今週末、山形響定期でA.ドヴォルジャークのピアノ協奏曲を演奏します。
A.ドヴォルジャークの協奏曲といえば、まず浮かぶのがチェロ協奏曲。いつでもどこでも世界中で頻繁に演奏されます。
他の楽器の協奏曲は、演奏頻度が極端に少ないのが現状です。ソリストがレパートリーに入れないのか?オーケストラ側が演奏したがらない(集客も含めて)のか?本当の事はわかりませんが、今回の阪田氏のように意欲的にピアノ協奏曲を演奏しようとするのは、素晴らしい事です。
さて、ヴァイオリンの話。ヴァイオリン協奏曲といえば、P.I.チャイコフスキー、L.v.ベートーヴェン、J.ブラームスが3大と言われますが、それにJ.シベリウス、M.ブルッフ、W.A.モーツァルト辺りでほぼ演奏される協奏曲の2/3くらいはしめるのではないかと(当社比)。スペイン交響曲という名のE.ラロのVn協奏曲もたまに演奏するか・・・・・。
他のレパートリーを拡げたいにも、演奏したい曲をオーケストラ側に納得してもらえるくらいのソリストでなければ、なかなか出来る事ではございません。
例えばハイフェッツのE,W.コルンゴルドなど。名演奏家が後世のソリスト達の演目に入るようにレパートリーとして残してくれました。昨今では、少しずつ演奏されるようになってきています。
H.ハーンは、一貫して有名な曲とそうではない曲をカップリングしてCDを出し続けています。
最新版は、A.ドヴォルジャークのVn協奏曲とA.ヒナステラの協奏曲他となっています。
H.ハーンのCDによって、世界中でA.ドヴォルジャークのVn協奏曲がもっと認められる日が来るかもしれません(大袈裟ではなく!!)。
心から彼女の演奏スタイルに敬意を表します。