らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

編曲

2009年09月22日 23時33分24秒 | 音楽
 簡単に言うと編曲は、作曲された作品を演奏する現場のために?新しく作り替える事だと思います。何もないところから作品を作り出す作曲より編曲は「他人のふんどしで仕事をするのは二流の仕事」という印象を持ちがちのような気がしますが、私はこの編曲という作業はとても高く評価しています。

 自分が発していない他人の言葉を、現場(ほとんどは編成の問題)のために形を変えるのですからもの凄い能力と大きい心が無くては出来ないと思うからです。作曲された作品の素晴らしいところを消さない事や稚拙な部分を自分のセンスで隠してあげるのも大きい仕事かも知れません。作曲家ではないので本当の事は分かりません。いい加減な発言をお許しくださいね。

 さて今日は山形Qの活動日だったのですが、編曲物にどっぷりとつかっていました。

 午前中から富岡本店さんとヤマハ音楽振興会東日本支部さん主催の「ジュニアオリジナルコンサ~ト」の練習に行ってきました。浅野由衣ちゃん(中1)が作曲したPiano曲に山形の作曲家~木島由美子さんが弦楽四重奏を加えて編曲してくださったのです。今日は初合わせでした。この演奏会は10/18(日)に山形テルサホ~ルで行われます。テレビ放送もあるようです。詳細はわかりませんけど。

 子供が書いたピアノ曲に弦楽四重奏を加えるというのはなかなか面白いと思いました。木島さんなりの解釈を入れつつも最終的には子供の解釈を尊重します。ピアノ五重奏曲ではなくて、ピアノ&弦楽四重奏というのも理解出来ました。しかし弦楽はただの伴奏ではなくて、アンサンブルする余地がたくさん残っています。プロの作曲家の仕事を見せてもらいました。

 午後からは、山形Qの練習で明日の村山市東沢バラ公園での演奏の練習でした。今年で4回目となるバラ公園での公演。私が弦楽四重奏に編曲した曲もやりますが、メンバ~の駒込の編曲物が多数です。4年前に編曲した物から一年ごとに曲数を増やしてきたのです。4年前の物は当時自分では自信ありげでしたが、今から考えるとだいぶ単純に編曲されています。最近の物になるにつれ、自信を無くしているようですが、だんだん作品としてはレベルアップしているように演奏していて感じます。

 そして弦楽四重奏博士幸松肇氏による4つの日本民謡第1番など。彼の作品については多く当ブログで書いてきましたので多くは語りませんが、何回演奏しても新しい発見があって、編曲物というより作曲作品に感じます。

 そして、秋田の合唱団と共演する予定の編曲物を・・・。駒込の実父編曲物です。合唱団と共演するのは「合唱団じゃがいも」との共演以来です。少々難しい編曲でしたので、現場に行ってからのお楽しみと言うことで練習はお開きになりました。

 編曲と一口に言っても色々な物があるものだとつくづく思いました。世界で有名な編曲は例えば、ムソルグスキ~の作品をラヴェルが編曲した「展覧会の絵」やG.ガ~シュインが作曲してグロ~フェがオ~ケストレ~ションした「ラプソディ・イン・ブル~」など・・・。編曲の力によってメジャ~になって、原曲より編曲された物の方が親しまれている作品も多くあります。

 原曲を生かすか殺すか?演奏者に喜ばれるか悪態をつかれるか?編曲家というのは大変重要な存在にも関わらず、表に出る出ないでは少々損な役回りかも知れませんね。編曲家に感謝!!

 アレンジャ~というと少しかっこよく聞こえます・・・・。笑。
コメント (4)
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