京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

天衣無縫…

2009年04月24日 | JESSICAの日本滞在記

本などを開いたり、書き物をしたりしていると、たいていはJessieがちょっかいを出しに近づいてくる。

こちらの様子をうかがいながら、そおっーと本を取ろうと手を伸ばしてきたり、ページを閉じてしまうという意地悪をしかけてくるのだ。これがまた心憎いほど静かに速やかに実行される。この見事な早技にいつ襲われるかだが、なんて子だと腹も立つ。思わず「こらっ!」と反撃、泣かせてしまうことになる。泣かせるが、姿だけは消える。

「ちょっとペン取ってくれな~い?」
今日は、そう言っておいて姿を消したが、“らくがき帳”をもって現れた。
殴り書きとしか見えないそれも、彼女には意味ありで一人ぶつぶつ言いながら、青いボールペンでお勉強。
「ちょっと忙しいからー、急がないとー。
明日な、Jessieな、学校なん。ざゆうのめい書くの~。」
「ざゆうのめい、“何回もしたらあかんです”」

笑えた!なに、この座右の銘は!体験から学んだ、急展開? 

ことばが豊かになるにつれ、想像力も鍛えられるのか、おしゃべりの内容は様々に飛躍しながら膨らんでいる。思考の深まり示す片鱗か、言葉を必死に探している。内面も豊かになっていくにちがいない。

天真爛漫のおさな心が、笑いを広げる、しかも大きさを増して。笑いはうつる。

本日の初給食は残さず食べられました。持ち帰った容器には、枝豆が3つ。
大好物が出たようでした。


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 初勝利、まあこんなもんでしょう~

2009年04月24日 | JESSICAの日本滞在記
まだまだかわいうぐいすの啼き声がしきりと聞こえてくる。薄曇り、冷たい空気が流れる今朝であった。
「一年」という時の流れの中で、新緑の萌える季節に3歳児が一歩遅れで幼稚園初登園という節目を得た。

「きれいだね~」「う~~ん」、こんなたわいもないやり取りでさえ、幼子とさくらの美しさを感嘆し合える幸せを感じたものだ。
色とりどりの花の盛りにあっては、白い花に、今までは自分の中で眠っていた、眠らせていた?のかとさえ思える自らの思いを重ねていた。しなやかさ・可憐さ・優雅さで、ときには強ささえたたえて、ちゃんと独自の趣で存在を示すその姿には、埋もれることもなく生きていきたいという自分の密かなこだわりを映してみたりしていたのだ。

節目を通し、忘れがちな季節の豊かさ、わかりづらい自分の中で変化する心模様の面白さに気づかせてもらえたりする。山も笑う若葉の生命力には大きな力をもらうことだろう。

Jessieのデビュー戦は初勝利を飾った。
「ジャンジャ~ン、見てや~~」「ほらっ」
目の前の、差し出されたお弁当箱はからっぽ。きれいに残さず、なめた~?なんてことはないか。ちょっとお友達とウロウロっと立ち歩き「早く食べちゃいましょ~」って言われちゃったそうな。まあいいやね、ちょっとお行儀が悪かったにしても、こんなものでしょ。私は何にも、全く気になりません。
「せんせいが、あした、かわいいおようふく」
明日は記念写真を撮るとのこと、ここではたち歩かず、ちゃんと枠内に、とっびっきりの笑顔でおさまってくれることだろう。

人生80パーセント主義を思いながら、上等過ぎるデビュー戦となった。

「明日は、マミーのおやつも持って帰るからちょうだいって先生に言ってくれない?」
「あかんやろー、みんなのがなくなるやろー」って、見事な3歳児。
母娘の会話も、Jessieの完封勝ち!!

                (トキワナズナの花)



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