京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

いのちからの呼びかけ

2009年04月02日 | 日々の暮らしの中で
野太い声が響き、素足にわらじ、若い雲水の二人が足早に角を曲がっていく。
最近はお布施をする人も減ったらしく、「朝からうるさい!」と寺に苦情の電話が入ることさえあると聞く。

午前4時半(遅くとも5時)、婆さまの朝の鐘つきの仕事も、絶えて久しい。鐘楼に近いお宅にとって、“早すぎる目覚まし鐘”はチョット?オオイニメイワクなことも多かっただろうと思い遣るけれど。やはり、朝からうるさい、と……。
「♪お寺の鐘が鳴る~」そんな情緒ははるか昔のことになってしまった。

臨済宗の本山が多い京都では古くから托鉢が根付いている。雲水の生活を支えるものでもあるのはもちろんだが、「自分を殺して頭を下げる修行でもある」と説明されている。

四月一日から五日まで、東本願寺では春の法要が勤まっている。
2011年(平成23年)宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要を控え、御影堂の修復工事は進み、内装も仕上げ段階。
阿弥陀堂へ移動するために、お堂を覆った素屋根が一部解体され、南側の破風を見上げることができる。竣工は間近い。

その御遠忌のテーマが「今、いのちがあなたを生きている」。
そして、御遠忌テーマソングが制作(公募)された。

「今、いのちに目覚めるとき」
1.  心が深く負う傷は       2. どうにも抑えられない
  すぐに癒えないけれど        憎しみはあるけれど
  その悲しみの淵から         ふるえる思いの中から
  私に呼びかけるものがある      私に問いかけるものがある
  あなたはあなたでよいのだと     あなた自身はどうなのかと
  気づいた時から生きられる      問われたときから生きられる
  このかけがえのない私に       このかけがえのない私に
  いのちが今、きらめく        いのちが今、ときめく

3. 辛い涙に暮れる日は
  決して尽きないけれど
  私が絶望しても
  私を見捨てないものがある
  私を生かすはたらきに
  目覚めたときから生きられる
  このかけがえのない私に
  いのちが今、かがやく

「宗教」にとらわれることなくかみしめられることば、心に深く響く気がいたします。
http://higashihonganji.jp/index.html (しんらんしょうにんホームページ)
コメント (6)
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