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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

この道 平坦ではありませんが

2025年04月19日 | 今日も生かされて
12の短編の中のヒロインたちは、それぞれの人生の中でそれぞれの花と出会い、花とかかわることで、その後の運命に変化がもたらされる。
花がヒロインたちの人生と運命にどういうふううに交錯していくか。


京を舞台に、女性の生きる日々、避けがたい運命、感情のひだを、味わい深い12の人生で見せてくれる短編集。(『花暦』収 澤田ふじ子)
この時季、「重畳の藤」を読み返してみた。

八重が京の三条堺町で営む麩饅頭屋に嫁いで6年。八重を見初め、嫁にと迫った宗十郎は放蕩に走り、姑は八重憎さで息子をかばう。
庭には由緒ある藤が植えられてあり、その手入れをできるのは当主にしか許されなかった。舅は妻にも嫁にも無関心だったが、静かに八重をよく見ていた。
そして藤観(ふじみ)を催し、当主の藤兵衛は結論を出した。


昨日、ヤマフジの蕾を見つけた。見られるかもしれないと思いながら賀茂川の上流へと歩いた。


♪歩こう歩こう 歩くの大好き
なのだけど、どうもこの頃は ♬「おさんぽ おさんぽ たのしいな~」の歩調で、とてもウォーキングとは呼べないでいる。

 

葛は、葉が繁茂していると蔓の絡まりが見えにくいが、葉のない今の時期はよくわかる。
『絞め殺しの樹』というタイトルの小説があったが、周囲の木や歩道脇の柵にまで絡みつき締めあげている。

   ゆっくり歩くようになり
   道ばたの石ころも
   光っているのを知る     

   雨降れば傘をさす
   お日さまあつければ
   帽子をかぶる
   足もとくらければ歩かない        榎本栄一



夕刻から世話方さんの寄り合いがあった。新旧交代は少なく、今年度は総代さんはじめほぼ継続で役をお願いできるとあって、お膳を前にしての雰囲気は心安いものでした。文章仲間が寄り合う場として本堂を提供していますが、人が集う場所としてもっと開放する努力をしてきたらよかったなとちょっぴりの後悔も感じながら、まあ、まだチャンスは作れると期待感も少々。

コメント
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