京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

またも空振り・・・

2009年04月27日 | 日々の暮らしの中で
何語なのだろう。隣の席で向かい合ってコーヒーを飲んでいる二人づれは、コール天の茶のジャケット着用が母親で、ブルーの縦縞模様の半袖ブラウス姿が娘だろうか。今日は風も冷たい寒い日だった。京都観光案内の薄い大判の冊子を広げてしゃべっている。

「SAKURA CHERRY BLOSSOM elegance and beauty」の大見出しが見える。満開のさくらの写真が配置され、あいだをびっしり埋める文字はとのぞけば確かに英語だ。けれども話しているのは、フランス語でもドイツ語でもイタリア語でもない。スペイン語の弾んだ早口の感もない。何語だろう。

Where are you from? フレーズを頭で確認し、それとなくやんわりと首をかしげると、母親?と目が合う。ニコッと口角をあげて双方でごあいさつ。二人を見送った。勇気を出すチャンスはまたも失われてしまった。どこから来たんだろう。
ジャミロールとペッパーカルネを食べてコーヒーを飲んだ。しばらくするとムッとしてきた。

京都は全国でも小学校の英語活動の実践ではトップグループを走っていると聞く。国境を超えた関係の時代に生きるこれからの世代にとっては、他国の人と積極的に交流が図れる力が必要になるのは言うまでもないことと思う。ただ、英語がしゃべれたからって国際化できる根拠などあるわけない。日本の文化・歴史……言葉などに関心を持たずして何をコミュニケーションできると言えるだろうか。

小学校からの英語教育も、そうした幅広い教養を身につけさせながら、未来を担うこどもの素地づくりには意味を持つのかと同感している。
Jessieが通い出した幼稚園では9月から導入が始まる。まっ、先のことだが。

     (お宮さんで遊ぶ…)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする