京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

そろそろ…

2022年04月11日 | 日々の暮らしの中で


「来ましたよ」
思わず声に出しても誰もいない山の中。それが少し不安ではあるけれど、今年もこの桜の木を訪ねて少しずつ歩を重ねた。
ぶらぶら、のんびり歩いていても耳だけは澄ましていないと、カーブの向こうからいきなりダンプが道幅いっぱいを使って猛進してくるからかなわない。
向こうは向こうで、歩いている人間がいるなど思っちゃいないのだろう。
桜は咲いて散る。花筏や路傍に吹き溜まった花びらも有終の美かしらねぇ。


 

初めて見かける雑誌があったのでを手に取ってみたら、高木護と名が記された一節に出会い、手早く書き写して帰宅した。帰宅後、初めてこの詩人について知ることになった。

  一日をゆっくり見つめ
  ゆっくり歩いて
  ゆっくり書いて
  ゆっくり生きて      高木 護

「ゆっくり」なのか、単なる時間の浪費なのか。ゆっくり良い一日にしていこうと心の内で思ったまま、行動できていない日は実に多い。
私の花見もそろそろ終了。自然の流れに任せて浮かれだったけれど、ここらで一息つかなければ。
ゆるゆると、そしてじっくりと、一つ今すべきことを仕上げていきたいと気持ちを向かわせるきっかけになった、ような…。

コメント
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