同一視は24%のみ ウクライナ情勢 
http://www.cnn.co.jp/usa/35046161.html
2014.05.26  英皇太子のヒトラー発言、プーチン大統領「容認できない」 
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPKBN0E601F20140526
2015.02.04  Pentagon 2008 study claims Putin has Asperger's syndrome 
http://www.usatoday.com/story/news/politics/2015/02/04/putin-aspergers-syndrome-study-pentagon/22855927/
2015.02.06  「プーチン氏はアスペルガー症候群」、米国防総省が研究報告 
http://www.afpbb.com/articles/-/3038909
2015.02.11  What does Russia's President Putin really want? 
http://edition.cnn.com/2015/02/11/world/chance-putin-analysis/
2015.03.13  プーチンの生き残り策は「嘘と暴力」 
http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/ft-20150310163021538.html?pageIndex=1
2015.04.27  プーチンは「狂人」か、策士か 
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/04/post-3627_1.php

足並みの乱れた対ロシア経済制裁

2014.03.14  ウクライナをめぐる米国の対ロ制裁がもたらすもの 
http://japanese.ruvr.ru/2014_03_14/269335364/
2014.03.28  ロシアの天然ガスの代替は見当たらず=ドイツ経済相 
http://jp.reuters.com/article/jpRussia/idJPTYEA2R07I20140328
2014.04.09  Ron Paul:US sanctions on Russia 'detrimental to both sides' 
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2014/12/post-3497.php
2014.05.03  独首相 対ロシア制裁拡大を望まず 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_05_03/271935159/
2014.05.04  コラム:対ロシア制裁が効かない理由=カレツキー氏 
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0DK00T20140504?sp=true
2014.05.23  対ロ制裁、ブーメランのように欧米に跳ね返る=プーチン大統領 
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0O93EI20140523
2014.08.08  ロシア、製造業部門で報復制裁の第二段を準備 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_08/roshia-seisai/
2014.08.08  ロシア政府 禁輸リストを発表 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_08/275638716/
2014.08.11  なぜオバマ大統領亜は神経質になり、プーチン大統領は落ち着いているのか? 
http://japanese.ruvr.ru/2014_08_11/275786050/
2014.08.15  フィンランド 対ロシア制裁への追随を拒否 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_15/roshia-finrando-seisai/
2014.08.15  プーチン大統領「ロシアはフィンランドの主要な貿易経済パートナーであり続ける」 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_15/roshia-finrando-meeting/
2014.08.18  ペンタゴン、議会の反対をよそにロシア製ヘリ購入を決定 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_18/276053662/
2014.10.01  チェコ大統領が全欧州を震撼、露語で堂々と対露制裁を批判 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_01/278027439/
2014.10.02  欧ロの相互制裁解除を=シュレーダー前独首相 
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014100200102
2014.10.10  ロシア、外国資産を接収する法案 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK09H26_Z01C14A0000000/
2014.11.29  ロシア外相「西側の対ロ制裁は諸刃の剣」 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_11_29/280644630/
2014.12.23  アメリカの対ロシア経済戦争に挑戦する中国 
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-3a64.html
2015.01.27  日本人専門家:S&Pによるロシア国債の格下げはやや勇み足 
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_01_27/282476263/
2015.02.21  ロシア財務相 ムーディーズによるロシアの格付け引き下げは政治的動機によるもの 
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_02_21/moodys-russia/

新冷戦と第三次世界大戦

2008.01   ロシアとの新冷戦を回避するには
http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/200801/simes_3.htm
2012.05.17  Reset in place, Cold War thinking stays 
http://rt.com/politics/reset-cold-thinking-stays-448/
2013.08.10  ラヴロフ外相、露米の「冷戦」はない 
http://japanese.ruvr.ru/2013_08_10/119416518/
2014.05.07  Opinion:Putin's empire building is not a new Cold War 
http://edition.cnn.com/2014/04/29/opinion/opinion-putins-empire-building-is-not-a-new-cold-war/index.html
2014.05.16  「ロシアとの戦争に反対」:メルケル首相 ベルリンで辛辣な批判を受ける 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_05_16/272441639/
2014.09.29  オバマ大統領 ロシアとNATO間で軍事衝突が起こる可能性を否定 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_29/nato-roshia/
2014.10.02  米国防総省次官、ロシアへの軍事報復の可能性を示唆 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_02/278088572/
2014.10.26  ロシア大統領顧問の見方「本当に第三次世界大戦は避けられないか?」 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_26/279201829/
2014.11.19  The United States lost the Cold War 
http://www.presstv.ir/detail/2014/11/19/386695/the-united-states-lost-the-cold-war/
2014.11.25  プーチン「鉄のカーテン作らず」 
http://jp.rbth.com/politics/2014/11/25/51217.html
2014.12.05  ロシア下院議員「米国の反ロ制裁で米ロの新冷戦がスタートを切った」 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_12_05/280921311/
2014.12.19  US creating ‘permanent war zone’ around Russia: Analyst 
http://www.presstv.ir/detail/2014/12/19/390963/us-is-on-a-war-footing-with-russia/
2014.12.29  ルールなき冷戦の脅威
http://jp.rbth.com/politics/2014/12/19/51527.html
2015.02.27  ラヴロフ外相:西側の強硬さは冷戦時代を超えている 
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_02_27/283113955/
2015.03.29  米国人ジャーナリスト:米国の対ロ情報戦は破綻する 
http://jp.sputniknews.com/politics/20150329/108171.html
2015.06.15  「ロシアの脅威」という神話を利用し続ける米国:ペンタゴンに東欧を武装する計画あり 
http://jp.sputniknews.com/politics/20150615/458544.html
2015.02.27  ラヴロフ外相:ワシントンはグローバルなアンチ・ロシア同盟の形成に失敗した 
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_02_27/283113491/
2015.06.15  欧州諸国で影響力を失いつつある米国 
http://jp.sputniknews.com/europe/20150615/457506.html

ロシア国内反プーチン勢力

2012.01.30  プーチン首相を「暴君」と歌う元エリート兵士のバンドが大ヒット 
http://www.afpbb.com/article/politics/2854374/8388277
2012.02.04  Anti-Putin protesters march through Moscow 
http://www.guardian.co.uk/world/2012/feb/04/anti-putin-protests-moscow-russia
2012.02.29  Putin warns opposition against ‘sacrificial victims’ 
http://rt.com/politics/putin-elections-opposition-democracy-2012-533/
2012.03.06  反プーチン集会で逮捕者多数、国際監視団は選挙の不正指摘 ロシア 
http://www.cnn.co.jp/world/30005815.html
2012.06.12  Russian rally tests opposition power, Putin tactics 
http://www.reuters.com/article/2012/06/12/us-russia-protests-idUSBRE85A18M20120612
2012.06.12  'Thousands' protest in Moscow against Putin 
http://www.aljazeera.com/news/europe/2012/06/201261293938264131.html
2012.02.05  'No question' of US backing for Russian opposition 
http://rt.com/news/washington-funding-russian-opposition-545/
2012.02.05  Rival Putin crowds rally in Moscow 
http://www.aljazeera.com/news/europe/2012/02/20122473629270737.html
2012.02.20  Anti-Putin protesters get round rally ban 
http://www.euronews.net/2012/02/20/anti-putin-protesters-get-round-rally-ban/
2012.09.05  Anti-Putin protesters show their strength in Russia 
http://www.reuters.com/article/2012/09/15/us-russia-protest-idUSBRE88E06R20120915
2012.11.05  Russia’s Anti-Putin Protesters Bring Occupy to Moscow 
http://en.rian.ru/analysis/20120511/173395765.html
2012.11.17  Police crackdown on anti-Putin protesters 
http://www.aljazeera.com/news/europe/2012/12/2012121514617966234.html
2013.06.15  ロシアでデモ プーチン政権への批判高まる 
http://www.huffingtonpost.jp/2013/06/15/vladimir_putin_n_3445382.html

反プーチン勢力への不審な海外送金を遮断

2012.07.13  NGOは「外国スパイ」?=反政権活動で法案可決-ロシア 
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012071300967
2012.07.20  Kremlin opposed to ‘foreign agent’ tag for media 
http://rt.com/politics/kremlin-foreign-agents-media-681/
2012.07.21  Putin signs controversial 'foreign agents' bill 
http://rt.com/politics/putin-foreign-agents-bill-742/
2012.08.01  ロシアの反プーチン派にまた奇怪な容疑 
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/08/post-2640_1.php
2012.10.18  ロシア当局、反プーチン政権デモ指導者を強制捜査 
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE89H02T20121018?rpc=188
2012.11.26  Russia ‘borrowed NGOs law from foreign legal practices’ 
http://rt.com/politics/official-word/medvedev-interview-french-media-620/
2013.04.08  ロシア NPOの資金調達について透明性を求める:プーチン大統領 
http://japanese.ruvr.ru/2013_04_08/110197105/
2013.06.01  焦点:プーチン政権の締め付け強化、反体制派は戦々恐々 
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95001420130601?sp=true
2013.06.11  Putin Accuses US of Backing Russia’s Opposition 
http://en.rian.ru/russia/20130611/181620451/Putin-Accuses-US-of-Backing-Russias-Opposition.html
2013.07.04  Putin Discusses ‘Foreign Agents’ Law With Rights Activists 
http://en.rian.ru/russia/20130704/182062853/Putin-Discusses-Foreign-Agents-Law-With-Rights-Activists.html
2013.07.09  Russia’s Prosecutor General Lashes Out at NGOs 
http://en.rian.ru/russia/20130709/182148305/Russias-Prosecutor-General-Lashes-Out-at-NGOs.html
2013.07.13  Russia’s Chief Prosecutor Steps Up Pressure on NGOs 
http://en.rian.ru/russia/20130713/182211329/Russias-Chief-Prosecutor-Steps-Up-Pressure-on-NGOs.html
2013.07.19  アングル:反プーチン活動家の禁錮刑は「脅威の芽」封じ込めか 
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE96I07820130719?sp=true
2014.04.08  Constitutional Court turns down NGOs’ complaint over ‘Foreign Agents’ law
http://rt.com/politics/court-ngo-agents-russian-145/
2015.01.19  国際組織への”お引き取り願い”
http://jp.rbth.com/society/2015/01/19/51735.html

同盟関係を強化するロシア

2012.06.09  Putin won't let Arab Spring in 
http://english.pravda.ru/hotspots/conflicts/09-06-2012/121359-putin_arab_spring-0/
2014.05.12  プーチンが加速させる「アジア重視戦略」 
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/05/post-3258.php
2014.12.13  サキ米国務省報道官、露印契約合意に不満 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_12_13/281240900/
2014.12.17  US sanctions bill to cement Russia-China alliance:Dennis Kucinich 
http://www.presstv.ir/detail/2014/12/17/390622/us-bill-to-cement-russiachina-alliance/
2015.06.13  マスコミ:露中同盟、米の期待を裏切り、さらに増強 
http://jp.sputniknews.com/politics/20150613/451377.html

ロシアの通貨政策

2006.05.22  米ドルへの新たな脅威となるか ロシア石油・ガス取引のルーブル建て構想 
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/h91.html
2006.06.08  ルーブル建て原油取引開始 ロシア、影響力強化狙う 
http://www.47news.jp/CN/200606/CN2006060901000269.html
2006.06.14  ロシア第1副首相、準備通貨としてのドルへの依存を減らすよう提言 
http://today.reuters.co.jp/news/newsArticle.aspx?type=businessNews&storyID=2006-06-14T063123Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-217140-1.xml
2006.06.23  ロシア、ドル離れ加速・外貨準備ドル比率5割に下げ 
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060623AT2M2102L22062006.html
2007.06.07  ロシア、ルーブル建ての原油先物取引所開設へ 
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070607AT2M0602106062007.html
2008.08.14  ロシアに国際金融センターはできるのか? 
http://jp.rian.ru/analytics/economics/20080814/116023581.html
2009.06.13  ロシアの外貨準備、大幅に変更する考えない=クドリン財務相 
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-38538320090613
2012.01.08  Iran, Russia dump dollar for rial, ruble 
http://www.presstv.ir/detail/220020.html
2013.02.11  Russia emerges as world's top gold buyer, adding 570 metric tons in last decade 
http://rt.com/business/news/russia-biggest-gold-buyer-946/
2014.05.22  ロシアと中国が、ドル取り引きの縮小に向け努力 
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/45383-%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%A8%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%8C%E3%80%81%E3%83%89%E3%83%AB%E5%8F%96%E3%82%8A%E5%BC%95%E3%81%8D%E3%81%AE%E7%B8%AE%E5%B0%8F%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E5%8A%AA%E5%8A%9B
2014.06.09  ロシア企業、ドルに代え人民元で決済へ 
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0900T_Z00C14A6000000/
2014.06.11  Russian companies ‘de-dollarize’ and switch to yuan, other Asian currencies 
http://rt.com/business/164752-russiia-de-dollarize-yuan-china/
2014.07.04  中国と韓国 ドル決済拒否へ 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_07_04/274245985/
2014.08.08  ロシア中央銀行と中国人民銀行 ルーブルと人民元のスワップ協定案で合意 
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_08/275668403/
2014.09.10  Russia, China agree to trade more in ruble, yuan instead of US dollar 
http://www.presstv.ir/detail/2014/09/10/378294/russia-china-reach-deal-over-us-dollar/
2014.10.02  プーチン「ルーブル決済増やす」 
http://jp.rbth.com/news/2014/10/02/50451.html
2014.11.10  Ruble-yuan settlements will cut US dollar domination in energy sales -- Putin 
http://rt.com/business/203903-ruble-yuan-dollar-settlements/
2014.12.20  いかにしてCIAは、ロシアとベネズエラに対する“金融真珠湾”攻撃を開始したか 
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/cia-ba0c.html
2014.12.24  ロシアが「非公式」な資本規制導入、ルーブル急回復 
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0K200B20141224/?sp=true
2015.03.10  米国はドルの地位を守るために戦争を起こしている 
http://japanese.ruvr.ru/2015_03_10/283273883/
2015.03.14  「アスティン」または「エヴラズ」がルーブルの代わりとなるかも知れない 
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_03_14/283321361/
2015.03.21  ロシア・カザフスタン・ベラルーシ、通貨同盟を討議 
http://jp.sputniknews.com/business/20150321/59458.html
2015.05.05  (図説)グローバル貿易で米ドルを拒否 
http://jp.sputniknews.com/infographics/20150505/295666.html
2015.05.13  ロシア 原油をルーブルで輸出する用意 
http://jp.sputniknews.com/business/20150513/326933.html
2014.05.13  ロシア"非ドル化会議"開催:中国とイランは二国間貿易での米ドル使用停止に乗り気 
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-0e2b.html
2015.05.22  ロシア中銀がドルを購入する理由 
http://jp.rbth.com/business/2015/05/22/52957.html
2015.06.14  ロシア外貨準備高 1週間で約50億ドル増加 
http://jp.sputniknews.com/russia/20150614/452936.html
2015.06.15  グローバルになる野心を持つBRICSの新銀行 
http://jp.sputniknews.com/business/20150615/458350.html

その他

2012.03.04  Foreign observers laud Russian monitoring system as ‘best in the world’ 
http://rt.com/politics/russian-poll-monitoring-monitors-815/
2014.02.14  攻撃にさらされているロシア 
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-60ca.html
2014.03.21  「ロシアが悪い、プーチンが悪い」は本当か!? 
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38736
2014.10.24  プーチン大統領「米国は全世界の根本的作り直しを決めた」
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_10_24/beikoku-pu-chin/
2014.10.28  プーチンが世界の新秩序構築を提案 
http://jp.rbth.com/politics/2014/10/28/50853.html
2014.11.06  米フォーブス、プーチン大統領の影響力は「世界一」
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_11_06/pu-chin-forbes/
2014.11.19  ウォルフレン氏 日本人は「プーチン=悪」の米宣伝信じ込む
http://www.news-postseven.com/archives/20141119_287366.html
2014.11.20  プーチン大統領、過激主義やカラー革命に立ち向かう、より強固な施策を呼びかけ
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-037d.html
2014.12.25  ラヴロフ外相「一部国家による国際法蹂躙が世界秩序を脅かしている」
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_12_25/281686344/
2015.01.12  チェチェン首長「フランスでのテロ事件の裏には『ある影響力のある勢力』がいる」と推測 
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_01_12/282030992/
2015.01.12  フランスのジャーナリストを殺害してはならないが、ウクライナの子供たちは殺してもいいのか? 
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_01_12/282027741/
2015.01.23  米国、ロシアマスコミは「イスラム国」と同じと捉える
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_01_23/282376158/
2015.02.03  英国のジャーナリスト: BBCは社会をロシアのとの戦争に向けて準備させている
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_02_03/282637788/

 


Feliz Ano Novo 2015

2015年01月01日 00時00分00秒 | 軽い読み物と写真/他


Once upon a time in Cambodia

                                                                          バイクを駆る人々 カンボジア





タイ情勢 : タイ警察“Men in Black”を逮捕

2014年09月29日 08時12分28秒 | タイ

9月11日、タイ警察は Men in Black を逮捕したと発表した。

Men in Blackとは米映画のタイトルだが、タイでは2010年に暗躍した正体不明の武装集団のことを指す。

2010年、民主党アピシット政権に対して、タクシン派団体UDD(赤シャツ隊)は、議会解散・総選挙の要求を実現するため、バンコクのビジネス街の幹線道路を封鎖し、砦を築き長期間にわたって籠城占拠した。

封鎖の解除を命じる
アピシット政権の最後通牒後、タイ国軍の治安部隊が籠城グループの強制排除に乗り出した。これに対して、正体不明の武装集団が各所から銃撃をはじめ、武装集団と治安部隊との間で激しい銃撃戦となった。バンコクのビジネス街で市街戦が展開されるという異常事態となった。一連の騒乱で約90人が死亡した。

この武装集団は黒ずくめの戦闘服を着用していたためMen in Blackと呼ばれるようになった。
軍の治安部隊と互角に銃撃戦を演じていることから、専門的な軍事訓練を受けた集団と見られた。

この集団がタクシン派の戦闘部隊であることは明らかだったが、その正体の解明につながるような目撃情報や証拠映像はなかった。その姿を捉えた映像はわずかで、画像も不鮮明だった。

タクシン派団体UDDは今日に至るまで関係を否定している。

単なる生贄か、本格捜査か

今回タイ警察に逮捕されたMen in Blackは、たった5人(男4、女1)だ。

長年、正体不明だったMen in Blackが捕らえられたことは快挙には違いない。
しかし、単なる生贄という見方もある。
数人を逮捕してそれで問題に決着をつけてしまおうということだ。

2010年の騒乱時、密輸された1000丁のライフルが押収されるという事件があった。これがタクシン派の戦闘部隊と関係があるとは断定できないが、1000丁もの武器を必要とする組織がタイ国内にいくつもあるとは思えない。Men in Blackは全体で1000人規模だと推測できる。5人程度の生贄を差し出してもとり立てて問題とはならない。

この戦闘部隊に軍事訓練を施したのは、当時現役の陸軍少将であったカッティヤ・サワディポン(通称セーデーン)とされている。カッティヤ少将は2010年の騒乱時、UDDの砦内でのインタビュー中に、ビルの屋上付近から狙撃され死亡した。Men in Blackの全貌を知る人物の口は早々と封じられた。

タイ警察は、今後もMen in Blackの逮捕に尽力すると発表しているが、はたして本気の発言かどうかはあやしい。

そもそもタイの警察機構は本質的にタクシン派だ。
警察官にタクシン派が多いという意味ではない。

タクシンの牙城 タイ警察機構

タクシン・シナワット(チナワット、シナワトラ)元首相は警察官僚出身であり、首相時代もその後のタクシン派政権時代も、警察機構の上層部にはタクシン一族とその一派が座ってきた。警察機構はタクシンの私的機関の様相を呈している。

タクシンの牙城であるタイ警察とタクシンの戦闘部隊である“Men in Blackとは、すなわち「身内」のような関係にある。したがって、警察が率先して、タクシンの戦闘部隊狩りをすることはない。

これまでMen in Blackによるとみられる数多くの襲撃事件が発生している。まれにタイ警察が犯人らしき人物を逮捕することはあったが、数日で釈放されるのが常だった。訴追された例など一例もない。

タイ国民の大多数がプラユット陸軍司令官(現首相)率いる軍事政権を大歓迎しているのは、ひとえに国内の混乱を収拾し、安心して暮らせる環境を迅速に整えたからだ。しかし、Men in Blackが無傷で存在している限り、本当の安心とは程遠い。

タイ国軍は、「クーデター」後いち早く、警察機構からタクシン一族とタクシン派の高官を排除した。タクシンの影響力を弱めるためだが、タクシン勢力を排除したくらいでは、タクシン色を一掃できるものではない。警察機構はいまでもタクシンの牙城であることに変りはなく、タイ警察と武装集団とは馴れ合いの関係にある。

そのタイ警察が突然、5人のMen in Blackを捕らえたのだから、タイでは大きなニュースとなった。

毒をもって毒を制す

「身内」を捕らえたからと言って、タイ警察と武装集団との関係に変化が生じたというわけではない。

ただ、タクシン派高官が排除されたいま、
タイ警察は窮地に立っていると言える。警察機構に対するこれ以上の介入は防ぎたい。そのためにはある程度、軍事政権の意向を反映しなければならない。その目玉がMen in Blackの逮捕だったのだろう。

タイ警察は、容疑者の男性4人に黒い戦闘服を着せて、これみよがしの記者会見を開いた。銃撃現場での検証では自動小銃やグレネードランチャーを構えさせた。確かに耳目を引く演出ではあった。

しかし、この程度の「成果」で軍事政権が納得するはずがない。5人を捕らえたところで何も変らない。タクシン派の戦闘部隊が無力化されない限り、タイ国内の治安は担保されない。

軍事政権は、タイ警察の弱点を理解している。警察機構とはすなわち巨大な利権組織なのだ。社会の隅々にまで利権の網を広げている。軍事政権は、警察機構のこうした利権構造にメスを入れることも可能だ。すでに警察の利権の一部をつぶしている。タイ警察の最大の関心事は利権の維持と拡大だ。もし、その利権を失うとしたら警察内は大パニックになるだろう。

タイ警察は巨大な利権を守るのか、それとも「身内」を守るのか。

タクシン・シナワットがタイの政治に登場して以来、タイ王国は常に混乱と対立の中にある。
タクシンがもたらした災いは、タクシンが収拾すべきだろう。
毒は毒で制す。




<参考資料>

タイ警察“Men in Blackを逮捕

2014.09.12  'Men in black' arrested
http://www.nationmultimedia.com/politics/Men-in-black-arrested-30243114.html
2014.09.12  2010年のバンコク占拠事件、兵士襲撃の「黒服」逮捕
http://www.newsclip.be/article/2014/09/12/23143.html
2014.09.12  反政府デモの「黒装束の戦闘員」、容疑者5人を逮捕
http://www.bangkokshuho.com/article_detail.php?id=4494
2014.09.12  Hunt for the 'men in black'
http://www.nationmultimedia.com/national/Hunt-for-the-men-in-black-30243113.html
2014.09.12  Cops nab five 'men in black' suspects
http://www.bangkokpost.com/news/crimes/431781/cops-nab-five-men-in-black-suspects
2014.09.12  Prayuth:We know everyone behind attacks
http://www.bangkokpost.com/news/local/431946/prayuth-ready-to-name-names
2014.09.12  Somyot : 'Men in black' not scapegoats
http://www.bangkokpost.com/news/politics/431902/arrested-men-in-black-not-scapegoats-for-2010-khok-wua-violence-says-senior-police-general
2014.09.13  New DSI investigation team to take over 'men in black' case
http://www.nationmultimedia.com/politics/New-DSI-investigation-team-to-take-over-men-in-bla-30243207.html
2014.09.13  Police pursue 2 more "men in black"
http://www.bangkokpost.com/news/politics/432058/police-pursue-2-more-men-in-black
2014.09.13  Somyot defends 'men in black' probe, arrests
http://www.bangkokpost.com/news/politics/431970/somyot-defends-men-in-black-probe-arrests
2014.09.14  'Men in black sought millions to reveal name of mastermind'
http://www.nationmultimedia.com/politics/Men-in-black-sought-millions-to-reveal-name-of-mas-30243231.html
2014.09.14  民主党幹部が暴露、「黒装束の戦闘員が首謀者名と引き換えに現金要求」
http://www.bangkokshuho.com/article_detail.php?id=4506
2014.09.14  Early men in black probe 'torpedoed'
http://www.bangkokpost.com/news/politics/432127/early-men-in-black-probe-torpedoed
2014.09.14  Pheu Thai says ”men in black” probe not dumped
http://www.bangkokpost.com/news/politics/432225/pheu-thai-says-men-in-black-probe-not-dumped
2014.09.15  CSD seeks indictment of 'men in black'  
http://www.bangkokpost.com/news/politics/432370/csd-seeks-indictment-of-men-in-black
2014.09.16  Investigation report on 'men in black' goes to prosecutors
http://www.nationmultimedia.com/politics/Investigation-report-on-men-in-black-goes-to-prose-30243346.html
2014.09.18  UDD seeks fairness for 'men in black'  #BangkokPost
http://www.bangkokpost.com/news/politics/432916/red-shirts-demand-fairness-transparency-in-police-handling-of-cases-against-men-in-black
2014.09.18  7 suspects face arms indictment
http://www.bangkokpost.com/news/politics/432814/7-suspects-face-arms-indictment


軍政、警察機構からタクシン派を排除

2014.05.25  武器・爆発物の所持など厳しく処罰、武装闘争を警戒
http://www.bangkokshuho.com/article_detail.php?id=3942
2014.05.27  タイ軍政、警察幹部らタクシン派粛清 上院廃止
http://www.newsclip.be/article/2014/05/27/21938.html
2014.05.29  県知事8人や警察高官16人が左遷、タクシン派押さえ込みか
http://www.bangkokshuho.com/article_detail.php?id=3949
2014.05.29  タイ軍政のタクシン派粛清続く 警察幹部34人、県知事13人ら左遷
http://www.newsclip.be/article/2014/05/29/21989.html
2014.06.05  タイ軍事政権、警察や地方からタクシン派一掃を推進
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0EG0AP20140605
2014.06.13  タイ軍政のタクシン派粛清続く 検事総長、ICT省次官ら解任
http://www.newsclip.be/article/2014/06/13/22162.html
2014.06.29  タイ国営企業で会長・取締役大量辞任 タクシン派粛清で
http://www.newsclip.be/article/2014/06/29/22336.html
2014.07.16  軍政の警察機構改革に政治家が評価と懸念
http://www.bangkokshuho.com/article_detail.php?id=4182
2014.08.04  警察首脳が厳命、「警察官による恐喝を一掃せよ」
http://www.bangkokshuho.com/article_detail.php?id=4281

2010年騒乱時の”Men in Black”

2010.02.11  セーデーン、赤服傘下の黒服部隊設立との報道を否定
http://thaina.seesaa.net/article/140788851.html
2010.02.17  【タイ】同盟、カッティヤ少将が地方住民に施している軍事訓練とは無関係
http://jp.ibtimes.com/articles/567/20100217/50567.htm
2010.02.17  同盟、カッティヤ少将が地方住民に施している軍事訓練とは無関係
http://thaina.seesaa.net/article/141358064.html
2010.04.12  首相、同盟デモ隊の中に赤服に身をやつしたテロ集団がいる
http://thaina.seesaa.net/article/146352968.html
2010.04.14  セーデーン、政府が対応を誤ると組織不明の"部隊"から反撃を受ける事になると警告
http://thaina.seesaa.net/article/146461464.html
2010.04.15  「狙撃手」の写真公開でUDDが反論
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=9837
2010.04.16  平和維持本部、アリスマン氏の部隊発言がテロリストの存在認識を裏付け
http://thaina.seesaa.net/article/146642648.html
2010.04.20  ANALYSIS-Thailand coup not on the cards for now
http://www.reuters.com/article/2010/04/20/idUSSGE63I0H6
2010.04.21  ナタウット氏、1億で国家騒乱を請け負ったとの指摘を否定 - DSIは捜査を開始
http://thaina.seesaa.net/article/147262619.html
2010.04.28  逮捕された赤服俳優の車から黒服の物と思しきDNA
http://thaina.seesaa.net/article/148028804.html
2010.04.30  28日の衝突の際にデモ隊側に黒覆面、アルジャジーラのビデオ中で
http://thaina.seesaa.net/article/148228821.html
2010.05.18  治安当局、「兵士を装って銃撃」
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=10075
2010.05.18  Who are Thailand's men in black?
http://edition.cnn.com/video/data/2.0/video/world/2010/05/18/rivers.thailand.men.in.black.cnn.html
2010.05.02  タイ騒乱に謎の黒シャツ集団 衝突ごと現れ、兵士狙撃?
http://www.asahi.com/international/update/0501/TKY201005010362.html
2010.05.10  レムチャバン港でライフル1000丁 フィリピンから密輸か 
http://www.newsclip.be/news/2010510_027465.html
2010.05.22  反政府デモ期間中、85人が死亡
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=10130
2010.05.22  タイ騒乱の「黒シャツ」は舞い戻る
http://newsweekjapan.jp/newsroom/2010/05/post-94.php
2010.05.13  Thai General Shot;Army Moves to Face Protesters
http://www.nytimes.com/2010/05/14/world/asia/14thai.html?hp&_r=0
2010.05.14  セーデーンが銃撃を受け重傷、一時死亡との情報が駆け巡る
http://thaina.seesaa.net/article/149794911.html
2010.05.17  Seh Daeng pronounced dead at 9:20 am
http://www.nationmultimedia.com/home/2010/05/17/politics/Seh-Daeng-pronounced-dead-at-920-am-30129546.html


タクシン派、仲間を意図的に銃撃の疑い

2010.05.21  医療ボランティアも銃撃で死亡
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=10120
2010.06.04  寺院内の遺体問題で司令官が潔白主張
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=10218
2013.03.18  Journalist puts troops in clear
http://www.bangkokpost.com/news/local/341195/journalist-puts-troops-in-clear/page-2/
2013.03.19  Journalist clears King's Guard
http://www.bangkokpost.com/learning/learning-from-news/341308/journalist-clears-king-guard
2013.03.19  パトゥム・ワナーラム寺院の6名の殺害に軍は関与していない、フランス人ジャーナリスト証言
http://www.suzukitk.com/


タクシンによる「麻薬戦争」という「処刑」

2004 The War on Drugs, HIV/AIDS, and Violations of Human Rights
http://www.hrw.org/legacy/campaigns/aids/2004/thai.htm
http://www.hrw.org/reports/2004/thailand0704/thailand0704.pdf
2007.11.27  薬物と無関係の1400人、「処刑」か=タクシン前政権の撲滅運動
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007112700992
200812.19  Thailandbackground and U.S Relation(12p参照)
http://fpc.state.gov/documents/organization/115904.pdf
2010.06.30  タイ:手錠をされた薬物犯罪容疑者が射殺された事件 捜査必要
http://www.hrw.org/zh-hans/news/2010/06/30-1
2011.05.03  タイ:昨年の政治衝突での人権侵害 捜査を
http://www.hrw.org/ja/news/2011/05/03-3




タイ王国の不敗神話

2014年07月27日 23時19分45秒 | タイ


2006年の軍事「クーデター」から8年。
2014年の軍事「クーデター」はタイの政治的混乱に終止符を打つだろう。

終止符が打たれるかどうかを今の段階で断言するのは早すぎるかも知れない。
しかし、プラユット司令官率いる軍事政権は、タイ王国の未来に対して、何を成すべきかを明らかに理解している。

軍事政権への高い支持

「戒厳令」や「クーデター」というものものしい言葉が世界のメディアに躍った五月以降、タイへ渡航する外国人観光客は二割ほど減少した。観光大国としては二割の減少でも大きな打撃だった。

しかし、二ヶ月後には、様子見だった観光客がタイにもどり、観光地は観光客で満たされていった。子供を連れた外国人観光客さえ普通に目にする。繁華街のデパートは平日でも買い物客でにぎわっている。タイが戒厳令下にあることを感じさせるものはもはやない。

軍事政権は、各地で隠匿された大量の武器弾薬を応酬し、反対勢力の機先を制し、短期間で国内の平常化を実現した。

欧米諸国や欧米メディアはいつものごとく、「クーデター」などけしからん、軍事政権など言語道断と大合唱した。その論調をあざ笑うかのように、プラユット司令官率いる軍事政権は、「クーデター」直後から大多数の国民の支持を獲得した。

タイ国民にとって、8年間におよぶ国内の混乱を収拾し、国民の求める政治が行われるなら、政治形態などどうでもよいのだ。タイ国軍が国家のために行動していることをタイ国民はすばやく理解した。七月の調査では88.5%の国民が軍政に満足していると答えた。次期首相に最もふさわしい人物は誰か、というアンケートではプラユット司令官が圧倒的多数を獲得した。

欧米の目論見

欧米政府やメディアは、軍事政権がタイ国民に支持されているという事実は無視し、「クーデター」や “軍事政権” という形態だけを問題視する。それは、「民主主義」という理念が犯されているからではない。

欧米が「民主主義」を持ち出すとき、そこで欧米の利益が侵害されつつあることを意味している。「民主主義」とはそういう指標なのだ。

ようするに、タイ国軍による「クーデター」によって、欧米の目論見が頓挫しようとしているから非難し、制裁を打ち出しているにすぎない。

東南アジアの中心国家であるタイ王国がほとんど手に入りかけていたのに、それが「クーデター」によってするりと手からすべり落ちた。魔法にでもかかったような気分だったかも知れない。8年間の工程が無に帰したのだ。その落胆は大きいだろう。

タクシン・シナワット(チナワット、シナワトラ)という人物を使って、タイ王国の間接支配を試みたが、結局のところ失敗に終わったのだ。

タクシンの金権手法

今後、タイ王国は軍政から民政に順次移管していく。

政権を追われたタクシン派勢力は、民政に移管すれば、また選挙で勝てばいいと考えているようだ。
しかし、タクシン派が再び政権に就く可能性はほとんどない。

タクシン派が選挙で圧勝できたのは、ひとえに金の力だ。タクシンから潤沢な工作資金が送られ、それが上から下へと流れ落ちていた。選挙に勝ってタクシン派が政権に就けば、私物化された国家の金が落ちてくる。タクシン派の結束とは、金が生む吸引力にすぎない。何らかの信念や理念によって団結している集団ではない。

インラク政権が「クーデター」で失脚する直前、多くの農家がインラク政権に対して抗議行動を起こしていた。80万人の農民が米質入制度による米代金の支払いを受けていなかった。その総額は924億バーツ(約3000億円)にのぼる。しかし、インラク政権には支払いの目途がまったくなかった。米質入制度は、タクシン派の議員や閣僚、政府高官の汚職の温床だった。タクシン派の地盤である多くの農家がタクシンへの忠心を失い、抗議行動を起こした。所詮は金のつながりにすぎないのだ。

タクシン派は自派であるはずの農家の信頼を失ったものの、再度大金をばら撒けば、一度離れた心もまた簡単に取りもどすことができるだろう。金の力は決してあなどれない。欧米の申し子であるタクシンの資金は決して枯渇することがない。どれだけ資金を費やしたとしても必ず何らかの形で補填される。そこがタクシンの強みだ。タクシンは「国際社会」においてVIP中のVIP待遇なのだ。

しかし、いくら資金が無尽蔵だといっても、金が末端にまで届かなければ意味がない。金の流れが堰き止められれば、とたんにタクシン派グループは干しあがる。金が落ちてこなければ人は決して動かない。タクシンという個人に人望があるわけではない。タクシン派はタクシンの金を拝んでいるにすぎない。

タクシンの金の流れを封じればいいのだ。

タクシンマネーの封じ込め

軍政から民政に移管された後のタイでは、政治家や政府高官の資金の動きが厳しく監視されることになる。
国家汚職制圧委員会という政府機関は、銀行に対して情報を開示させる権限を付与される。

また、資金洗浄対策室という政府機関が独立機関に昇格する。もともとこの機関だけが、銀行に対する情報の開示請求権を持っていたが、独立機関になればさらに機動力が高まる。

タクシンの資金はタクシン派の政治家や官僚、有力者の口座に入ったあと、順次配下に流れているはずだ。口座資金の出入りを監視追跡し、あやしい口座を凍結すれば、タクシンから流れる一定の資金を封じることができる。また、監視されているという意識が、不正送金の抑制になる。タクシンの政治資金の流れは複雑多岐にわたっているはずなので、すべてを封じることは難しい。しかし、これまでのようにふんだんに振り撒くことはできなくなる。それで十分なのだ。

金は末端にまできちんと行き渡らなければ人を動員することはできない。しかし、自分の取り分を削ってまで配下に回すお人よしはそれほどいないだろう。タクシンの資金が末端に届く前に蒸発すれば、すべては無駄金に終わる。

今後、国家汚職制圧委員会資金洗浄対策室の二つの機関が、不審な送金や資金の流れを縦横に監視することになる。

軍事政権は何を成すべきかを明確に理解していることがうかがわれる。

不敗神話

軍政、民政にかかわらず、タイ王国の未来はタイ国民の手になければならない。
タイに限らず、外国の手先が政権に就くようなことがあってはならないのは当然だ。

タクシン・シナワットもタイ国民には違いない。しかし、タイ王国の利益よりも外国の利益を優先するかも知れない者に、国家の運営をゆだねられるはずがない。タクシンとタクシン派は排除されるべくして、排除された。

今後も欧米諸国や外国メディアは、タイ王国の内政に干渉し続けるだろう。
タイ王国は、外国と協力することはやぶさかではない。
しかし、外国に支配されることは断じて受け入れない。

タイ王国は外国の支配を跳ね除けてきたという歴史を持っている。
今回そうした断固とした歴史的意思を証明したのかも知れない。


 

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