らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

F.J.Haydn 弦楽四重奏曲全曲演奏。

2008年05月02日 02時58分31秒 | 山形弦楽四重奏団
 先月の山形響の定期演奏会は、ボッセ氏の指揮でオールハイドンプログラムでした。お客様の中にはハイドンが楽しい作曲家だと認識してくださった方もいて、本当に嬉しく思っています。音楽史上、このハイドンという作曲家は大変重要な作曲家で、交響曲や弦楽四重奏曲を確立したと言われています。「交響曲の父」、「弦楽四重奏の父」と言われていますが、同じ古典派の作曲家モーツァルトやベートーヴェンという作曲家達の人気にはかないません。

 私達が山形弦楽四重奏団の結成した当時、演奏会を継続していくための目標の一つとして、まず頭に浮かんだ作曲家が「ハイドン」でした。ちなみに弦楽四重奏曲数を書くとモーツァルトは全23曲、ベートーヴェンは17曲(大フーガを含)です。ハイドンは、全68曲も作曲しています。以前は80曲以上と言われてましたが、例えば作品3の6曲はホフシュテッターという人が作曲したものだという事がわかってきました。

 何曲か削られたとは言え、全68曲を演奏するのです。毎回1曲ないしは2曲演奏するという一見無謀ともいえるこの企画を考えたのは何を隠そうこの私です。はっきり言って他のメンバーへの押しつけでした(創立当時)。いや脅迫とも言っていいかもしれません。私はこの作曲家が大好きなのです。最初は無謀と思った企画ですが、今度で第28回を迎える定期演奏会で「演奏29曲目」になります。まだ半分もいってませんが、実現可能な気持ちになってきました。
                 
              (゜▽゜*)ニカッ
 と言っても今のペースだとあと約10年かかる計算になります。実はそんなにはかからないでやっていこうとは思っています。(来年2009年は没後200年の記念の年)
 
 ハイドンの曲を演奏してきた私達ですが、曲のキャラクターのせいもあって演奏会の一番最初に演奏される事がほとんどです。演奏会が始まり、演奏者の緊張もとれていないピークの時にこのハイドンを演奏しなくてはいけないのです。本当に大変です。後で録音を聴くと・・・・。残念!という結果に何回も打ちのめされてきました。練習等で手を抜いているわけではないのです。これだけ弾いてきても、まだまだなんです。シンプルなだけにごまかしがききません。シビアです。汗。

 この作曲家の事について少しずつ書こうと思ってますが、明るい健康的な響きが一番合っていると思っています。どうも演奏会の最初というのは緊張やマイナス思考がメンバー同士渦巻いて、なかなかエンジンがかかってくれない事が多いみたいですね。そうなるとこの作曲家の音楽の良さが出ないのです。本当に難しい所ですが。

 今度の第28回の定期演奏会のメインであるメンデルスゾーンについては、中爺君が壮大な話しで展開しているのでそちらで楽しんでください!!私はこのハイドンと幸松氏の曲についてこれから少しずつ書いていきたいと思ってます。

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