便利なキーワード3つ。「情熱的な色彩」・「力強くうねる筆致」・「日本好き」、これらの言葉から想像できる画家と言えば、ゴッホでしょう。
幾つか見知った絵があるという程度ですので、日曜美術館(NHK)の放送を聴いたり、新聞紙上でのゴッホ展関連記事を読んで少しオベンキョーしました。
開催中の【ゴッホ展 巡りゆく日本の夢】(1/20 ― 3/4 京都国立近代美術館)にそのうち行ってみようと思っていたからです。それがいつのまにか「まあ、いいか?」となって最終日が見えてきてしまいました。「やっぱり、もういいかな」、そんな思いでいると「割引カード(注・100円だけ)があるから行きませんか」と友人からが声がかかって、「ありがとう、行きたかったのよ」と即答。弾みがついて、双方の都合を確認して即決でした。この友とは、それぞれの日々の暮らしの中に求める波長が触れ合えるのか、興味の対象は違っていても刺激し合える大切な関係です。
〈江戸後期の浮世絵師が西洋遠近法を極端に吸収した。それを再び、西洋の近代画家が受容する、という循環。日本の美術に出会ったゴッホは、浮世絵を夢中で模写して色彩や構図を学び、たくさんの傑作が描かれた。そして彼の死後30年近く経って、そのゴッホに憧れた日本人の画家をはじめとする文化人が現地を巡礼する〉などとの専門家の解説を読み、本物を目の前にした贅沢な空気に触れました。
ときどきはしっかり立ちどまり、見えにくい解説の文字を読み取って、得ていた情報とすり合わせては「なるほど!」「なるほどねー」と、影響やつながりをわかったつもりになる。「花魁」の鮮烈さ! 柔らかなタッチ、やさしさを感じる目線のものには安息を感じ、「蝶とけし」なども意外に好きだと感じたり。
「ポプラ林の中の二人」を描いた翌月に自ら命を絶っているわけですが、昨年11月末に視た油絵が動くというアニメーションでの映画「ゴッホ 最後の手紙」ではこのあたりの謎を探っていました。
21日に入館者数が10万人を超えたと新聞で報道されました、10万人目の方は以前から関心があったとか。私にはそれがなく、百聞は一見に何とやらのにわか関心でした。
ありがとうございます。
古典好きに拍車がかかったのも、keiさんの教養のお蔭です
友達と美術館や催し物に行っていました
最近は出かけていませんが
お話を読んでおくだけで、いざと言う時に
面白く吸収できるのです♬ ゴッホ モネ 味わえそうです。
絵画ではヒマワリしかすぐには思いつきませんが
耳切り、ゴーギャンとの関係など
狂気の人とも天才とも言われているようです。
会期も終りに近く、Keiさんのような方で賑わっていたのではありませんか?
この美術館は妹に誘われ
2回ほど行きました。
赤い鳥居で思い出しました。
私はHPを印刷持参すると100円割引がありますね、
プリントして持って行くこともあります。
無収入(年金はあります)の私は
100円と言えども儲けることはできないので・・・
すみません!ゴッホ展の余韻を損ねました。
遠近法、ゴーギャンとの関わり、日本との関わり
本当に言い尽くせませんが、見に行かれた
のですね。福岡でもあるのでしょうか。
ちょっと調べてみます。
友人とは実に35年以上の付き合いです。
同居して16年くらいでしょうか。
持つべきものは友です。
自分の感性を総動員しても素のままでは満足な鑑賞などできずに見歩くだけでしょう。
二人、目の向けどころが違うのが後でわかって驚かされました。
「え、そんなんあった~?」は私です。
「あった、あった! あまり良く見なかった」、これも私(笑)
絵の中の壁に浮世絵が何枚も飾られている、という絵もありました。
顔が描かれていない二人連れ、ポプラ並木の中に同化するように溶け込んでいる、んだとか。
私には解説なしにはにわかに感じ取れませんでした。
時間を追うにつれ混んできたのがわかりました。人の多さは疲れますね。
私も割引の特典を利用することはあります。
極東の小さな国ですのに、日本を夢見て。
南仏に拠点を移して、日本人の描いた絵にある風景だ、と感動してみたり。
「ゴッホ」という人を想像しました。
読んでおいた記事もテレビも、ずいぶん助けになりました。