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らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

山形Q 2020/21年度プログラム検討中。

2020年01月18日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 本来ならば、年末あたりにこの記事を出す予定だったのですが、色々なことが重なりなかなか書けずにいました。
 
 この記事が出ないことには、活動が継続するのか心配な方もございましょう。

 活動は続きます。ご安心を。

 しかし、少しずつゲスト奏者については検討・調整しているものの、正直プログラムをどうするかまでは、頭の中で色々と考えている最中でございます。

 来年度は、例年通り4・7・10・1月に定期演奏会を(会場と自分達のスケジュールの関係で前後する可能性も)4回行います。

 現在ほぼ決まっていることとしては、4月の第75回定期演奏会に清瀬保二 弦楽三重奏曲を演奏することくらいです。

 もう少ししたらだいたいの予定を記事にまた書きます。
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プログラム制作中〜第74回

2020年01月08日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 締め切りが無いと動かない〜悪い習慣ですが、どうしても同じようにしか出来ません。

 今月23日に迫っている山形Q 第74回定期演奏会のためのプログラムを、急いで製作しているところです。

 デザインなど、いつかは良い物に変更しようと思っているのですが、第3回から殆ど代わりばえしません。

 大きさなど変えてしまうと、保存とか大変だし・・・・・・・・。

 ネット社会なのに、未だにワープロソフトで、ちまちま制作。

 原稿を印刷で一回出してから、印刷所に持って行っています。

 今後も誰かに委託するか、本気でソフトの使い方などを勉強するしか無いでしょうね。

 そんなことより、当日会場でお待ちしています!!
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大江町立本郷東小学校コンサート終了。

2019年12月04日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 1874年(明治7年)に創立された歴史ある大江町立本郷東小学校。

 山形Qでコンサートに本日午前中お伺いしました。大江町教育委員会の方から、大江町内の小中学校の山形Qスクールコンサートを依頼されるようになって本郷東小にお伺いするのは3回目。本当は昨年度行く予定でしたが、スケジュールの関係で1年だけお休みをいただいていたので、待望の再開です。

 全校児童が100名ちょっとほど。6年前に山形Qでも行ったことのある本郷西小と一緒になってまだ数年です。

 今回は、山形響のフルート奏者〜小松崎恭子さんとフルート四重奏の編成でお伺いしました。

 今までは、弦楽四重奏だけでスクールコンサートを行ってきたので、弦楽三重奏やフルート四重奏を子ども達の前で演奏するのは新鮮な気分。メンバーの中島氏も待望の2nd Vnの役割を大いに楽しんでいました。

 W.A.モーツァルトのフルート四重奏曲第1番・第3番などクラシック音楽中心の本格的な内容でしたが、子ども達も興味を持って楽しそうに聴いてくれていたと思います。

 花束やお礼の言葉など最後まで礼儀正しく、のびのび育っている大江町の子ども達に接することが出来て、こちらも元気をもらいました。

 教育委員会、学校関係者の皆様、大変世話になりました。今後もまたよろしくお願いします。
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山形Q 出羽文化祭コンサート終了。

2019年10月26日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 普段、リハーサルで使用させていただいている出羽コミュニティセンターでの地域祭りで演奏して参りました。

 出店や色々なイベントで、ごった返している中、何だかお祭りにはそぐわないかもなんて思いながらも、会場に到着。

 しかし、いつも快く施設を使用させていただいているので、頼まれて時間が空いていれば、演奏を引き受けなければいけません。

 会場に入ったら、その日、お祭りで一生懸命働いているスタッフの方々、地域の方々が温かく迎えていただけました。

 山形Qが3人になってしまって、初めて3人だけで約1時間演奏しました。

 弦楽四重奏のレパートリーより、弦楽三重奏のレパートリーがまだ少なく、プログラミングに苦労しましたが、何とかお客様に喜んでもらって終了。

 ミニコンサート終了後は、私達の方が温かい気持ちで帰路につけました。

 会場を用意して下さったスタッフのみなさまありがとうございました!!
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山形Q 第73回定期演奏会終了。

2019年10月21日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 昨日はお忙しい中、山形Q 第73回定期演奏会にご来場下さり、心より御礼申し上げます。

 今回は、休憩前〜前半は短めだけど中身の濃い曲を2曲お送りしました。約15分ほどで終了してしまいましたのですがいかがだったでしょうか?もちろん良い曲達だったので、演奏していてとても楽しかったのですが、物足りないとかなかったですよね?前座的な扱いになってしまいました。

 と言うのも、今回は、ピアニストの小林路子さんとコントラバスの三崎屋義知さんを加えてのF.シューベルトの「鱒」ありきの演奏会だったです。

 小林さんにおきましては、芸工大近くの家まで提供していただき、毎回お宅にお邪魔しての合わせになりました。彼女は、今までに何度か「鱒」を演奏していた事もありメンバーで一番慣れている状態でしたが、今回はそれを一度チャラにして、新しく音楽〜特に奏法や感じ方など多岐にわたり作り直し〜にチャレンジしていただきました。リハーサルを行うたびに、どんどん変わっていく彼女を見ていると、相当努力なされているのが分かります。自分とその音楽や人間性が万が一合わないモノだとしても努力して作られたモノには、真実がある気がします。一緒に演奏していて気持ちいいのです。

 (写真)は、本番直前の彼女と譜めくりを手伝っていただいた調律師さんです。最後まで楽譜を確認する姿です。

 小林さんは女性ながら、男気というか自分に負けない、出来ない発言もなし、性格の持ち主で、最後の最後まで音楽に向き合う姿は、本当に美しい姿でした。

 弦楽器を演奏する人とピアノを演奏する人は、音大の学生の頃から感じていたことですが、練習に臨む方法が少し違います。弦楽器は全体を見て、聞いて演奏するのが(練習も含めて)求められることですが、ピアニストは音程を気にしなくて良い分(調律師さん任せ)、細部のフレーズや音の並びを完璧にするまで修練を積む傾向にあります。たった一小節〜もしかしたらたった一音に対して、何時間も練習できる人種なのです。弦楽器の人もほんの少しでも見習うべき所はありますね。弦楽器の場合、細部を見過ぎて全体が駄目と言うのが目も当てられない状態ですので、基本的な練習・アプローチの方法は変えられないですけど。

 今回は久しぶりにホールの舞台や椅子の配置が変わっていたのを気づいた方もいると思います。

 午前中にホールを使用していたピアノの発表会のレイアウトをそのまま使用すると、いつもとは違う横並びの配置になりました。演奏前に舞台にピアノを持ち上げる労働をしなくて良いので、今回は採用!

 コントラバスの三崎屋さんとは、初共演でした。山形響に新しく入団した首席コントラバス奏者ですが、室内楽を今後やって行きたいと積極的にリハーサルにも参加して、色々意見も言っていただきました。低音が充実しているととても演奏しやすくなります。また何かの折に共演を企画しましょう!

 だらだら文章を書いてしまいました。

 また次回・第74回に向けて頑張って行きます。次は、普段練習場で使用させていただいている出羽コミュニティセンターの文化祭でのミニコンサートです。

 
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明日は、山形弦楽四重奏団 第73回定期演奏会。

2019年10月19日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 少しずつ秋が深まっていますね。

 明日はいよいよ山形Qの第73回目の定期演奏会です。

 いつかやろうやろうと気持ちだけはあったF.シューベルトの「鱒」をやっと演奏できます。

 山形市、文翔館議場ホール:18時30分からです。

 開場は、17時45分〜18時くらいからプレコンサート・プレトーク。

 会場でお待ちしています。
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プログラム制作中。

2019年10月09日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 もう73回目のプログラム制作中。

 毎度の事ながら、日程調整が上手く出来なくて、結局、演奏会間際にならないとエンジンがかからないのです。

 おしりに火が付かないと動かないようになったのは、いつ頃からだったかしら。

 年々、怠け者に。

 原稿をもらって、構成して当日配るプログラムの書類を作るのに時間もかかるし、でも演奏会当日はどんどん近づき、印刷屋さんにお願いするリミットもど〜〜んと迫ってきました。

 今夜は眠ることが出来るのかしら・・・?

 つくづく色々と大変。

 頑張ります。
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山形弦楽四重奏団19周年。

2019年10月05日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 10/1は、山形Qの誕生日。恒例の記事を書きます。

昨年の記事
山形弦楽四重奏団18周年。

 この1年で演奏した曲目をあげておきます。

・L.v.ベートーヴェン 弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.3
・L.v.ベートーヴェン セレナード ニ長調 Op.8

・B.バルトーク 弦楽四重奏曲第4番 Sz91

・R.ホフシュテッター(伝ハイドン) 弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.3-5「セレナード」

・W.A.モーツァルト フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285
・W.A.モーツァルト フルート四重奏曲第3番 ハ長調 K.285b
・W.A.モーツァルト オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370
・W.A.モーツァルト ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478
・W.A.モーツァルト ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493
・W.A.モーツァルト(偽作?)6つの前奏曲(序奏)とフーガ K.404a
              より第1番 ニ短調
                第2番 ト短調
                第5番 変ホ長調

・C.M.v.ウェーバー クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34

・F.クーラウ フルート五重奏曲 イ長調 Op.51-3

・F.ブリッジ アイルランド旋律「ロンドンデリーの歌」

・G.プッチーニ 「菊」

・紺野陽吉 弦楽三重奏曲
・紺野陽吉 弦楽二重奏曲

・幸松 肇 弦楽四重奏のための日本民謡集より
      「ソーラン節」

         他

**アンコール等の楽章抜粋曲は割愛させていただきました。1月の第70回定期演奏会をもって、2ndVnの今井氏が退団。次のメンバーを入れずに、名前そのままに3人で活動を継続しています。レパートリー作りなど一から体制を作り直していて、なかなか依頼演奏会の数も増やせずにいました。今まで出来なかったゲストを入れての楽曲や3人での演奏を楽しんでいます。

 20年目は、第73回定期演奏会で始まります。F.シューベルトの名曲「鱒」をメインに行います。いずれ弦楽四重奏団に戻そうと思いますが、次のメンバーを入れるまで今の体制で頑張ってゆきます。応援よろしくお願いします。
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山形Q 定期演奏会まで、あと3週間。

2019年09月28日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 本日、山形Qの第73回定期演奏会に向けての2回目のピアノ合わせせがありました。

 今回の定期演奏会のメインは、F.シューベルトの名曲ーピアノ五重奏曲「鱒」を演奏します。

 団創立以前からこの曲を演奏したいと思っていましたが、弦楽四重奏団として活動して参りましたので、通常の弦楽四重奏とピアノという編成ではなく、2nd Vnの代わりにコントラバスという珍しい編成のために、なかなかプログラミング出来ないでいました。Vnの人でKbに持ち替えがきく人は、ほぼいないですから。

 若い頃からシューベルトが大好きだったのですが、年齢を重ねるごとに、ますますその思いを強くしています。

 1月から弦楽四重奏団のメンバーが一人減って活動していますが、この状況をむしろ楽しんでいます。

 今まで出会う機会が、あまりなかった編成の曲を毎日堪能しているのは、楽しみでしかありません。

 是非!この喜びをお客様と分かち合いたいと思っています。

 ニコニコしながら演奏していたら、その気持ちを察してください。

 演奏を作るのは、演奏家だけではなく、お客様の力も大きく作用しています。

 是非!会場で会いましょう!
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AYu:Mコンサート終了。

2019年09月15日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 白鷹町出身の戦没作曲家〜紺野陽吉の遺作3作品を演奏するコンサート終了しました。

 クラウドファンディングにより、蔵から見つかった紺野陽吉の使用していたヴァイオリンを修復、今回は町の皆様へのお披露目コンサートとも言えるかもしれません。

 今回、未完の弦楽三重奏曲を演奏するにあたって、かつて演奏したときに使用した楽譜ではなくて、以前いただいていた紺野陽吉の原譜のコピーから起こした楽譜を新しく制作して演奏しました。

 紺野陽吉の音符の書き方などの習慣を原譜から感じる事が出来たり、曲がどのように着想されていったかなど、楽譜を作りながら多くを感じる事が出来ました。

 「未完」〜二つの楽章の設計図は完成されていて、最後の第3楽章が途中で出征のため途切れてしまうと簡単に言うことも出来ますが、第1楽章も第2楽章もアーティキュレーションやダイナミクスなどの調整は殆ど出来ていない状態です。第3楽章は、第1主題〜展開部あたりで切れていますが、この後は同じような展開で終始するために省略されているのかもしれません。

 前回の演奏までは、自分の中でも作曲家の夢を抱きながら戦争というものに、その夢を絶たれてしまった将来を期待されていた作曲家の卵という悲惨なイメージがありました。

 原譜を細部にわたり見ながら、紺野陽吉の音楽の世界に入ろうと努力している内に、今回初めて、少しウキウキするような気分になった自分がいて不思議だったのです。

 家族や親しい友人達と音楽を奏でるために作曲したF.シューベルトと書かれている音楽がかぶる気がしたのです。

 両方の作曲家の共通点は歌にあって、一方は自宅や酒場で仲間達と演奏を楽しんで、もう一方はお蚕小屋で家族や親戚友人達の前でヴァイオリンを演奏披露した作曲家です。

 紺野陽吉もきっと周りにいた友人達と一緒にアンサンブルを楽しんでいたはずです。

 書かれている音楽は、戦争の悲惨さとはまるで遠く、明るいイメージ〜それこそ村の盆踊りの時に流れていてもおかしくない音楽なのですから。

 紺野陽吉の音楽には悲惨さはないです。音楽を楽しんで下さいと天から言われた気がしました。

 今後は、戦没戦没と連呼することなくこの作品と真摯につきあい始められると思っています。

 P.S.第3楽章の途中で切れるところは音型が上行音型で(ヴァイオリンは下降音型)、この先の夢に向かって走っているようです。だから紺野陽吉の夢が続く気がするので、変に完結させたり終止させない方がかっこよいと思います。紺野陽吉の音楽そのまま演奏するのが私は好みです。

 (写真)コンサート後の帰り道〜白鷹町の風景。

 最後に、コンサートを準備して下さった関係者・スタッフの皆さん!クラウドファンディングでお金を出して下さった皆さん!会場に来ていただいたお客様!一緒にコンサートを演奏してくれた仲間達に感謝して終わります。
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明日は紺野陽吉コンサート。

2019年09月14日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 何だか急に秋の気配。

 明日、白鷹町AYu:Mにて、白鷹町出身戦没作曲家〜紺野陽吉の残された3作品を聴くコンサートがあります。

 詳細
 戦没作曲家紺野陽吉の音楽 AYu:Mコンサート
 19年9月15日(日)15時〜(14時30分開場)
 AYu:M(白鷹町)
・紺野陽吉 弦楽二重奏曲
・紺野陽吉 弦楽三重奏曲
・紺野陽吉 木管三重奏曲
・W.A.モーツァルト フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285
                   (足達祥治:Fl) 

 紺野陽吉の音楽を何度か演奏してきましたが、明日の演奏会は紺野陽吉の使用していたヴァイオリンを修復して、実際コンサートで音も(少しだけですが)聴いてもらって、彼の人となりに少しでも近づく事が出来たらコンサートは大成功です。

 昼ドラ「やすらぎの刻〜道」を録画して毎日見ていますが、戦争中の農村の生活はこんなだったのかな?と想像を膨らまして紺野陽吉の音楽と対峙しています。

 一人でも多くの人に聴いてもらいたい、コンサートになりました。

 是非どうぞ!

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紺野陽吉ふたたび Vol.3

2019年08月23日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
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 前回の続き。

 安藤久義補作版の弦楽三重奏曲を演奏してきた山形Qです。

 クラウドファンディングという色んな方のご厚意で、9/15に紺野陽吉の作品を再び演奏する機会を得たのです。

 折角の機会なので、今回は「未完成」の紺野陽吉の弦楽三重奏曲を演奏してみたい衝動にかられました。

 以前の演奏でも紺野陽吉が書いた楽譜のコピーを見ていたのですが、今回は、安藤久義氏の手が加わっていない状態での演奏をしてみたいと思ったのです。

 誤解のないように書いておきますが、安藤久義氏はプロの作曲家で、紺野陽吉(作曲家の卵??)のまだ稚拙とみられる弦楽三重奏曲の未整理の楽譜を補作するときに、紺野陽吉はこういう風に表現したかったのではないか?この和声はおかしい、ダイナミクスは?こういう風に音を重ねれば効果がより出るなどなど、プロの作曲家としてたくさんの忖度をつけてしまったのです。

 補作のあり方としては、素晴らしい仕事だと思うのですが、紺野陽吉が書こうとしていた音楽の原型はどうなのか知りたくなりました。

 なので、紺野陽吉の原譜を見ながら、新しい楽譜を作ることにしました。

 戦地に再び行かなければならなくて、急いで楽譜を書いていただろう紺野陽吉。

 演奏会に間に合わせるように、急いで楽譜を制作している私。

 期限があって急いでいるだけは、共通していますが、彼の思いに手が届くことが出来るか?

 練習も楽譜作りももっと力を入れないと・・・・・・。

 つづく・・・・?
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紺野陽吉ふたたび Vol.2

2019年08月21日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
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紺野陽吉ふたたび Vol.1

 前回の続き。

 紺野陽吉は、戦地に行く前に清瀬保二に自作の楽譜を託しました。清瀬保二の遺品の中からその遺稿を小宮氏が発見してから、紺野陽吉に光が当たる道が始まりました。小宮氏の探偵のような苦労の始まりでもありました。新聞で紺野陽吉の事を知らないか?と記事にしたり、山形の白鷹町の出身らしいとの情報から旧制中学の同窓会名簿探しから、遺族捜し・・・どういう活動を当時行っていたかを調べるための膨大な資料からの検索など・・・大変ご苦労されたと思います。その後、山形で活動している山形Qのメンバーである私に声をかけて下さって、楽譜を提供してくれたのでした。

 紺野陽吉の作品は3曲。

 完成されている弦楽二重奏曲(紺野陽吉自身ヴァイオリンを演奏しました)・木管三重奏曲は、ヴィオラ奏者の私には編成上、演奏出来ない曲ですが、残りの1曲〜弦楽三重奏曲について、少し書きたいと思います。

 紺野陽吉の書いた弦楽三重奏曲は、未完成なのです。

 まず、楽章が3つありますが、その第3楽章の途中で筆が止まっています。

 そして、もう一つ!この曲は、原譜を見る限り草稿の状態なのです。

 戦地に赴く前、完成を急いだのかもしれませんが、内容が精査されていない箇所が多く見受けられます。

 たった3曲しか残されていない作品に何とか光を当てたいと、小宮氏が、清瀬保二の弟子である安藤久義氏に弦楽三重奏曲の補作を頼んだのは、当然の成り行きかもしれません。

 私達山形Qは、その安藤久義補作版を過去に3回演奏したわけです。

 つづく・・・・。
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紺野陽吉ふたたび Vol.1

2019年08月19日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 山形県白鷹町出身の戦没作曲家〜紺野陽吉。

 ヴァイオリンを弾き、作曲家を目指していた彼の夢は戦地での病死という悲しい結果により破れてしまいました。しかし、戦地に赴く前に、清瀬保二に楽譜を託しました。その遺稿が見つかり、私達、山形弦楽四重奏団は、弦楽三重奏曲の第2楽章を初演いたしました。現在までに弦楽二重奏曲は3回、弦楽三重奏曲は2回演奏しています。(先にも書きましたが第2楽章だけは3回)。紺野陽吉の作品は3作品残されていて、木管三重奏曲・弦楽二重奏曲、そして、未完のまま残された弦楽三重奏曲があります。

 このたび紺野陽吉の生家の蔵から彼が弾いていたヴァイオリンが見つかり、クラウドファンディングによって集められたお金で、長い間放って置かれたヴァイオリンの修復も出来ました。

 19年9月15日(日)15時〜(14時30分開場)からAYu:M(白鷹町)にて、再び演奏します。当日は、修復されたヴァイオリンも少し演奏されるようですので、戦争によって奪われた夢〜紺野陽吉の音楽をじっくりお聞き下さい。

 彼の音楽は、日本の音階にのって、至って明るいどこかにあるような民謡のような音楽ですので、音楽からは悲惨さは伝わってきません。しかし、そのまま何事もなく生きていれば、きっと作品を多く残したはずです。

 是非!会場にて!

 (写真)左側の眼鏡をかけた人物が紺野陽吉です。ヴァイオリンケースの中に残された写真だそうです。

 つづく・・・・。
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今年も北部公民館コンサート出来ました。

2019年08月09日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 先日〜6日に、山形市北部公民館でのコンサートが盛会のうちに終わりました。

 正確には覚えていませんが、7、8年くらい続いている夏休みの恒例の山形Qコンサートです。

 今年は、メンバーが3人になってしまって、フルート奏者の小松崎さんに手伝っていただきました。

 今までは、弦楽四重奏曲のみでしたのでいつも来ていただけるお客様には新鮮だったかもしれません。

 弦楽三重奏曲も依頼演奏会で演奏する事がそれほどなかったので、演奏者も新鮮な気分で演奏できました。

 昨年まで、今井氏(最初の頃は中島だった気が・・・)が、進行を務めていたので、抜けてしまった穴を私がしました。

 久しぶりのおしゃべりで上手くいかなかったこともありましたが、また慣れていくしかなく、演奏だけではなくお話ももっと勉強しなくちゃなと思った次第です。

 また来年もと声をかけていただきました。

 楽しい演奏会ですので、よろしくお願いします。

 公民館の方々、及び暑い中ご来場下さったお客様ありがとうございました。
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