電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

鬼神ヶ谷の決闘

2011-01-16 00:00:01 | TV放送作品
昭和49年9月、「鬼神ヶ谷の決闘」という映画が突如放送されました。
これは71年の台湾・陳一新監督作品『鐵扇神劍』という映画のことであり
台湾武侠片の国内での初放送になります。この9月に再放送を含めて2度放送されました。



この年はブームの真っ最中で映画館では数十本のカンフー映画が上映され、テレビでもこの映画をはじめとして「燃えよジャガー」や「怒れドラゴン」など何本か放送されていたのです。


製作会社は老舗の香港新華影業という会社ですが、台湾映画になります。
監督の陳一新は役者としても郭南宏の『童子功』(71)などに出演している人物で、63年には子役のジャッキー・チェンが出演した『秦香蓮』も監督しています(厳俊と共同監督)。

『秦香蓮』(63)
(右)9歳のジャッキー(役名は冬哥)

展開はある剣を巡ってさまざまな登場人物たちが争奪戦を繰り広げるという内容となっている様です。

ここは鬼神ヶ谷。
父の仇を討つため主人公・方詠秋(江青)は、鬼侠と呼ばれた師匠(羅斌)に鍛えられ特殊な技を身に付け、剣士として成長した。
江青

ある日、深手を負った師匠が外から戻って来ると、
詠秋に3人の仇の名が書かれた木札を渡して行方を暗ますのだった。


その後、鬼侠は死んでしまったのだろうか。誰にも分からぬまま、
いつしか鬼侠の墓が作られその墓を荒らす者が絶えなかった。

詠秋も墓を掘り起こそうとして毒煙をかぶり失神してしまう。


そこに鉄の扇子を持った謎の青年・衛平(江南)が現れ詠秋は助けられる。


やがて墓には荒らす者を成敗する鬼神が棲みつくようになっていた。


父から授かった神剣を背に仇を探す詠秋。
敵に囲まれることもしばしばだが、持ち前の腕で軽く切り抜ける。


仇とは寒占非(黄俊)と寒占英(ロン・フェイ)、寒占武(田明)の3人の
事であり、気の強い妹の寒繍琴(リー・チーリン)も
兄弟たちの行動が気になり詠秋にも手を出す。
リー・チーリン。「カンニングモンキー天中拳」で五毒党のボス・春花を演じた。

ついに詠秋は仇を見つけ3人と対決する時がやって来た。
左から龍飛、黄俊、田明。

そこに鬼神が現れるが、あとをつけていた衛平は鬼神の仮面を斬り正体を見破るのだった・・。



強くなった剣士が腕前を人々に見せながら、人を探してゆく。
どこかで聞いたことのあるような展開ですが、古い映画ということもあり
今見ると物足りなさなども感じてしまいますが、当時はこんな映画も放送されていたということで、なにかの参考にしていただければ幸いです。


(Special thanks to 芥蘭)



次回のTV放送作品は「燃えよジャガー」の予定です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人在江湖 A Massacre Survivo... | トップ | Googleアースでロケ地をさがそう »

コメントを投稿

TV放送作品」カテゴリの最新記事