あらよっと大作戦

荒くれ・酒盛り・若干の鼻唄 三拍子そろったトレラン&プロレス噺。

8.3立川談笑月例独演会 感想のようなもの。

2009-08-04 | 落語
【演目】
「鮫講釈」
「お菊の皿」
-中入り
「青菜」
「ちきり伊勢屋」

久しぶりの平日落語会、楽しませていただきました。

今回、自分でわかったんですが、あたしが贔屓にしてる、
立川談笑師匠と鳥肌みのるの共通点は、アンチ「学会」「北」「公●党」な
ブラックなフレーズを、本気でないのにマクラ(演説)でイジるとこです。

相変わらす音響が悪いというか、聞き難いかったです、国立演芸場。


演目ですが、今回はそんなに現代風のアレンジはなく、くすぐりに使う程度。
噺や人物の解釈に実験を加えたという感じ。

「鮫講釈」は・・・正直、合わないんじゃない!?って気が。
談志師匠や談春師匠の方が、フレーズにキレがあるというか、
談笑師匠だとノンビリな箇所ができて、バラバラバラっていかないので。

続いて「お菊の皿」は、これはお菊さんの登場するたびに、はじめは貞子バリ
だったのが、ハロプロ風のアイドル化になり、小林幸子まで電通も絡みどんどん
大きくなるアレンジ。
グルービー化する町の若い衆の演じ方は、オタク風にはしないで、
江戸っ子風に留めてるのも、好対照でよいかも。
前に、喬太郎師匠版を聴いたことがあるんですが、それと共通するような感じ。

中入りをはさんで、
「青菜」ですが、これは大工の職人としてのスタンスを掘り下げての演じ方。
このまま職人気質で終わると思いきや、「青菜はいるかい?」「いらない」
のやり取りで、「子供泣き」で青菜を食べたいといわせる演出に性格変更。
これはナイス!
それと、押入れで待機しているおかみさんは瀕死の状態で倒れ、
それを大工が抱えて押入れに戻すというところの立ち回りはオモシロかったです。

「ちきり伊勢屋」は、初めて聞いたのですが、ネットで調べてみると
今ではあまり演じないとのこと。ちょっとどこを掘り下げたりアレンジした
のかわからないですが、円生師匠版に比べ、時間は短かったのはたしかです。

そんなに好きなストーリー展開でもないので、円生版なら2時間・・・キツイなぁ。

という感想です。