
「ナムアミダブツはどんな意味でしょう」
ハワイの日曜学校(サンデースクール)で尋ねたそうです。
すると一人の少年が手を挙げて答えました。
「サンキュー ブッダ(仏陀)」
と言う話を知りました。
ほとけさまは一人ひとりを大切に見守って、あなたの花を咲かせたらいいんだよと願ってくださっている。そんな願いの心に少年は感謝し、幸せに思える感性を身の内に養っているのでしょう。
「サンキュー」と発するだけの聞き取りを、日曜学校でのお話から重ねていたのだと想像します。彼の内から素直に、ストレートに出た言葉だったと思うのです。
言葉を聞いて、少年の心の健康がうかがえるようです。
やはり〈言葉は口福でなくっちゃ〉。

「よい話やなあ」
思わず義母の口真似をしたくなります。 (辰巳明子さんの絵)