地球の危機!

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「拉致」

2009-12-09 19:32:22 | Weblog
「拉致」

○平沢勝栄氏の『拉致問題ーー対北朝鮮外交のあり方を問う』 (PHP)に、

北朝鮮は、「拉致」に関して日本政府とはあまり交渉したがらない。その理由は、日本の拉致担当者は2~3年でコロコロ変わるから(担当者が変わったら、また始めから説明しないといけない)、と書いてありました。

北朝鮮の言い分は尤もだと思います。

「同じ人を担当者にする」ことについて検討してみたら、どうですか?


○金正日書記長にとっては、自分にとって都合の悪い情報を知っている拉致被害者は帰せない、ということですよね。

金書記長にとって、自分の身が守られたら良いわけでしょう。

「都合の悪いことがバラされても、金書記長の身は安全ですよ。」ということが保障されれば、被害者は全員帰国することが出来る、ということになる。

頑丈な建物を建てて、警備員をつけて、その中にいれば、安全です、ということにしたら、どうだろう、と思いました。


○罪を犯していなくても、冤罪を着せられて、犯人扱いされている人もいる。そういう人から見れば、金書記長が何の咎めもなく、安全でいられるというのは、不公平だと思う。

そこで、身の安全を保障するから、過去のことを思い返してください(反省してください)、と促すのは、金書記長に対して失礼だろうか。?



○私は、『わが朝鮮総連の罪と罰』 (韓光煕著、文芸春秋)を思い出しました。

韓光煕氏が若者に、「南での工作は順調に進んでいるか?」と訊いて、

若者から「南は反共が徹底していて、とても順調とはいえません。」という答が返ってきた時、韓氏は、「それなら、こうしろ」と、入れ知恵(助け船)を与えているのです。(まずは、相手の心を開いて(開かせて)、仲間をつくれ/ マルクス、エンゲルスの教えを説明した小冊子を書店や図書館の政治、経済、法律などの本に挟み込んでおけ、など)


「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)のメールニュース(2009、12月)「拉致救出、3度目のチャンスに備えよう」)に、

2002年9月、平壌市で、駐英公使だった梅本氏が、蓮池さん夫妻、地村さん夫妻、そして横田めぐみさんの娘さんの金へギョンさんと面会した時、

・それまで拉致担当者ではなかった梅本氏に交渉させた

・蓮池さんは、ズボンをめくって足の傷跡を見せたけれど、梅本氏はカメラを持っておらず、写真を撮ることが出来なかった。

・金へギョンさんも、バドミントンのラケットを持ってきていたが、それも写真を撮れない。
梅本氏は「ラケットを持ってきていた」と、帰国後報告しただけ。

等、何とも歯がゆい、間の抜けたようなというか、ーーそれまでの政府の対応を見ると、「拉致」が話題にもならずに来ていた、それが事実だったのだから、それからすると、前進とはいえ、--誠に残念なことと思います。

これからは、「拉致」に関して、「帰してくれるのが当然だろう」と要求していけるわけだから、上の例で、それまで駐英公使だった人よりも、拉致担当者の方が良いのではないかとか、カメラも持っていった方が良いのではとか、もし分っている人がいたら、教えてあげれば良かったのに、と思いました。

韓光煕氏のしたことは、結果は「罪」になるのでしょうが、やり方は、「適切なやり方」だったと思います。「分からない人がいたら、教え合おう」、これが普通になったらいいな、と思いました。

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国会で、「発足」を、「はっそく」と言っている議員さんがおられましたよ。「ほっそく」です。失礼しました。