舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

冬の時代

2007-03-25 23:36:37 | 徒然話
夜7時から「フィギュアスケート・エキシビジョン」を観ました。
今はフィギュア冬の時代なので、コンペを見ても面白くないためあまり見ませんが、エキシビジョンは大好きなのでいつも見ています。
どうしても技にウェイトを置かざるを得ないコンペに対し、エキシビジョンは選手のエンターテイン面の実力を味わえる絶好の機会なので、断然こっちの方が面白いです。

現在、巷では女子シングルの16歳対決が話題になっているようですね。
彼女たちの演技を見るにつけ思い出すのは、私が好きでたまらなかったアメリカのタラ・リピンスキー選手です。

タラちゃんは長野オリンピックの金メダリスト。当時、こないだ年齢規定で出られなかったときの浅田選手よりも年下でした。
やはり同年代の子供だったミシェル・クワンと熾烈な金メダル争いを繰り広げて勝ち、プロスケーターに転向した天才少女です。
つまり、彼女たちの出場後に規定が改悪され、若い選手が出られなくなってしまったのです。
年少選手の健康を守るためだか尤もらしいことをいってたけど、たぶんちがいます。タラちゃんみたいに若くして金メダルとられてプロに転向されたら協会としては困るから、というのが本音だと思われます。
だって、メダリストになるために幼少から厳しい訓練を受けてきた子供が、出場可能年齢を上げられたからといって練習量を減らしますか。おそらく減らしませんね。むしろ、タラちゃんのような短期決戦ができなくなった分、選手としてリスクの高い技を訓練しなければならない年数が増えたわけで、負担としては大きくなったといえるかもしれません。

ともかく、タラちゃんの演技はそれはそれは凄くて、未だに鮮烈な印象を残しています。
技術がどうという意味ではありません。彼女はオリンピック選手というよりプロのエンターテイナーとして光る才覚を持っていて、跳ばなくたって回らなくたって、彼女がリンクを舞う姿だけでじゅうぶん惹かれるものがありました。

そういう選手は今までもたくさんいて、男子シングルのフィリップ・キャンデロロ様もそうですし、エマニュエル・サンデュ様も素晴らしいエンターテイナーでした。
キャンデロロ様はエキシビジョンの最中にリンクサイドに腰掛けて女性客を口説き出すという、その場にいなかったことを後悔しまくるようなパフォーマンスを見せてくれましたし、サンデュ様は烈しいビートに乗って誰も見たことがないようなクールなエキシビジョンを踊ってくれました。

そして、特筆すべきはアイスダンスのタチアナ・ナフカ様です(前もいったけどどうしてもパートナーの男性の名前が思い出せない)。
アイスダンスの女性には素晴らしい人が多いですね。挑発的でパワフルでセクシーという点では、マイケルジャクソンを踊ってタチアナ様と金メダルを争ったブロンド美女も素敵でした。

でも私が誰より好きなのはマリーナ・アニシナ様です。
多くの女子スケーターが滑るのに邪魔だからか色気のない髪型にしている中で、アニシナ様はゴージャスな赤いロングヘアを惜し気もなく風になびかせて滑ります。
髪も小道具の一種なので、うまく使えれば邪魔になどならないはず。つまり、アニシナ様は優れたダンサーだってことです。
それだけでもうっとりなのに、彼女はなんとパートナーの男性(やっぱり名前忘れた)を持ち上げるんですよ。
彼女が活躍したのも、タラちゃんやキャンデロロ様と同じ長野オリンピックの頃でした。
ううん、あの頃ってほんとスケートの黄金期、爛熟期だったなあ。

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