らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

Quatuor Mosaiques

2009年09月30日 23時41分02秒 | お気に入りのCD
 先日BS2クラシック倶楽部で、モザイクQの2008年10月30日, 王子ホールでの演奏会が放送されていました。ハイドンとメンデルスゾ~ンのプログラムでした。このモザイクQはア~ノンク~ル率いるウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのメンバ~により結成されたクァルテットです。モザイクQのCDはほとんど手元にあるのですが、実は演奏を見るのは初めてでした。

 ピリオド奏法による弦楽四重奏団と世間的にはなっていますが、ただピリオド楽器を使用し(てるのか?判断できません)少々低めのピッチという事以外は、現代楽器を使用している団体と奏法的な違いは無いように感じます。ヴィヴラ~トをかけないとか一般的に信じられている(間違って??)奏法は顔を出す事はありません。それだけ、今は現代の奏法もピリオドの奏法も垣根が無くなってきていて、相互に影響を受けつつ、流行りが変化しているのかなぁ?という印象を持ちました。

 ヴィヴラ~トに関しては絶対にかけないというのは間違いであって、書かれている音楽の一部の場所にノンヴィヴラ~トの音色が相応しいと演奏者が思えば、ヴィヴラ~トをかけないということは、昔からやられていたことです。ヴィヴラ~トをかけない=(イコ~ル)古楽奏法だというのは完全に勉強不足の間違いであると私は思っていますけど。

 ヴィヴラ~トをかけないことによって、楽器のなりが悪くなり、音色が暗くなっていくというのも、わざと自分の演奏を下手くそなレベルに下げている気がしてなりません。物真似だけでは、そうなりがちです。本物のピリオド奏法を学びたければ真面目に長い時間の勉強が必要になるのはあたりまえなのです。エクソサイズが根本的に違うようですから。

 モザイクQの演奏を聴いていると(見ていると)、楽器をならしきり音色の変化のためには多彩なヴィヴラ~トをかけて演奏しているのが分かります。音色はむしろ明るく響きます。

 彼らの演奏を聴けば聴くほど、日本には湾曲されたピリオド奏法の中途半端な方法が伝わっていると感じてきます。

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 さて、放送ではメンデルスゾ~ンの第1番のクァルテットも演奏されていました。ベ~ト~ヴェンの後期の作品に影響を受けたと言われるメンデルスゾ~ンの第1番・第2番のCDが出ています。どちらの曲も山形Qの定期演奏会で取り上げましたが、あらためて、曲の良さが実感できる演奏ですね。またいつかチャレンジしてみたいものです。
HMVジャパン
コメント
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