ヴィオラの話とは、直接関係ない話かもしれませんが・・・・・・。
今日はミュートの話です。
ミュートとはなんぞや?の人のために書くと、ミュートは、弦楽器の駒の上に装着すると、音が小さくなったり、音色が変化します。
私の師であるU.Koch先生は、ミュートは弱音器ではなくて変音器という考えで、自分の生徒には、手軽に手に入るゴム製のモノでは無くて、木製のモノを推奨していました。
木製のミュートは、確かに弱音になると言うより、音色がかすんだような音に劇的に変化して、音量はそれほど下がりません。
私も木製のミュートの音色の方が好きですが、弱点があって、装着をしたり、外したりに少し時間が必要です。クァルテットやソロの時は、殆ど木製のミュートを使っています。
一方、ゴム製のミュートは、音量が少なくなる事が目的なような気がします。ヴィオラはただでさえくすんだ音色なので、ミュートが必要なのかどうか根本的な話になることもあります。実際、ヴァイオリン、チェロにはミュートの指示がある箇所でも、ヴィオラには無い場合もあります(Mozartなどでよく見かけます)。良いところは、着脱が容易で素早く出来ます。
このゴム製のミュートは、着脱が容易なのですが(ミュートを付ける箇所は、静かな音楽の事が多いです)、購入したモノをそのまま使用すると、静かな場面で「ボリボリ」「ゴリゴリ」と駒に装着する音がしてしまうことがあります。プロの中でもそういう音に無頓着の人もいますが、音楽を阻害する音は極力出さない方が、良いに決まっています。
音楽と関係ない雑音を出さない為には、駒に付いたゴムの黒ずみをシンナーなどで落とすこと。
もう一つは、写真では分かりづらいですが、上のミュートは購入したままのモノ、下のミュートは少し加工して音が出ないようにしています。
加工の方法は、色々あると思いますが、私の場合は駒に装着する部分を少し拡げるのと、砂で少し磨いてあります。
ゴム特有のべたべたした感じが少なくなって、木の駒に装着したときに音がしないのです。
砂では無くて、家の掃除機の中の埃まみれにしても良いかもしれません。(勇気がいりますが・・・)。
とにかく黒光りしているゴムの表面をくすませるのです。
正式な方法では無いので、各々やり方は見つけて下さいね。
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