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人生はマラソンだ!

2014-08-14 10:18:27 | 映画



8月1日は映画の日、新宿で『げいにんthe movie』を観た後は、銀座に移動してシネスイッチで『人生はマラソンだ!』を観ました。

ここ何年かはシネコンのスクリーンで映画を観ることがほとんどでした。
シネコンって、フロアに傾斜が付いていて、前の人の頭が気にならないように座席が段になって配置されています。
だから眼よりも比較的下のほうにスクリーンが配置されているように感じる、というのは確かに見やすいのですが、旧式というと失礼だけど比較的広くて平らなスペースで、ちょっと見上げる感じに配置されている大スクリーンというのも、雰囲気があっていいものだなって思ったり。

そして映画の日で席は満席、銀座という場所柄もあってか上品な感じの年配のご夫婦、というような観客が多かったけど、そんな雰囲気を覆すほどバカバカしくて、下品で、でも最高に面白い映画だった。

銀座で、単館上映で、なんていうと、ちょっとエスプリに富んだ感動ものって感じがするけど、まったく正反対。
ダメな若者っていう設定だとまだ救いがあるけど、ダメなおっさんってまったく救いがないじゃないですか。

『クレイジー・ハート』のジェフ・ブリッチスみたいな感じというか。
ただ、クレイジーハートのジェフブリッチスは、シンガーソングライターで、かつてはスターだったんだけど酒に溺れて・・・っていうと、まだわかるよね。
でも『人生はマラソンだ!』のおっさんたちは、社会に出た瞬間から人生に絶望してて、だらしなく怠惰なおっさん・・・って、こう書いてるだけでなんかヒドいけど、そう思いながら観始めて、でも最後には人生捨てたもんじゃないなって思わせるというか、オランダ語でなんて言うかは知らないけれど、これがオランダ人のエスプリかって思ったよ。

なんかサッカーワールドカップでもオランダ強かったし・・・

今年観た中では『グランド・ブダペスト・ホテル』の次くらいに好きな映画だったかも。
もう銀座シネスイッチでの上映は終わってしまいましたが、ブルーレイとか出たら観てみてください。

感動ものだとか、コメディだとか思わずに、ただのバカバカしい話だと思って観始めるのが良いと思います。