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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

夢見力

2018年03月07日 | 今日も生かされて

佐伯チズさんが美容アドバイザーだと認識したのは、新聞での連載コラムが終わってからの事だった。コラムの内容は皆目記憶がない。ただ、一度だけ、「老春の夢グスリ」と題した見出しが目に留まった回があった。それが最終回だった。

 ―もう何かにお金をかけるということもなく、欲しいものもなく、写真の夫と二人で、家にあるもので充分に楽しく、健康で充実した感謝の日々を過ごしている。あとは、日本の文化遺産の四季巡りと、その土地の蕎麦を食べ歩くことが今からの楽しみ、〈夢グスリ〉だ、ということを書いていた。
「夢グスリ」とはいい言葉だ。いただいておこうと思った。

そしてこの言葉は、田辺聖子さんの「夢見力」という言葉を思い出させてくれたのだった。 
 ―いつも好きなものを抱き続けると、自分だけの小さな蕾は、いつか、きっと開くと思う。自分の夢見力が牽引力となって、老いの身を支えてくれている、と言われていたから。
どちらのメッセージも素敵な気分にさせてくれる。

私には今、知人の誘いの言葉をきっかけにして、新しい仲間と切磋琢磨してみようと心の内に持ったことがある。決めたこと。動き出すタイミングを逸しないようにしなくっちゃ…。
「自分だけの小さな蕾」を「いつか、きっと開」かせてみたいという思いが自分を励まし、力を宿す。やってみますかね。

コメント (8)
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