垣根涼介の「勝ち逃げの女王」読んだ。先日の帰省の際、新幹線の中と実家でまったりと過ごしながら読破。
副題で「君たちに明日はない4」とついていることから分かるようにリストラ請負会社「日本ヒューマンリアクト」で働く村上真介が主人公のエンターテイメント経済小説の第4弾。
真介は数々のリストラを請け負い、リストラ対象社員の面接官。つまり会社に変わってクビを宣告し、クビになることを納得させるリストラ執行人。ただし今回はクビ切りではなく優秀な人材の引き留めが中心。
大きく分けて4つのストーリーで構成。日本航空、山一証券、ヤマハ楽器、デニーズorスカイラークなどがモデルとなっている会社と想像するのは容易だ。リストラ稼業というと暗くなるが、ちょっと心に染みる良い話もある。
この作品、NHKの土曜ドラマでドラマ化された。主演が坂口憲二、恋人の陽子役が田中美佐子。社長の高橋が堺正章。ドラマも視たせいか、真介のイメージがイケメンだ。ほとんど丸3日間で読み終えた。話のテンポが速いので疲れることなく、読める。おそらく第5弾もあるだろう。
月並みだけどビジネスマン、OLさんにお薦め