法然院で「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第九番」の上映会があって、楽しんできた。
監督の龍村仁氏のご両親のお墓が法然院にあることのご縁で、自主上映を続けているとご住職は話された。
第八番を見たのが2015年8月30日だったから、もうずいぶん前のことに。
1992年に第一番が制作されて、以後30年かけて九作目が誕生した。今回は指揮者コバケンこと小林研一郎さんに密着して、年末恒例の「第九演奏会」を仕上げてゆくプロセスが描かれている。「21世紀の今、ベートーヴェンの 『第九』 を振ってコバケン越える指揮者はいない」
監督と小林研一郎氏とは同年で1940年生まれというので、お二人とも82歳におなりだ。
「もう500回ぐらい第九を演奏しているんです。おめでとうというぐらいの演奏を合唱を見せて下さい」というようなことを口にしながら、厳しくも音楽を愛する仲間として切磋琢磨する様子が胸を打つ。感動だった、その風景。ご自分の満足が、納得が得られる時の、何とも言えない柔和な笑顔。「すばらしい!」「ありがとう!」と仲間をたたえる言葉の数々。コバケンさんの情熱のほとばしり。すばらしいよ~。かんどーだー!
氏の第九の理解、気持ちのこもったお話に耳を傾けなきゃ損ソン。いったんは諦めかけていたところに、友人からの誘いが入ったのだった。
新緑に目を洗い、映画に耳を洗った。好い日だった。